第十八話:太陽の騎士、アーサー王
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精になったゾナーはこの瞬間を待っていた。学校で、ある女性が好きだった。彼女は、夢子と比べて、もっと肉に溢れていたが、背もまた同じく低かった感じだが、ホッペが丸くて、顔を見たらまるで太陽を見ていたそうだ。太腿が夢子程細くないが、ちっと肉感があってちょっと理想より短いけど、やっぱり好きだった。
その女性は、スザンヌと呼び、学校の優等生ですごく人気だった。
彼女が欲しかったけど、ゾナーもスザンヌも目立ちたがり屋性格だったので、一緒にいることができれば、一緒に目立って一緒に幸せになれると夢見ていた。
でも現実は、彼女は他の誰かが好きで、ゾナーを余り相手にしてくれなかった。
スザンヌ自身が可愛い女性だったので、勿論、目立っても、人気が高くて、応援してくれる人がたくさんいたのが当然だた。
ゾナー自身が男性で、格好普通だったので、応援される代わりに、貶されるのも、当然の事だった。
アリス黄だった夢子が彼を笑っても、彼女自身はスザンヌを少し妬んだ事があった。
でも、今回は、夢子がそのスザンヌさんの姿になっていた。
今回は、正式にデートする事ができ、一緒に時間を過ごして、それから愛し合う事も許された。
理由は、スザンヌもまた夢子の一つの前世で、その前世の恋人も精の化身。スザンヌが未来に老死したら、魂が過去に戻り、現代の夢子とか他の現代とか過去に住んでいる女性に転生する事も可能だった。だから、いくらなんでも、精には、前世でスザンヌに対する気持ちが残存していた。そして、その前世で、二人が「日」の守護神の合体していたので、容貌も仕草も日の守護神、雄のが日出明、雌は如美と同じだった。
二人が深く愛した。
「ずっと…欲しかった」
「もっと…もっと」
「日出明君」
「如美さん」
日の元素の力を「恋極」で新しい姿と人格に変遷して、止まない愛し合いとエネルギー交換を以て目覚めた日出明と如美の前に、日の元素の魔石に見えたものは眼の前に浮かんだが、日出明が掴もうとしたが、その魔石が赤い結界に守られ手で振られなくて、急に透明となって、消えてしまった。
びっくりした日出明と如美だが、なすすべも無かった。
以心伝心で、我来也の声が聞こえてきた。
「案ずるな。魔石を取り損ねたというのは、私がその魔石の秘めた道具を前もって回収できなかったので、その魔石が今覚醒するところだから、敵より先に探し出すことが先決。じゃないと、敵がその力何ができるか想像がつかないね」
でも、日出明となった精が言った。
「問題ないじゃないよ、最初からどうやってあれを探すんだ?」
「もう変身したお前にはその心の中に、レーダーがついている。それを頼りにして探せる。」
「なんだ、いい加減な」と、如美となった夢子が言った。
「お前たちにはその力があるんだから、本能的に嗅ぎ出せるわ」とシルバーが言った。「それを回収すれば、任務終了だわ」
「わかりました、では、早速行くか」と、日出明がそう言い残して出発した。
その第六感を使って、前世の物語りを含めて、色んな情報が日出明と如美の頭の中に流れ込んだ。
アーサー王の時代、彼らは恋人だった。彼はマーリンで、彼女は湖の貴婦人、ヴィヴィアンだった。
古代の敵、モルドレッドが現代に輪廻転生し、過去の記憶が真アジア騎士団のある者に甦らされ、日の元素の魔石の探しを手伝っていた。
金色の全身鎧を身に纏い、モルドレッドが戦いに準備万端で、モルドレッドという傀儡王を作ったマーリンの転生に復讐をして、日の元素の魔石を探そうとした。
「恋極」で、日の元素の魔石を「かの次元」からこの次元に引き寄せたから、恋極こそがモルドレッドの任務をもっと簡単にしている。
夕方になってた頃、モルドレッドがロンドンでテムズ川を眺めながら誓った。
「日の元素の魔石はもう私の手に」と言って、日の元素の魔石を自分の鎧の胸のある宝石を入れるスロットの中にその日の元素の魔石(ソーラブライドストンを仕入れて、自分の太陽のオーラを高めた。「来い!マーリンの転生!今回貴様に勝って、世界を手に入れてやる!必ず一生初めての成功を味わってやるぞ!」
その時こそ、日出明と如美が前に合体して、Αιγίς (イージス)Ἥëéïò(ヘリオス)としてモルドレッドの前に参上した。
「最初から、アーサー王の正体は貴様だったのか、マーリン?」
「いいえ、これはあたしだよ」と、如美が返事した。
「なるほど、湖の貴婦人!マーリンの恋人だったのか、今貴様は一心同体。よかろう、一人を倒して二人を纏めて始末してくれるワ!」
