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三十路の魔法にひれ伏せ  作者: 擂鉢
第1魔法
11/19

一緒 / 冬司のメモ

本編短めです。


下の方に世界観をまとめています。私自身がややこしくて(笑)

文章作りが苦手で思うように勧められていませんが、楽しい作品を頑張って作ります。


ハーストとフィリーは別れを告げ俺たちの目の前から風のように消えた。獣人3人組をつれて・・・

3人の獣人族しては高い戦闘スキルに、ハーストが興味を持ったのだ。

すごく嫌そうな顔をし、抵抗していたがそれも空しく担がれていってしまった。

王宮で更生されて、いい子たちになってくれればいいのだが・・・



「俺達も帰ろうか」


――そうでねー、睡眠妨害をされたおかげで眠たいですー


「今から寝直そう。僕も今日は仕事休みだからゆっくりできるよ」



バキバキと鳴らしながら、手を空に向け伸びをすると、自分の手に握ってある小瓶が視界に入る。

そういえば、薬渡してもらってたのに飲んでなかった。

小瓶の中に入っている液体が、日の光に当てられてキラキラ輝いている。透き通る青色、水の綺麗な海が入っているみたいだな。



「あ、そういえばその薬飲んでなかったね」


「渡されてすぐゴタゴタしたからな」



綺麗なのは綺麗なのだが、青色なのが少し抵抗してしまう。

着色料とか嫌いなんだよな、体に悪いイメージしかない。



「ウリアス、これって何入れてるんだ」


「一般的な薬草に治癒魔法を加えて、水晶を砕いて入れたよ」


「水晶!?それ飲んで大丈夫なのか」



水晶って、よく占い師が持ってる透明の玉だよな。砕いたってことはこのキラキラ輝いているのはその破片のか!?飲んでいいものなのか?



「ユキ、水晶って飲めるのか」


――そうですねー、そもそも水晶にはかなりの魔力が含まれていますー。その魔力を押える処理がうまくいっていれば体に取り入れても問題はないです。むしろ、魔力の回復、傷の回復ができます。まさしく万能薬ですー。ただ、


「ただ?」


――今、この世界にそのような万能薬は存在しません。水晶の処理がかなり難しく、普通失敗作になりますー。ですが、その薬はどうやら成功作みたいですね。王様やフィリー様が聞けば驚愕するでしょうねー



ウリアスの方を見ると照れくさそうに笑っている。この子、ひょっとして天才なんじゃないか?

何所かネジが一本抜けているような性格だったり考え方だったりするけれど、天才って他の人と違うっていうし。



「僕も正直なんで成功したかいまいちわからないんだけど、それを作った時の全ての条件とかが良かったんだと思う。同じ方法で作っても、他のは失敗ばかりで、奇跡の一つだよ」


「一つって言うことは、これ以外ないのか」


「うん、でもトージそんな傷してるし今使わないとなって。薬はまた、頑張って作るよ」



少し残念そうな顔をしているが、それ以上に俺に使ってほしいという思いが勝ったのだろうな。



「お前の気持ちは嬉しい、けれど俺はお前が努力して作ったこの薬を飲むに値する戦いをしていない。このくらいの傷は大地の属性があるからすぐ直ると思うぞ」



成長の性質があるなら、恐らく傷の治りは普通より早いはずだ。命関わるなら話は変わってくるかもしれないが、今回の傷は骨折と打撲ぐらいだろうな。普通に動いたり出来てるっていうことはきっと、もう治ってきているはず。



「それよりもこの薬をもっと解析して、成功率を上げることの方が大事だろ。この国の医学を変えるかもしれない薬をそう簡単に手放すな」


「でも、トージその傷かなり痛いでしょ?」


「ところがどっこい、ハースト達と長話してたら痛みが薄れていったよ」



痛みが吸収されたのか、それとも成長で治ってきているからなのかは分からないけど、大地の属性のおかげであることは変わらないだろうな。



「この薬からもっとほかの薬ができるかもしれない、この薬はもっと有効に使う方がいい、というわけでこの薬はお前が持っておけってことでこの話はおしまいだ。さぁ早く家に帰って寝よう。休まないと傷も治るもんも治らないからな」


