第二十一話:二千年魔王
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2500年程前、魔界で大戦争が起きた。ある魔界貴族貴公子が戦いに敗れ、人間界に避難した。場所は南米のマヤ文明の地域で、彼はそこで夜の神として拝められた、人から生贄を求めて力を蓄えてきた。カマソッツと呼ばれたんで、体は人間で頭は蝙蝠だから蝙蝠の悪神とも呼ばれた。
ある日、民が群がり反乱を起こし、やっと奴を魔法の器に封印し、海に放浪して、奴の器が欧州に迄漂い、結局欧州貴族の間に売り渡され、結局ルーマニアの貴族の財宝となった。その器は、血を吸う剣に変形することができ、その中にある月の宝石と思われるものが埋められたそうだ。
その剣は、ヴラド・ツェペシュの家族の秘宝で、戦争で使われた武器として、代々に伝承されてきた。欧州に侵攻するオスマン帝国から国を守る為に、ヴラドが剣を奥義を求め、更なる修練の中で、吸血鬼ドラキュラとなって、剣を月の形に変形させ、その剣は「斬月剣」と呼んだ。
魔界の中で、ドラキュラが魔界の戦争で死んだ頃、その剣も行方不明。魔界でその剣が使われたという歴史的な痕跡もなかった、最近人間界で出没したとされていた。
噂によれば、ヴァンパイアハンターの家族が持っていて守られたそうだったが、もしそれが本当だとしたら、人間界で出没して使われたという目撃証言が存在しないはずだった。
メキシコにあるマンションで、女性数人が床で横になっていて、頸動脈から血が吸われ切った。
成功した男として、生きる事に悔いなしと言えた。
女、金、権力、容貌、全てを手に入れた。
欧州悪魔狩り家族と血縁あるメキシコ一イケメン富豪、カルロス・ガルシア。
退屈。挑戦性がなくなった。
悪魔狩りのみならず、自分の力に頼って株式投資とか武器商売とかやって、溺れる程のお金も設けて、不動産資産も自分の手の指先で数えきれない程あった。
カルロス・ガルシアが受け継がれた斬月剣を使いながら、自分の力の限界を試そうとして、自分のチャームで誘惑した女たちを生贄にした。
いつか、その剣に埋めてあった宝石が光った。更なる力を発揮できるはずだが、発揮できなかった。なぜ発揮できなかったのか?
答えを探そうとしたところ、答えが彼を探しに来た。
ある中年の男が彼を探しに来た。彼はイギリス人のドクターベルフィギュア。
「その力は発揮できなかった理由は、ある特定の者二人の魂がないと、その石の力に繋がる鍵がなく、永遠にその力が封印される。」
それで、カルロスがその二つの魂を求めて、旅立った。
メキシコから日本の北海道へ。
北海道の星晶会大学とその別館、白樺忍者村は、旅行観光地の役割を演じながら、超能力を持つ「新愛隊」忍軍が住んで訓練するアジトだった。
西遊記の中の孫悟空が髪の毛で自分の姿をしたクローンの軍隊を作れたように、夢子と精がゾナーとアンナベルに生まれ変わる前に、その細胞から作り出されたクローンの軍隊が新愛隊と呼び、ゾナーとアンナベルというオリジナルは「真打」と呼ぶ。
そいつらは我来也の元で色んな任務を遂行してきた。魂のない命令しか受けられない肉体でできたロボットのようなものだった。
校舎門を潜れば、生徒の人込みの中に、カルロスが目立たなかった。
海外学生にしか見えなかった。
そして、忍者村に辿り着いたら、旅行客が楽しめる屋台ばっかり。食べ物、忍者体験サービス、撮影コーナー、色々あった。
しかし、普通旅行客が見えなくて、超能力のあるカルロスに見えるものがあったはずだった。
挑戦者しか見えない扉。
一旦それを潜ったら、道場の中に一人の挑戦者が待ち受けていた。
