第七話:岩窟王の恐怖
翌朝、キラと優子がモンスターと戦いに行った。場所は山の中の洞窟にあり、山は学院を覆う結界と同様の結界に覆われていた。
その洞窟の名前は「鬼牙洞窟」
二人ともは音速で走れたから音速で走った。
その時こそ、両方は元の体から解放された幽霊だとわかった。敗北はその元の体に戻って、その体の中で昏睡状態になって、我来也師匠がそれを、新星幽霊だと言った。
「あんた、あたしと同じでしょう」と彼女が訊いた。
「同じ幽霊なのさ」と彼が答えた。
その言葉が全てを確認した。
幽霊だから、結界に影響されず、結界を破らずに簡単に通過して、無花峰に辿りついた。
洞窟の入り口はその前にいた。
結界があったので、旅行業や無断侵入に影響されないままだった。
しかし、人間骸骨が地面にばらまいてあったのでちょっと怖かった。
仮の身体を持つ幽霊なので、怖くなかった。
そのまま歩いては言った。
もっと奥へ
もっと奥へ
ここまで問題がなかった。
罠とか仕掛けとか隠し穴とか全然。
その道が空間の広い神社の敷地に繋いだ。
その神社の真ん中は、大きな宝石があって、それが皆が求めていた天意珠の欠片が入っていた。
その上にあったのは、陳院長が言っていた、上を飛ぶ怪物であった。
紫。翼大きい。足の代わりに、蜂の針みたいなものがあった。
「誰が我の眠りを妨げる?天意珠を求めているのか」とモンスターが言った。
「まあ、もちろんです」とキラが言った。
「そうはいかないね、ここから出る方法を案内するように言われてね」とエルベンラットというモンスターが言った。
「じゃ、出たくないなら」とキラが訊いた。
「ならば、死んでもらう」とエルベンラットが言った。
エルベンラットが緑の火の玉を何発キラと優子に向けて投げた。キラが優子の手を握って、両方が一瞬に消えた。
二人がどっか行っちゃった。
「貴様等は幽霊か?なるほど。まあいい。気力が尽きたら自分の元の体とか幽霊の世界とかに戻るだけだね。」
「わあ、すごい、よく知ってるね」と優子が感心した。「自分の思考を持たないはずなのに」
エルベンラットが口から風を吹き出した。その風がキラと優子をこの洞窟の広い空間に宙を舞わせ、回って回ってから地面にバッタリと下に投げ込んだ。
凄く痛いバッタリだった。地面が硬くて凸凹。普通人間でも骨もまる潰れだろう。
大量出血。
キラと優子が内部の気力で物理的な損傷を癒した。血がたくさんでたら、体の気力貯蔵も低すぎて戦えなくなる。
「何?貴様等には、天意珠を触らずにその力を使えるのか」
両方の体が黄色い光で光っていた。
「よかろう、貴様等には我の究極変身を見る資格を得たようだ」
それでエルベンラットが光り始めた。尻の針の変わりに両足が出た。体も透明になり始めて、顔も腕ももっと人間らしくなった。
奴の翼も変形して、黒いマントを靡かせる黒い鎧を全身に纏った。
紳士らしくなったエルベンラットが最早怪物にあらず、人間らしくなって、天使みたいに上から舞い降りた。但し、彼は青くて透明な肌と肉があて、中の内臓と骸骨が見えた。
そして、彼が、カリスマに溢れた声で言った。
「我は岩窟王、新たな闇の王である。最早 陳甲煥という人間の奴隷ではない。」
それから、岩窟王が光速で前に飛び出してキラを首を捕まえた、頸動脈に指を指した。キラが力を吸われたまま足掻いた。
「英雄として殉じるか、我に忠誠を誓って我を殿と呼ぶか、二者択一」
「嫌だ」と優子が叫んだ。
「我の女、女王になると言えば、この坊やを放す」
「嫌だ!耳を貸すな!」とキラが叫んだ。
岩窟王が手をもっとしっかりとキラの首締めて、頸動脈に指を掘らせ血を吸っていた。
「はい、言うこと聞くから、キラを放してよ」優子が言った。
岩窟王がキラを振り切った。キラの首から血が流れ出た。
「約束を破ったら、あいつが死んでもらう。わかったか?」
岩窟王が優子を連れて行って、両方がいずこかへ消えた。
天意珠も消えた。