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媛西電車  作者: Hankyu3058
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④小松駅「小さな乗換駅での出会い」

④小松駅

松山行きの電車から降りて高速道路のしたの小松駅についた.

周りは緑が多いけどうるさい高速道路のほうが目立っていた.

2人ともよくわからない場所なので案内板を見ながら今治線ホームへ向かうと

電車は行ったばかりだった. 次の電車は20分後.

本線は今治線からの接続をよくしていて本線からの乗り継ぎはよくないみたいだ.

待ち時間ベンチに座って2人で中学のときについて話した.

「そういや桜川って1年のとき先輩にしょっちゅう呼び出されてたな」

「ほんとうに. ひどいときは泣かされたから」

「どんだけ練習してなかったんだ.」

「いやいや,一応練習はしていたよ」

「先輩たちが全員引退した後だよ? 本当に桜川が真面目に練習しているの見たの」

「でも輪島だって呼び出されていたことあったじゃない」

「携帯を部活に持ってきただけで怒られるなんてありえないじゃない」

「まぁそれはわかる先輩も音楽プレイヤーもって来てたし」

「本当にね~ もう先輩いなくなったら天国みたいな感じだったもん」

みんな先輩が嫌いだったんだなと思った.

自分らの後輩も自分らを嫌っていたのだろうか…

でも同学年とのしゃべりは楽しかった.

「あ,ちょっとトイレ行きたくなったから行ってくるね.待っていて」

輪島がトイレに行っている間にまた電車が来るんじゃないかそんな心配があった.

しかし高速道路がたくさんある中よくローカル線を新たに開通させたもんだ.

媛鉄も赤字っぽいけどな.ホームは新しいのに人はそんな多くない.

徳島から新居浜までは本当に人がいない.

今治は愛媛でも大きい街だから人はそれなりにいると思うけどね

そんなことを考えていたら輪島とは別の人に声をかけられた.

「あれ? 桜川じゃない?」

あれ~? 「あ! 筒石か」

「久しぶり~ どうしたのこんなところで」

「電車待ち. 今治行きの」

「そうなんだ私も今治に行くんだよね.」

「へぇ~ 何しに?」

「中学のときの友達…っていうか桜ちゃんに会いに行くの」

桜ちゃん? あ~大垣か 今は今治に住んでいるのかな

なんかこの一日で偶然が多いのは気のせいだろうか

まぁ輪島とわかっていなければ僕はもう松山で暇な時間を過ごしていただろう

「おまたせ~ ごめん待った?」

トイレが遠いのか知らないけど5分はたってから輪島が戻ってきた

そして筒石がおどろく

「え!? 2人ってなんかそういう関係!?」

いわれて僕はすこし恥ずかしくなった. そういうのではないけどそんなんに思われているのかとおもうと少し…

「べ,別にそんなんじゃないけど」

「うん.たまたま電車の中であって ねぇ桜川.」

「うん」

「へぇ~ てっきり何がしか発展しているのかと思ってしまったよ~ でもなんで2人?」

言われて困った. 自分が誘ったって行ったらいろいろ言われそうで怖かったから.

だからなにか別のことをっておもったとたん

「桜川が今治行かない?って誘ってくれたんよ」

「え? なんかやっぱりあるんじゃないの美波と桜川」

「それはともかく綾奈はなんでここに?」

それはともかくと話をそらせた輪島が少し気になった.

どういう意味が含まれているのかすこしつっかかる

「大垣に会いに行くんだって」

「美波と桜川も来る?」

「美波は行きたい! 桜川はどうする? 一緒に行こうよ」

「じゃあ3人で」

「やっぱり2人はなんかあるんでしょ綾はそう思うな~」

「いやいやいや」

「2人ではもっている~ わろた」

「え~」

そんな話をしているうちに電車が入ってきた.

すごくきれいな電車だ.

今までに乗ってきた車両とは違う新しさと美しさがある

3000って書いてあるけど今治線用なのかな

今治より京阪神で走らせたほうがよさそうな車両だけどな

僕たち3人は最後尾車両の運転席手前の座席にすわろうとして

「やっぱり桜川は美波の隣? 綾は端っこにすわるから」

「綾奈が桜川の隣に座れば? 美波も端っこに座るから」

「僕が真ん中座るよ. なんかハブにされているみたいで悲しいから」

「あ,美波にそんなこといわれて悲しんでる? ごめんね」

筒石はもう僕が輪島のことを何がしか想っていると考えているみたい.

「しかし桜川は変わっていないな~ でも最後にあったの半年たってないか」

「まぁ同じ高校だったしな… ところで大垣はどこの高校いっていたの」

「桜ちゃんどこ入ってたっけ? どっか私立のとこだよね」

「へぇ~」

「でも美波と会うのは久しぶりだな~ 高校は行ってから一度は家に遊びに行ったけど」

「あぁ~綾奈が衣山の駅で迷ったんだよね」

「へぇ~ 高校のときにあっていたんだ」

「あれ?よんでほしかったのかな? 高校同じだったから呼べばよかったね~」

「いや別にいいけど. 高校入ってから筒石と部活以外で話すことなかったし」

「まぁね」

今治線の普通電車はJRじゃすぐにつく今治までをのんびり走っていく.

そういえばお腹がすいてきた徳島で朝ごはんを食べてあれから何も食べていない

すこし大垣の家でご飯をもらえることを期待して筒石に聞いてみた

「なぁ,大垣の家でどれくらい過ごすの?」

「あ,綾は泊めてもらう予定だけど2人はどうするの?」

「輪島どうする?」

「ん~ 久しぶりに4人でしゃべりたいな~ 綾奈,泊めてもらえるか聞いて」

「え? 桜川も泊まる?」

「輪島がそうするなら」

「いいね~ さすが好きな人とは一緒に居たいんだね」

「いやちがうって.」

輪島の頬が少し赤くなっていた.

まあそりゃ照れるか. こんなこと聞かれたら

筒石は大垣に電話をかけて泊まれるか聞いている

その携帯もスマホじゃなくすごく最新の機種ですごいなと思った.

もうあの分厚いスマホがうそのようだ

腕時計型の端末もスマホと呼ぶらしいけどスマホとは思えない.

「一人暮らしだし3人なら余裕で受付可能だって 部屋狭いのは許してだって」

「OK ちょうど帰省するところだし服もっていてよかった 桜川もあるよね」

「うん. あるよ.」

大垣は愛媛に住んでいるのに一人暮らしなのが少し不思議だった.

しかしお腹がすいてしょうがない飲み物もないので餓死してしまいそうだ

「ねぇ2人ともお腹すいてない? 僕はちょっとお腹すいたんだけど」

「あ~ 昼ごはんまだだったね今治で食べようか.」

「綾は食べてきたけど2人の食事に付き合うよ」

「なら決まりだね桜川. 今治で降りて何か食べよう」

外食なので食費が高くつくのが少し嫌だったが

大垣の家に泊まれるということは夜,朝のご飯代とホテル代が

なくなるということなので昼ぐらい我慢することにした.

さて…女子の家に泊まるのは初めてのことになるけれど大丈夫だろうか…

電車は緩やかな右カーブをまがってJR今治駅の地下にもぐっていった.

媛鉄は今治城までいけるので終点ではないがここで降りることにした.

本当に真新しいホームはきれいで使いやすいホームだった

田舎を走る近未来的な電車はなかなか面白かった.

その電車を3人で降りた.

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