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媛西電車  作者: Hankyu3058
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⑥今治城駅-1「偶然だよね」

⑥今治城駅1

夕方,僕たち3人は大垣の家に到着した.

僕の中にある中学のときの大垣のイメージと全く違う部屋に驚かされた.

久しぶりに中学のTpメンバーがそろった.

女子のほうはかなりはしゃいでいる.

「ところで何でこの2人と会ったん?」

「綾が小松駅のホームに行ったらベンチに桜川が座っていて」

「じゃ,美波ちゃんには?」

「なんか桜川と一緒にここまで来たみたいで私が行ったときはトイレに行ってた」

「え~ 2人いつから松山まで一緒に来る関係になった?」

「いや輪島とも筒石とも偶然媛鉄であっただけやで」

「うん,私が電車に乗ったら桜川がいたもん」

「美波,わざとその電車乗ったんやろ」

「ちがうちがう松山行きの電車はこのあとしばらくなかったの」

「じゃあ何で一緒に行動してんの?」

「桜川が今治行かないって誘ってくれたから」

「桜川の方か! お前片想い中か.」

「ちがうって. 輪島が新境目で一緒に降りてっていったから」

「やっぱ美波か~ 綾はそんな感じがしていたぞ~」

「いや新境目駅行きたいな~と思っててでもあそこ怖いじゃん男子いたら心強いかなと.」

「でもやっぱり桜川のことを頼りにしてるんじゃない」

「しかもなんで新境目に行きたいって思ったん? 怖くない?」

「いや. 写真取りたくって…」

「あ,今日1日思ったんやけど輪島って鉄ヲタなん?」

「え!? そうなの?」

筒石と大垣が声をそろえてびっくりしていた.

「うん,まぁ」

「ひぇ~っ」

3人そろってひいてしまった女子での鉄道好きなんて見たことないから

「いや,そんな引かんでもいいじゃん 中学のときと変わってないし」

「中学のときの美波ちゃん電車好きやったか?」

「いや,別に」

「美波って関西でたら変わったんやな…」

「いやそんなことは…」

しばらく輪島はいろんなことでいじられそうだ.

この話も結構長かった気がするでも時計を見たらそんな経っていなかった.

荷物を部屋のかどに置かせてもらい.

また話が始まった.

「そういやさこのうち一気に4人が寝られる場所がないんよね」

「この真ん中の部屋は?」

「机どけるのめんどうくさくない?」

「やっぱ4人で寝ないと…」

「そうか… じゃあみんなで寝る前にどけますか」

「賛成! それがいい」

「よかった… 変に二人ずつにわけられなくて」

「あれ? 美波ちゃん. なんか分けてほしかった感じ?」

「ちがうし. なんか勘違いしているやろ?」

「いいや別に綾奈ちゃんもそうやんね」

「もちろん」

「じゃぁこの話は夜に回すとしてお風呂はいる順番!」

「綾は何番目でも」

「桜川は?」

「別に何番目でも」

「美波ちゃんは?」

「美波も何番目でもいいよ」

「そうか… じゃじゃんけんだな」

といって風呂に入る順番をじゃんけんで決めるのだが

一人でどんどん勝っていくと問題は起きなかったが

4人で僕と輪島が同じパーを出して勝ってしまった

「あれ? 二人一緒に入りたい?」

「あほか.」

僕はとっさに反対したが輪島はなんか黙り込んで赤くなっていた.

「さすが桜川. やっぱ草食系変わってない!」

「そう?」

「美波大丈夫か~ 顔ものすごい赤いよ~」

「いくら冗談でもそんなこと言われたら恥ずかしいでしょ.」

「まぁね. でもやっぱり美波ちゃんの片想いなのか?」

「桜ちゃん.そこは夜に審議しよう. 綾も気になる」

というわけで僕が一番に入ることになってしまったのだが大丈夫だろうか.

このシャワーお湯が出ない. しかもよくそうに湯も入ってない.

しょうがなく体を洗っていたらいきなりドアを開けられた.

「ごめん. お湯出すの忘れてた.」

そういって普通にのこのこ入ってきやがる.