モルドレッドが魔剣を振るって、「いざ!サタンカリバー!ルシファーの光で、大英帝国の日は決して沈まない」
サタンカリバーで空を指すと、剣の刃物が光って夕方になりかかる空がまた白日に戻っていた。
「アーサー王の剣を侮辱するな」と、如美が罵り返した。
「笑止!これこそが、力の正しい使い方!」天を指していた魔剣が光って、回りに幾つかの処で多数個所爆発発生した。
「おのれ!貴様!」と如美が罵った。
「そんなに気を引き締めるな、湖の貴婦人!男の鎧の下に美貌を隠すともったいないじゃない?」とモルドレッドが訊いた。「マーリン殿には取って置きの魔剣を持っていたはずなのにね。」
「聖剣を汚す悪魔など、許さない!」と、雄と雌の声が合併したΑιγίς (イージス)Ἥëéïò(ヘリオス)が言って、「呑鬼宝帝!」と叫んで、その魔剣が無から魔法で生成された。
それで戦いが始まり、剣と剣が衝突し、火花を作る程の猛烈な戦いが繰り広げられた。
「食らえ!マーリン!いいえ、本物のアーサー王」
「これでどうだ、魔物め」
「私はアーサー王の魂を貰い、戴冠宝器を貰うぞ!」
「何だと?」
「戴冠宝器の力だからこそ、英語が国際言語になっているんだ!大英帝国の植民地化活動によって、全世界が英語を話しているんだ!」
「で、お前はイギリス人の悪魔だろう、英語が国際言語になってんだからいいじゃいか」
「ちがう!人間は堕落だ!これから魔界が君臨する時が来た!その魔石と貴様等の魂で、それを成し遂げてやる」
「ほざけ!」
「くそ女くそ男、結局貴様等の魂があればいいだけだ」
「させるか!」
最後の一撃で、日の元素の魔石が欠け落ちて、Αιγίς (イージス)Ἥëéïò(ヘリオス)が取ちゃった。
「おのれ!」と、モルドレッドが罵って、サタンカリバーという魔剣の魔力も落ちて、聖剣エクスカリバーになり戻った。でも、Αιγίς (イージス)Ἥëéïò(ヘリオス)が「あれは…」と言うなり、一目で確かめた。
「あるは贋作のエクスカリバーだ、道理でサタンカリバーになり易かったね」
その贋作に罅が蔓延して、結局木端微塵に。
付近に、ある青いコートとブーツとサングラスを身に着けた中年の男が高い所、即ちロンドン橋から、その戦いを観戦していた。
「まだ早いぞ、小童ども」
そうすると、ラテン語で呪文を唱えた。
モルドレッドが急に変身した。
鎧が割れて、筋肉が膨張して、モルドレッドが大きい黒龍に変身した。
「アーサー王、マーリン、敵、倒す!」だけを言った。
Αιγίς (イージス)Ἥëéïò(ヘリオス)の太陽の力から黄色い透明な翼が生えて、空に飛んで、モルドレッドを都会から離れさせる気だった。
「イギリス海峡へ向かうんだ!」と、我来也の声がヘリオスの頭の中に囁き込んだ。「それで被害を最小限にできる」
ようやくサウサンプトン沖上空に辿りついたら、あれはその戦いの正念場だった。イチかバチか、ここで決めないと、その被害が全世界に広がり、ビッグニュースになる。
龍になったモルドレッドが遠く飛んで、疲れていたところには、体力と戦力がダウンする時だった。日元素魔石を持ったヘリオスがそういう体力という限界がなかった。
「そうだ、止め(とどめ)を刺すんだ!前世で覚えた技は今で思い出せ!」
そういう時に、ピンと来た。
ヘリオスが両手でボールを掴んでるように構えて、呪文を唱えながら、その両手の中に気力の玉を生成し、膨張させていった。
「破…魔…咆…哮…波!!!!!」
最後の一字を唱え終わった時、玉が放たれ、玉がモルドレッドにぶつかった時、モルドレッドが分解され塵と化した。
跡形もなく消えた。
しかし、奴の魂がまだ存在していた。
シルバーワイバーンがその場に現れ、銀色の龍に化して、奴の魂を吸い込んだ。
その変わりに、奴に依って殺された壊されたものは全て復元、復活。
それから、ヘリオスの変身を溶けて、日出明と如美が魔石の力で、アヴァロンという聖地に入って、本当の伝説の剣を見つけた。
その後に、アーサー王と他の円卓の騎士の鎧まで見つけた。アーサー王を含める円卓の騎士は全部、マーリンが作成した絡繰人形だった。ロボットだった。自分の心も意志もなかった。
聖剣も鎧も魔石もそれを全部回収したから、任務完了だから、皆が拠点に戻ることにして、儀式の次の段階に備える時が来た。
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万が一出世成功の際、事前に「小説になろう」に感謝を申し上げます。




