第十九話:火錬鉄拳
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精になったゾナーは昔、スザンヌノエミ以外は、学校で、もう一人の女性が好きだった。
彼女は、夢子と比べて、もっと肉に溢れていたが、顔真っ白で小さくてホッペふかふか目が大きな丸くて、背がスザンヌより高い感じだが、太腿が夢子程細くないが、ちっと肉感があり、スザンヌよりながいからセクシーで、やっぱり好きだった。
その女性は、ココ・李秀秀と呼び、もう一人、台湾人で中国語成績が優れている学校の優等生ですごく人気だった。
ココもまた夢子の一つの前世で、その前世の恋人も精の化身。ココが未来に老死したら、魂が過去に戻り、現代の夢子とか他の現代とか過去に住んでいる女性に転生する事も可能だった。だから、いくらなんでも、精には、前世でココに対する気持ちが残存していた。そして、その前世で、二人が「火」の守護神の合体していたので、容貌も仕草も日の守護神、雄のが烈火、雌は多美輝と同じだった。
精がその子を、映画の中に出てくる1920年代上海マフィアの愛人みたい想像して、彼がそのマフィアのボスで彼女を独占できればいいと妄想していた。
その妄想が実現されそうだった。
ずっと貪った体に対する欲望がその愛の対象にやっと受けられて、地獄の炎みたいな情熱の炎から救われる感じだった。
恋獄儀式で。
恋獄儀式の後二人の体が耀きながら浅い眠りにつくと少し覚えた前世過去の記憶。
タイの古代歴史に遡るタイ人なら知らない人もいない古式ムエタイの格闘達人、伝説の「火錬鉄拳」のนายขนมต้ม (ナイカノムトム) だった。
1767年の頃はシャム(古代タイ)がミャンマーの侵攻で負けてしまい、千人の捕虜を捕まえた。ミャンマーの王様が、ムエボランという古代ムエタイが強いだと聞き、その強さはどれ程のものかと確認したくて、捕虜の中からムエボラン最強と言われるナイカノムトムを選抜し、10人のミャンマーの兵士をナイカノムトムに戦わせた。
ナイカノムトムが素手で、全員倒した。
それに感心したミャンマーの王様がナイカノムトムに妻を授けた。
ナイカノムトムは烈火の前世で、その妻は多美輝だった。
偶然ではない、それは前に定められた運命だった。
目の前に、火の魔石が目の前に現れた。
しかし、烈火が手にした瞬間、それが消えてしまった。
「またか?」と烈火が悔しそうに言った。
「前世からの問題がまた片付いていないよだね」と多美輝が言った。
「よし、その在り処を探そうか」
在り処が、タイにある店だった。ある店員がその魔石をどこから拾って、それをお守りとして売り出そうとした。
烈火と多美輝がΑιγίς (イージス)Ἥöáéóôïò(ヘーファイストス)に変身し、そこへ駆けつけて、それを買おうとした。
そこ瞬間、ある乱暴な方が店に乱入して、「そのお守りを貰っていく、お金をもらって行け」と、魔石の入ったお守りを奪って、お金の入った袋を店主に投げつけた。
「そんなの、ひどいなの」と烈火が文句を言った。
その相手が、背が高い中年禿で筋肉魔、タイのムエタイの不敗伝説で一番悪党ประเสริฐพยัคฆ์(プラサットパヤーク)だった。でも、省略してパヤークと呼ぶ。
そうすると、火の魔石が大量の電波を放ち反応した。
奪う者とそれを取り返そうとした者も、両方呆気。
魔石がもうヘーファイストスが持っているが、ヘーファイストス自身も、パヤークも変身してしまった。
こうして、両者が火を操って、猛烈な戦いが繰り広げられていた。
パヤークが一瞬の内に、ヘーファイストスになって奴は、二百年程前、ミャンマーの拳王だった自分を倒した奴だった。それでこそ、パヤーク自身は宿敵と戦う為にミャンマー人ではなくタイ人として生まれて復讐する為だったと分かった。
「そうだ、貴様は、ナイカノムトム、百戦錬磨の火煉鉄拳、お前と決着を」
肉弾戦の時に、両方の拳から火が出た。観客が四方から集まり観戦したが、回りが壊されるのを察知したらみんな逃げた。
ヘーファイストスが急にパヤークを掴んで、海に繋がるチャオプラヤー川の下流の方の上空に一緒に瞬間移動させた。
上空に浮いている二人は、もう周りの被害を顧みる事必要無く、存分に戦える修羅場だった。
「上空戦でも、ムエボランを競い合って勝負をつけよう」
勝負があっという間につき、パヤークが海に落ちようとした瞬間、ヘーファイストスが奴を生きたまま地上に連れ戻され、突如ヘーファイストスの召喚に従って現れた 憑依した悪魔を祓ってから、警察に渡した。
パヤークを憑依した名もない悪魔は、シルバーの糧となり、戦いによって壊されたものが修復された。失われた命がなかったので、甦らせるものがなかった。
あの悪魔こそ、ナイカノムトムに倒された不服のものだったので、パヤークというムエタイ戦士を憑依した。
警察に渡した後に、ある青いコートとブーツとサングラスを身に着けた中年の男が彼の前に現れた。
「大した腕だ、火を司る者。またブライドストン一つをお前に持たされたからね」
「もともと我々がこの次元に引き寄せたものです、回収して当然です、そして、お前は何者だ?なぜこちらの事情を知っている?」
その瞬間、我来也とシルバーが現れた。「貴様はドクター・ベルフィギュア、元イギリスMI6所属天才科学者、今は真アジア騎士団に寝返ったな」と我来也が言った。
「雑魚を出して悪かったな、今度もっと凄腕の奴を出すからな、ではまた」と言って、あっという間に消えた。
「胸騒ぎがする」と、シルバーワイバーンが言った。
ヘーファイストスの変身を解かして、また烈火と多美輝に姿に戻った。
「奴はお金持ち、なんとなく無事釈放される。問題はあの悪魔の源だ」、と多美輝が言った。
烈火が代わりに、「あのドクターとやらの余裕から見ると、なにかおかしいと思った。」
「奴の家の財宝を探そう」と、我来也が言った。
「奴の家って、どこ?」と、烈火が訊いた。
「タイ北部メホンソンのパーイにいる奴のアジトだ」と、シルバーワイバーンが言って、奴の家に送り込まれた無魂スパイが確認した。
そう決まって、シルバー、我来也、烈火、多美輝の四人が、メホンソンのパーイにあるパヤーク自身の別荘へ出発した。
そこへ瞬間移動した時、十個の仮面のコレクションを発見し、一個がもう壊れた。その場で、烈火がその九個の仮面を炎の力で叩き壊した。
その十個の仮面には、その十個の兵士の魂じゃなく、彼らの怨念が入っていた。その怨念が地獄からの悪魔を引き寄せ、その悪魔がその仮面を被る人に憑依する。
シルバーがその場に、全ての仮面に入っていた悪魔たちも地獄に追い払った。暫く人に憑依する力がなくなるはずだった。
「人に慕われるムエタイ帝王がそこまで堕落する理由は、あの悪魔のせいだったのか」と、烈火が呟いて言った。
後は、パヤークが戻ってくる前に、4人がそこから消えてしまった。
しかし、隣の部屋から、ドクター・ベルフィギュアが歩き出した。
「次のゲームがもっと楽しくなるぞ!ひゃははははは!!!」
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万が一出世成功の際、事前に「小説になろう」に感謝を申し上げます。