大垣も輪島のこといえないんじゃないのか?

「失礼しました~」

といって出て行ったとたんドアの奥で大きな笑い声が聞こえる.

大垣がいじられているのか?

そして流し終えて頭洗っていたら

またドアを開けられた.

「ごめん. 浴槽にお湯はってこいって言われたので」

今度は筒石が来た.お前ら変態か. 人の入ってるときに来よって

「何さっき外で笑ってたの?」

「あぁ~桜ちゃんが行ってきたって行ったのがすごく面白かったから.」

「で,今度は何で」

「綾奈ちゃんもいってこいって言われたから. なんで綾がお湯を張らないと…」

「ふ~ん」

するとまたドアが開いた.

「綾奈遅いぞ. お前らのほうがなんかあるんじゃないの」

「もうお前らぜったい遊び目的で入ってきてるやろ. やめろ.」

「綾はお湯をはりに来たけど. 美波は覗きに来た」

「ちがうし. 桜ちゃんに行ってこーいって.」

「ほら.覗きにきている」

「だから」

クソ大変な入浴だったぜまともに一人で入らせてくれよな.

ようやく出たらすごく笑われた.

「やっぱ草食系やな. 特に何も思わないか」

「いや何がしかやったら逆に危険でしょ」

「しかし美波ちゃんにはおどろいたん?」

「うん. 何で何もせずにその場にとどまっているんだよって」

「そっち? 残念やな美波ちゃん」

「はぁ? 意味わかんない.」

「早く次いってこいよ」

輪島が風呂に入っている間にいろいろ責められた.

「なぁ美波ちゃん好きじゃないの?」

「ほんまにそれな高校のとき綾にそれらしきこと言ってたじゃん」

「そんなこといったっけ?」

「いったじゃん. そういや輪島元気? って」

「いってないいってない」

「いやいった綾はちゃんと覚えているよ」

「桜川. やっぱり高校でつぶやいてたんやね」

「だから覚えてないって」

「覚えてないだけで本当は…」

「いやいやいやいや」

「じゃあ聞くで. 美波のことどう思っている?」

「友達」

「絶対違うやろ絶対好きって思っているでしょ.」

「そうかもしれんけど」

「おぉ~っ」

なぜか拍手がおきた変なことを言ってしまった.

確かに新境目で少し嬉しいとは思ったけど…

とりあえずこの2人の口を止めなければ.

「輪島に言うなよ. 口が裂けてもお前らが言うなよ」

「もちろん. 桜川本人が美波ちゃんに言わないといけないからね」

「でも結果知るために桜川. なんか連絡先教えて.」

「え? 携帯も持ってないし. パソコンのメールかでんわしか」

「じゃあそのPCのメアド教えて.」

「あ,綾にも教えて.」

そして僕は2人にパソコンのメールアドレスを教えた.

でも家で僕が見ないと受信も返信も出来ないけど.

輪島が風呂から出てきて2人が何かいいそうで怖かったけど

特に何もなく大垣も筒石も風呂に行ったから安心した.

そしてみんな風呂からでたら大垣が

「さて夜ご飯なんですがたこ焼きをしようと思うんだよね.」

「おぉ~いいね.」

「お,桜川やってくれる?」

「え? みんなでやろうよ」

「まぁそのほうが楽しめていいな やるよ~」

しかし僕は気付いてしまった. どう考えても大垣の出してきた材料には

たこがない. たこがなければたこ焼きとはいわんだろ.

「ねぇたこなくない?」

「そうなんだよね~ だから誰かが買いに行くことになるんだよな.」

「えぇ~ お風呂入っちゃったよ」

「じゃあ公平に何かゲームをしてまけた人がたこを買いにいこう金は私が出すから」

「わかった綾は絶対勝つぞ.」

「美波もぜったい勝つ.」

「ぼくだって絶対勝つぞ.」

「じゃあばば抜きでもするか」

そして長い勝負の結果. 輪島が負けた.

そのとき大垣と筒石がすごく僕を見て代わってやらないのかって言う目で

さすがにそれは無理. 輪島,松山に着いたらお礼するから.

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