――そうですねー。さっさと帰りましょう。いつまでもこの街にいてもマスターが成長しないと思いますし、ほどほどに休憩したら街を出ましょう。


「そうだな、もっとこの世界のこと知らないとなぁ」



そんな話をしながら家に向かう俺とユキ、その姿をみてウリアスは返された小瓶をぎゅっと握りしめた。



















「ゴメン、もう1回言ってくれる?」


「僕も連れて行って!」


「いやいや、仕事は」


「辞めてきた」



旅に出ようとする俺たちを通さまいと、ドアの前に立ちはだかるウリアス。

帰宅後、俺とユキが爆睡した。目が覚め、旅支度をしているといつの間にか出かけて他ウリアスが立ち急に「連れて行け」と言い出し今に至る。



「急にどうした」


「さっき、この街にいてもトージは成長しないってユキちゃん言ってたでしょ?僕に当てはめてもそうだと思ったんだ。ここにいたままだと、僕はきっと何も変わらない今まで通りの生活になる・・・それじゃダメな気がしてさ」


――それで私たちと一緒に行きたいということですねー


「だとしても、仕事辞めるの俺たちが許可してからにしろよ」


「いや、こういうのって行動してみた方がいいかなって」



その行動力はすごいけれど、仕事辞めるの早いよ・・・



「お願い、僕を連れて行って」


「俺たち目的ない旅だから、お前の求めてるようなものはないと思うんだけど」


「それでも、ずっとこの街に居るよりはマシだよ」


――マスター別に私は良いと思いますよ。ウリアス様は私たちの全てを知っているので隠す必要もないですし、2人旅より3人旅の方が楽しいですよー



能天気に俺の周りをくるくると飛びまわる。

ユキの言葉を聞いて、ウリアスも目を輝かせている・・・



「そうだな、宿とかを借りたお礼ってことでいいよ、一緒に行こう」


「ほんとに!」



耳と尻尾を激しく動かしユキと一緒にはしゃいでいる。

そんなにうれしかったのか、別に一人旅でもよかっただろうに。



「ただし、ちゃんと薬の事とか勉強しろよ。俺はお前に可能性を感じているからな」


「まかせて、そのために魔力について勉強してたんだ。自分の努力を自分で潰すようなマネはしないさ」


――マスターはちゃんとウリアス様の事お守りすんですよー


「お前も守ってくれると助かるんだが」


――私は、あくまでサポート役なので、それでは冒険にレッツゴーです!



ドアを開け、外に飛び出す二人。先が思いやられるな・・・





―――――――――――――――――――――――――――

冬司のメモ


この世界には魔力が存在し、それを使いこなす人間、”魔法使い”が存在する。

魔法には属性があり、瞳に反映されている

炎は赤色の瞳、水は青色の瞳、風は緑色の瞳、光は琥珀色の瞳、闇は紫色の瞳

新しい属性の大地は黄色の瞳になる


1つの命が持てる属性は最大で3種類

2種類の属性を持つと、オッドアイもしくは2色混ざった瞳になる。

3種類の属性を持つと、3色混ざった色の瞳になる。


2属性の持ち主は人口の20%だが、それ以上に3属性は5%も存在しないと言われている。



各属性特徴は

火・・・熱、炎etc

水・・・精霊、腐食etc

風・・・速度、召喚etc

光・・・治癒、浄化etc

闇・・・侵食、影etc

大地・・吸収、成長etc


応用や、オリジナルの魔法で様々な性質が生まれるのであくまで基本である。

現在も魔力は謎の部分が多く、研究されている。



この世界には”鬼神”と言う不老不死が存在した。

その正体は、魔力の異常によって周りに危害を加えてしまう人の子である。



魔物も存在しておりその中の1つの種族が獣人族である。

戦闘はあまり得意ではなく、魔力も高くない。


他にも魔獣はいるらしいが、実際に会った方がわかるということで教えてくれなかった。


また何かわかったらこのメモに記そう

               touji.




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