第二十二話:究極なる進化
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精と夢子の前に集めた9つ魔石がようやく揃って、二人の周りに浮いて一列になって一周旋回した。
そして、9つの魔石が光を放って、反応して、共鳴しあった結果、もう一個の魔石が現れた。
あれは、今迄見たことの無い、伝説にしか見えなかった、藍色の魂の魔石だった。
そして、10個の魔石が共鳴しあって、二人に影響を与えていた。二人には、10人の守護神の力が迸った。
それで、精は、10人の男神の魅力を併せ持つ究極のイケメンの男神になり、夢子は、それを見て、「こういう男だけがいればいいな、自分が惹かれるようにする合併体がいれば彼のお嫁になっても悔い無し」と思ったぐらいだった。
夢子がいつも、こういう男の存在が目の前に通りすがったと見たことがあるが、結局、追いかけようと思ったら、いずこかへ消えてしまう。そして、現実の世界で出会った「男神」達で満足するしかなかった。まさか、現実でそれに出会うとは。
夢子自身も気づいていない。10人の女神の魅力を併せ持つ究極美人の女神になり、精がそれを見て、「そういう女だけがいればいいな、自分が惹かれるようにする合併体が俺の嫁になれば、円らな目を持つ可愛いあどけない明るい顔、肉厚が充分ある長脚、神の果実のような大きい胸、他の女性に興味を持つことができなくなったはずで、浮気したいという気持ちが沸いて来ないはず」と思ったぐらいだった。
精が、その子を何回も通りすがるのを見かけたことがあると思って、結局追いかけようと思ったら、いずこがへと消えてしまう。そして、現実の世界で出会った「女神」達で満足するしかなかった。まさか、現実でそれに出会うとは。
恋獄儀式が開始して、二人が誘惑し合う事に、時間を惜しまなかった。
その最後に感じるものは、大満足だった。
幸せで死んでも悔い無しぐらい。
その愛し合いの大満足の果てに、二人の力が頂点に達した。
「おはようございます、私の溺れさせた精液の津波、いつも獣だね」、と、満足しそうに彼女が言って、彼にウィンクをした。
「しょうがないでしょう、君がそんなに美しくて、我慢できないのも自然だろう。私が罪人なら君も共犯だぜ。俺は君を進撃した変態、君が誘ったもの」と彼が言った。
「抵抗できなかったくせによく言うよ、まあ、イケメンお変態さん、性欲を満たす罪が楽しかったの?」
「罪?君こそ天国だぜベイビー」と彼が微笑んで、彼女にウィンクをした。
「あなたがイケメンであたしも抵抗できなかった。じゃないと、強姦されていると叫んだにちがいないわよ」と冗談して、「あなたは運がいい変態ね、世界中一番せセクシーな別嬪に性欲を満たされてね」
彼が前に出て、しゃがんで、彼女の目を直接見た。
「君の為にいつでも変態になれる。その罪で喜んで刑務所とか地獄へ行ってやるよ」といいながら、
彼女の唇からキスを奪った。そのキスで、彼女が天国にいるような喜びを感じた。
その時、10個の魔石がその喜びに共鳴し、
ようやく二人の前に揃って、その二人の周りに浮いて一列になって一周旋回した。
「きれい...」と、彼女がキラキラ目で見てそう言った。
それで、10個の魔石が二人と合併してしまった。
各一個が二つに分け、各二人が10個の魔石が埋め込まれ、合わせて20個の魔石があった。
二人の体力、視力、分析力、知能、気力等能力がぐんと上がって、我来也師匠とシルバーワイバーンがこう宣言した。
「ようやく、伝説の英雄伴侶、リオンドールとモナフロディヴァが再び生まれたぞ!」
確かに、大学でのホールの石像の麓で、こう書いてある看板があった。
「リオンドール、伝説の英雄神。予言通り、自分の意識を10人の武神戦士の体に分かち、違う時代と国家に生まれ変わらせる事ができ、別の名前と身分で行動させることができる。その10人も合体して1つの存在に戻ることもできる。世界が危機に陥る時、彼は幾多の試練と転生輪廻を経て1つの存在として再び降臨する。遠くない未来、愛妻のモナフロディヴァと共に、大いなる悪から世界を救うと予言されている。」
「モナフロディヴァ、あらゆる男の理想で夢にしか見ない伝説的な美貌を持つ究極女神で、それを愛する資格を持つ男は一人しかない。彼女は自分の意識を10人の女神に分かつもでき、違う時代と国家に生まれ変わったリオンドールの化身の別嬪伴侶になったと信じられていた。その10人も合体して1つの存在に戻ることもできる。彼女は幾多の試練と転生輪廻を経て1つの存在として再び降臨する。その合体の結果は美貌、知恵、知識を併せ持つ究極の女神となろう。愛する男リオンドールと共に、大いなる悪から世界を救うと予言されている。」
いかにも、二人こそがその伝説のリオンドールとモナフロディヴァであった。
そして、二人がまたイージスの変身をして、究極の戦士、Αιγίς(イージス)χάος(カオス)だった。
一刻も早く、Αιγίς(イージス)χάος(カオス)が修行に励んだ。遥かな宇宙と異次元空間に旅立ち、自分の力の限界を試した。
そうすると、Αιγίς(イージス)χάος(カオス)が様々な新しい技を開発した。
Αιγίς(イージス)χάος(カオス)の一挙一動が、ある者に観察されていた。
ドクター・ベルフィギュアだった。
自分の敵がパワーアップしたのに、それを自分の基地のコンピューターのモニターで観察し結果を分
析していて、ぎゃぎゃと笑い出した。
「もうすぐ、最後に笑うのはこのわしじゃ、ぎゃはははっははは!」と言って、ある鉄の仮面の男の仮面の額部分に填め込めた血のような赤い宝石が不気味に光った。
あれは、ウォルデマル皇太神官だった。
もしかしたら、それは、ドクター・ベルフィギュアの切り札なのか?
「いくら力が強くても、貴様らが所詮人間。人間風情が、悪魔の神に抗えるとでも思ったのか?ひゃははははっは!貴様らがこの世界を征服するための究極な兵器にしてくれるぞ!」
ウォルデマル皇太神官も一緒に笑った。
「ひゃははははっはははっはははははははははは」
ウォルデマル皇太神官も、魔界貴族と関わりの深い人物で可成の権力者だが、奴はドクター・ベルフィギュアの技術と魔法で作り上げた操り人形だった。
仮面の額部分に填め込めた不気味に光った赤い宝石は「紅宝石心臓」の欠片で、もっと沢山の欠片は世界中にばら撒いてある
「かき集めた紅宝石心臓の力自体は、奴らを倒すに足りない。しかし、奴らが仕掛けてくると、うまく奴らに埋めたある紅宝石の力を利用すれば、わしらの味方に変える事ができるかもしれない。」とドクター・ベルフィギュアが言った。「しかし、万が一交渉失敗したら、奴らの力を完全に発揮するにはまだ早いはずだ。その前に、残りの欠片を集めて、なんとなく奴らを全滅させろ!」と命じた。
「御意、ベルフィギュア様」とウォルデマル皇太神官が返事して、すぐに消えた。
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万が一出世成功の際、事前に「小説になろう」に感謝を申し上げます。




