-鎌鼬の辻斬と女医の秘薬-
今晩はどうも久し振りです。やっと新話!ちょくちょく遅れたりずれ込んだりして申し訳ないです。
突然やって来るボケ、着実に迫るゲーム発売日、怒涛の様に刊行される小説、漫画、日々積もるフリーゲーム・・・。いやー良く此処迄来たよ本当に。
さて、今回からやっと過去作(自分の高校時代の黒歴史)に見切りを付けて現在に至る訳ですが、あんま変わってなーい・・・。一寸妖怪が増えた丈じゃん!
って訳で今回はタイトル通り鎌鼬です。でも此の子、本当色んなパターンが居るんです。
有名なのは爪が鎌の様になった鼬さん。旋風に乗って人を斬り付けて去って行く。でも斬られた所は痛くはなく、血も出ない。
他にも蟷螂だったり、神様に太刀で斬られたりだとか、女の髪に宿った怨念だとか、もう滅茶苦茶です。
只今回は個人的に一番好きな三兄弟にしました。長男が転ばせて、二男が斬り付けて、三男が薬を塗ると言う奴です。
でも如何して鎌鼬は人を斬るのでしょうか?其の刃が狙っているのは?
ある村に名医が居た
彼女の煎じ薬はどんな傷からも痛みを取ると言う
彼女は村で評判だったが、薬の作り方丈は決して人に教えなかった
何故なら其は鎌鼬の煎じ薬
妖怪の薬等、教えられる筈もない
彼女の家の直ぐ裏には大きな水溜があった
其処に何時も鎌鼬が現れるのだ
彼女は態と其処を歩いては長男に足を抄われ、次男に斬られ、三男に薬を塗って貰った
只此の三男、不器用だったのか何時も薬を可也大目に塗ってしまう
其の為女医は傷から漏れた其を集めて使っていたのだ
斬られるのは困る
傷も中々消えない
でも痛みも血も出ないし、こんな楽な仕事はないと女医は何時も水溜へ向かった
さてある宵、女医が水溜を通り掛かると少し様子が違う様だった
先ず中々転ばせないのだ
何度も何度も躊躇う様に失敗してしまう
だが幾らかしている内に遂に足を抄われ、女医は転んでしまった
そしてぱっくりと開くは首元
首を裂かれたらしい
首の皮一枚で繋がり動けぬ女医に声が降った
「流石兄さん、斯うも深く裂けるとは。もう薬は要らんね、手遅れだ。」
後に続くは只々痛みの嵐
女医は其の儘息を引き取った
後に村ではこんな噂が立った
人斬りの出る村と
其の噂は人が絶える迄続いた然う
-Fin-
ハイ。ね、変化ないでしょ?でも此、思い付いたは良いけれども、書いていると斬られた事より何時の間にか付けられていた得体の知れない塗り物(薬)に先ずビビりそうですね。別の妖怪って思うかも。垢嘗の唾液だとか・・・うえー。然も余った分を使うって、不衛生過ぎじゃない?だって其一応使用済みでしょ?おえー。
と、一人突っ込みを入れていました。・・・うん、昔より劣化した気がするね!
鎌鼬って今ではゲームとかにも出るからか結構可愛い姿をしてますよね。特に三兄弟が小動物っぽくて。
只、筆者は昔あるゲームで出た鎌鼬が闇から目と刃丈覗かせていたあのぞっとする景色が忘れられないのです。あ、此奴明らかに人やってるな、みたいな。
だから若しかしたら彼等もそんな隙を狙っているのかも?そんな一面を書けたのでまぁ良しとしましょう。
次は、多頭の蛇。さーて一杯居ますよねぇ、一体何の子が次の悲劇の主役になるのか・・・。
では良い物語を。