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夢の精 - 黎明夢遊勇者 - 恋人双星  作者: ジョナ・アキラ
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第四話:暁の影武者、誕生

3年ぶり書いてないね。皆さん、お待ちになりましたでしょうか?

長い間休んでしまって済みません。

ゾナーが先生に呼ばれてカウンセリングを受けることになった。授業中にぼんやりしていたから。勉強に影響があったからじゃなくて、授業で注意してもらわないと、ゾナーが試験でうまくできないかなと先生が心配した。試験でちゃんとやるのも、学校で勉強する目的なのではないか?


中一が終わろうとしていたころだった。実は、学習的にはちゃんとやっていたが、ゾナー自身は、しょうがないのに、役立たずだと感じていた。興味がないものに関心を持つのは、無理ね。なにかが好きな時は、一心不乱、我武者羅。ゲームかアニメか。なんでもいい。邪魔される人も許せない。邪魔をした先生のように。なのに、ゾナーは八つ当たり起こったり暴力を使ったりはしない。模範生徒を見せかけることに、プライドを持っていたからだ。心の悪魔を隠しながら、皆の前に無邪気な被害者を振っていた。


ゾナーの外見と言えば、普通。顔が丸くて、眼鏡かけていて、図体一般で、まるで現実化したドラえもんというアニメの中ののび太が現実の世界にすんでいた。社交は下手くそで、生徒、好きな子、先生の尊敬は余りされていなかった。


そして、ある女性の先生が暴れたせいで、ぼんやりしたからって、カウンセリングを受けるはめに。


女性の先生。女性。いつも暴れっぽいんだから。何をやっても、いつもいつか絶対に間違いを犯したと言われる。女性の先生からの批判は逃れられない。もしいつか女性と結婚したら、どうなるか、想像するだけで怖気づいてしまう。しかし、いつか女性と「やっちゃいたい」想いがあるからだけで、女性という性別は完全に憎めなくなった。


世界中に無邪気な男性を死刑にしようとしている憤怒爆発女性が溢れていても、天使ともいえる女性が存在するはずとおもっていた。しかし、授業の時彼を揶揄っている一人の女性は、彼を静かに応援していたと、彼自身が気付いていなかった。


アリス。


「ほら、言わんこっちゃない?」と、揶揄っている彼女の声が頭に聞こえた。


揶揄うなら揶揄うがいい。思う存分揶揄ってきな。


アリスさんを追いかけているわけじゃないけどね。外見が悪くないとはいえ、ただの姉妹みたいに扱っていた。


アリスを色気のある女性みたいに想像することができるかな、とゾナーがふうと思った。


まあ、できるけど、彼の心を奪ってしまった女神たちがいた。


「ゾナー孫さん、どうぞお入り下さい」との声が来た。


入ったら、若い女性がいた。


まさか、姉妹友人のアリスに凄く似ていた。


「ソナーさん、こんにちは。どうぞお座り下さい。シルビアです。あなたのカウンセラーをお勤めさせて頂きます。」


「スリビアさん、どうも」


「じゃ、あなたの担任先生、セリン―ウェア先生が、あなたが授業中の時にぼんやりしていたと見かけたので、ここに呼び出されたとご存知ですよね?」


ゾナーが返事をしなかった。俺がなにか間違ったことをしたのか、と思った。


「ん、なんと言えばいいのかわかりませんが、申し訳ありません、これからも注意します、と言い出しましょうか」とゾナーが言った。


「いいわよ」とシルビアさんが言い続けた。「じゃ、またやってしまったらどうしますか?二度としないと約束できる?」


ゾナーが暫く止まって、何も言わなかった。


「まあ、その話はさておき、あなたのことに関して、もっと話し合いましょうよ。あなたの好きなことを」


シルビアがもっとたくさんの質問を聞きましたが、クラスメイトとの誤解が深まる前に、アスペルガー症候群があると診断した方がいいと判断した。


そのカウンセリングセッションが終わったころ、シルビアがゾナーに、シルビアの目を見るように、ゾナーに指示した。


そうすると、ゾナー自身が動かなくなった。


ゾナーが目を閉じ、急にゾナーの分身がゾナーの椅子の後ろから現れた。


「やっと自由だぜ」と、ゾナーと瓜二つのその分身が言った。


「デイブレイクさん、あなたの力を借りる必要があるかもしれない」とシルビアがその分身に言った。「緊急任務というより、内密作戦と言った方がいいですね」


ゾナーの分身が、椅子に座りこっくんだゾナーを見て、「俺がこいつの頭から出たからには、こいつの人生が上手く行くのだろうね」と言った。


 


更なる情報は、https://il.ink/jonakira で参照下さい。

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