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最強執事の主観察  作者: 黒白
「久遠」との交流会
10/12

『久遠』総長アトリとその幹部


♦♦♦♦♦


アトリは倉庫にいた。

学園の、ではない。

族のたまり場である倉庫にいた。

アトリはその族の総長をやっている。


中2の半ばの時、朱鷺を守るために習得した力を証明したかったアトリは、夜の世界へと足を踏み入れた。

突っかかってくる奴らを返り討ちにしていたら、いつの間にか仲間が出来て、いつの間にか全国NO1の族となっていた。


全てが、いつの間にかできていたものだが、今ではアトリにとって掛け替えのないのもとなっている。

この事は、親公認で人様に迷惑をかけないのと、門限は8時50分で、怪我をしなければいい、と三つの条件のもとに公認してくれた。


特に時間は厳守と朱鷺に釘を刺されたのを思い出す。


時間厳守のことを思い出し、倉庫には不釣り合いな無駄にきれいな時計に目を向けた。

これは、初めてアトリがここに来た時に時計がなかったため、その日に取り付けたものである。


「8時30分、か」


門限まであと20分後。そろそろ帰るか、と思い始めたアトリ。


「ほんとですね。総長は、そろそろ帰る時間でしたね」

「ほんとだぁ。早いなぁ、総ちょーの家の門限が厳しすぎなんだよぉ」

「「そうだよねー。総長は嫌じゃないの?」」

「じ、ゆ……な…い」


上から名前を言っていくと、

相良 馨 (サガラ カオル)

ミナモト 唯織イオリ

朝霧アサギリ 羽汰ウタ 朝霧アサギリ 羽美ウミ

一宮イチノミヤ 瑠偉ルイ


羽汰と羽美は双子で、いつも気味が悪いぐらいの長文をハモらせている。

これが双子の絆か…。


話が戻るが、この五人は俺が総長をやっている『久遠』の幹部である。

『久遠』はそのまま、クオンと読む。永遠の意味を込めて。

そして幹部全員が、金糸雀学園の中等部に通っていて、何の縁か全員生徒会を務めている。

学園の名前からわかるように、アトリたちが通っている学園は金糸雀家が建てたものだ。


「嫌じゃねぇよ。ましてや俺は自由すぎるぐれぇだからな」


アトリの夜遊びは親公認だが、寮生活でばれないようにやっている。

よっぽど、親にばれないかビクビクしているより、俺は自由な方だ。


「まぁ、確かにそうとも言えますね。親公認の夜遊びなんてなかなかできませんよ」


馨たちも、世界有数の会社のご子息様である。

学園を卒業すれば、自由なんてないに等しい。

だから特に、今を楽しみたいのだろう。会社の後継ぎという、肩書きを一度置いて。


「あれぇ~?なんか外五月蠅くない~?」

「うる、さっ」


確かにうるさい。アトリたちがいるところは、倉庫の中にある幹部室のため、外といっても倉庫内の出来事だ。外には、大勢の下っ端たちがいる。

下っ端たちはいつもうるさいが、今回は異常なほどうるさい。


「「何かあったのかなぁ。僕たち見てくるよ!」」

「あぁ」


羽汰と羽美がドアノブに手を掛けようとした時、勝手に扉が開いた。


「「??この扉って自動だったけ?」」


そんなわけない。今日ここに来たときは、間違いなく手動だった。

それを知っているため、羽汰と羽美がわざとらしくいった。


まるで自動ドアのようなタイミングで、扉を開けていたのは、下っ端の和だった。


「そ、総長!襲撃ですっ」



♦♦♦♦♦

次は、最強執事朱鷺の出番ですっ!

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