第六話:天意珠奪還作戦
グッドフライデーの前に完成しちゃった。ちょっと短いけど、宜しくお願い致します。
ある日、我来也師匠が花郎学院を訪問、優子がそれを見て驚いた。陳院長が会議を招集して、キラ、優子、我来也師匠、自身も参加必須。院長が我来也師匠にお辞儀した所を見て、尚ショックだった。
我来也師匠が陳院長に説明した。「院長、お手元の天意珠の欠片の力は貴方の想像を超えた力を秘めてらっしゃる。悪の手に渡ると災厄を呼び寄せる。我々は天意珠の片方を手中にしていて、お手元にあるものと合体させれば、その力を中和できるのであろう」
その時こそ、陳院長が我来也師匠に言った。
「隠したい訳じゃない。もう、守護獣に守って貰うようにしたんだ。もう壊す事ができない。」
「守護獣に守って貰った?正気か?どんな守護獣を使った?どこから手に入れた?」
「エルベンラットという足のない人の体の形をした蝙蝠で、天意珠だけから力を貰っている。学院のスポンサー、真アジア騎士団からもらった卵。命令しか聞けない頭脳無しだから、あいつに任せて良かったと思った。」
「なにか、あいつを制御する為の装置があったはずだ」
「あの…な…ないですね」と院長が答えた。
「ないってどういうこと?」
「あの、海への遠足の時落としちゃった」と院長が答えた。
「なああああああにいいいいいいい」と皆が呆気にとられた。
「じゃ、もう制御できなくなったよね」とキラが訊いた。
「その通りです」と陳院長が言った。「二人ともに、あいつを殺すように任せたい。天意珠を取り戻して下さいね」
「ああ、自分のミスを庇う為に、自分の大事な生徒の命を犠牲にしても平気ということですね?」と優子が反発をした。
「本当にごめんなさい」と陳院長が膝磨ついて泣き出した。「どうすればいいのかわからない!もし、怪物自体が知識を持つように進化したら?」
「我々を見つけたから大丈夫だ」と我来也師匠が答えた。
「本当?」と陳院長の目がキラキラして言った。
その時優子が訊いた。「まって、どうやってキラさんにはできるとわかるの?こいつを知っているの?」
「実は、我がスカウトしたんだ」と我来也師匠が言った。
「じゃ、なんで何も教えてはくれなかったのか」と優子が訊いた。
「お前をこっそり見守る役目だから、教える訳がねえだろうが」と師匠が。
「紹介してくれれば、もっと知り合うことができ、なんとかなれたはずなのに」と優子が言った。
「二人とも、出ていいよ、後で出動命令を出すから、待機準備してね。明朝決行予定だ」と院長が言った。
そうすると、キラと優子が会議室を出た。
我来也がつぶつぶ言った。「二人とも、前世の記憶はまだ戻られてないのか?」
しかし、陳院長は何も聞こえなかった。
「ちょっと!危なくない?二人だけなのに」と院長が訊いた。「スポンサーに頼んで…」
「エルベンラットのランクは低い」と我来也が院長の話を中断させた。
私が訓練した格闘家の腕に自身がある。お前が知らないかもしれないが、優子自身があのマタブラン魔女を倒した女だからな、一人で」
「なに?一人で?なんという奴だ?」と院長が驚いて訊いた。
我来也師匠が笑ってこう言った。「うちが育てた、自分のモンスターだから、キラみたいに」
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