Αιγίς (イージス)Ἄñôåìéò(アルテミス)だった。
あの鎧、あの冷静さ。
カルロスが感じられた。
「貴様か、この私に初めての敗北感を感じさせるものは?」とカルロスが言った。
アルテミスが反論した。「自ら死に来るのに、敗北感を感じたいという程の自惚れか?大した度胸だ」と言い返した。
そうすると、肉弾戦が開始した。
その戦いの中で、カルロスは普通な人間じゃないんだと一目瞭然。とてつもない腕力と体力の持ち主で、体も魔法攻撃を耐える魔法的構造だった。
二人が殴り合う果てに、結果は引き分けだった。
「まさか、ここまで私を運動させてくれたもんだな、大したもんだ、よりによって、まさかこの剣を使う羽目になるとは。よかろう、冥土のお土産に、貴様に私の奥義を見せてやる。出でよ!ニングンミエド!」
彼が、剣を持ち上げ、その剣の柄埋めてあった宝石が光って、その周りの空間が変えてしまい、両方が夜の砂漠に見えた次元に転送された模様。
その次元は、カルロスの魔法で出来上がった異次元空間、夢境現実だった。
その次元の中の空が暗いのに、星の光と月の光があった。
敵の姿、カルロスを含めて、一匹も見当たらなかった。
可笑しい、可笑しい過ぎる。
敵の縄張りなのに。
急に…
砂…
の…
下…
から…
手…
が…
伸びた!
手がアルテミスの足を掴んだ。
「な…なんだこれ」と夢子が叫んだ。
「その前に、飛べ!」と精が叫んだ。
アルテミスが空に飛んで、掴もうとする手を危うく躱せた。
砂から出たのは、人間型ゾンビーだった。
そして、砂から次から次へと出てきていた。
地平線まで目が届く処まで、ゾンビーが砂から出ていた。
「我が究極奥義、ニングンミエド、すなわち恐怖が存在しない!我がゾンビたちは恐怖を持たない殺人鬼。有り溢れた数ね、貴様の究極の死を味わうがいい、そして、そのゾンビたちちみたいに、私に魂を捧げるのだ。」
空中にいるアルテミスが手を構えさせて、技を放とうとした。
破
魔
咆
哮
波
そうすると、白い光がアルテミスの手から放たれ、全てのゾンビーとその夢境現実が消えてしまった。
カルロスとアルテミスが道場に戻った。先の威風堂々のカルロスと違って、今のカルロスはボロボロだった。
武器が完全に取り壊され、月の魔石も消えて、アルテミスの手の中に入ってしまったのだ。
「なぜ、お前に負けたのか」とカルロスが聞いた。
「敗北感を感じたいじゃなかったのか?お前の技には弱点があった。空にある月はお前が戦場を眺める窓口だった」とアルテミスが聞いた。「しかし、私はそこを狙わなかった。ゾンビー全体を狙えば、お前の剣も終わりだろう。」
「そんな!この斬月剣…この剣だけが敗れるはずがない…」
「貴様の家族がその斬月剣を甘く見てきた。確かに、この剣を司る為に、中の守護神を倒さなければならなかった。貴様がそれを克服して、その守護神をお前の虜にして、それを私たちと闘わせたんだ。しかし、貴様が剣を使い続けて使い続けるほど、他の敵と戦う為にその剣を頼りすぎている。剣を使うと同時に、貴様の腕が衰退した。私は本気を出す迄もなかった。もうヴァンパイアじゃないんだと喜べ、一般人。その敗北感だけを教訓として受け止め、自分の国に戻って再び立ちなおせ、メキシコ人!普通人間としてな。二度と悪行をするな!近年の間に、ろくなことをしていないとはわかっていた!」
カルロスが何も言わずに、その場を去って、二度とその忍者村には訪れるつもりがなかったのだ。
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万が一出世成功の際、事前に「小説になろう」に感謝を申し上げます。




