第十四話:真相解明
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「ここはどこなの?!!」
と、アンナベルが起きて、目を丸くして、血眼になって周りの様子を探った。
場所は学校の保健室みたいな場所だったが、何かが違う。
ここは、もうシンガポールじゃないよ、全部日本語で書いてあるの。
勿論、アンナベルには日本語が読めるけど、そういうわけじゃない。
看護婦が入ってきて、アンナベルが起きたんだと気づき、すぐに医者を呼んで、それから、医者の他に、他の誰かが入ってきた。
ある全身の肌が赤い、粗く見える人がいた。
「本校星晶会大学校長、我来也校長先生です」と、医者さんが紹介した。
医者は、我来也が知らないじゃないんだと、我来也校長に知らされたみたい。
「後で、色々長い説明をしなければなりません」と我来也がアンナベルに説明した。
退院手続済後、空いている会議室へ行って、我来也とアンナベルがちょっとした相談をした。
そして、衝撃的な情報を得た。
アンナベルの親は我来也の技術で作ったドールだ。じゃ、アンナベルがどこから生まれたのか、と、ふと思った。
ドールというのは、自分の意志を持たない只作り主の意志通りに動く、魂のない肉と血で出来た傀儡。つまり、ずっとアンナベルの面倒を見ていたのは、我来也自身であった。
そして、ゾナーも同じだった。
「じゃ、ゾナーとあたしも兄妹ですか」とアンナベルが聞いた。
「そうでもない。私とあのゾナーとカウボーイデイブレイクは元々一心同体の存在だったが、力が溢れすぎて、自分を分身しないと、暴君となって、この世界を破滅に追い込んだかもしれない」
「それはますますごちゃごちゃになっている」
何故思い出せないんだ、と我来也が心で悩んだ。
「あなたは覚えていないかもしれないが、ゾナーとお前は、数千万年の間、悪魔に立てつく為に生きて続けた神みたいな高次な存在として生きて、人性を忘れさせないために、輪廻転生を通してこの世界で生き続けたのです。だが、人間として存在してまだ戦いに相応しくない状態にいるうちには、誰かに抗魔義務を託す必要があったので、ゾナーの前身である古代究極生命体である天使アドニスが私であるドールを作り、自分の力と知識を私に託して、結局人間として何千年の間に輪廻転生してきて、死んだ時が私と合体し、また天使アドニスに戻って、人間に見えない戦いに参戦し続けた。アドニスの伴侶であるあなたも同じだった。」
「ああ、そうか?じゃ、あたしは何の天使だったの?」
「天使ヴィナース。あの時は、こういう「天使」は二人しかいなかった。雄雌各一人。」
「じゃ、私も、我来也みたいに、力と知識を任せたドールがあるの?」
「いる、紹介しよう」
そうすると、アンナベルと瓜二つ銀髪の少女が現れた。
「こんにちは、アンナベルさん」とその少女があいさつしました。「私はシルバーワイバーンと申します。」
「ああ、そうね。アンナベル李です。学校でアリス黄という名前を使いますが」
「勿論知っています。名前はあたしが考え出しましたから」とシルバーワイバーンが言いました。
アンナベルが思い出しました。学校でカウンセラーがいて名前はシルバナで、シルバーワイバーンとそっくりでした。
「普段私はスコットランドとシンガポールで活躍していますので、よくここでは見当たりません。でも、私は死者を蘇らせる力があるんですけど、それはもともとあなたの力です。スコットランドで私はドラゴンの姿としてロックネス湖の中で潜んでいて、ロックネスの怪物として知られていました。わたしシンガポールで星晶会中学校でカウンセラーをやって、シルバナという名前でしたけど、アリスさんであるあなたも思い出せますね。よく私のオフィスーに来たんでしょう?」
「そうですね。シルバーさん。兎に角、質問です。いつも輪廻転生で何回の人生を生きて来たんじゃない?じゃ、先我来也師匠から私の親は我来也師匠からできたドールって言ったんですけど。」
「いいえ、我来也師匠がその技術を開発したけど、あなたの細胞があなたの捏造両親を創造したけど、ご両親の動作と作動の遠隔操作をしたのは我来也の方だった。」
「理由を聞かせて下さい。どうして今回は輪廻転生じゃなくて、捏造家族で育たせなけらばならないの?」とアンナベルが訊いた。
「前回の任務が終わったところで、あなたたちの体と魂は輪廻転生に適していなかったので、そうすることで、あなたがた二人を子供の姿に戻して凡人にするしかなかった。」
「任務?」とアンナベルが聞いた。
「大丈夫、今はあなたの記憶を目覚めさえる儀式を行う」と、シルバーが言った。
「まって、ゾナーさんが一緒に来ないの?」
「ゾナーさんが後三年。悪魔の襲撃を受けて以来、まだ回復する必要があったんです。新星幽霊状態のアンナベルさんが彼を救ったんです。それで、四心符というお札をつけて、その三年間は悪魔の襲撃からいつも保護されるのを確信しています。でも、彼の傷を癒す為に、新星幽霊状態は維持不可能だったので、今その霊体部分があなたの中に眠っている。彼はまだ覚醒の為の準備が整っていない。三年の後は自動的に覚醒すればいいけど。もし3年間に覚醒しなければ、無理矢理覚醒さける必要があるかもしれない」
「ええ?どこへ?」
「兎に角、青い光の青光寺院で、禊の儀式を行わせて頂きます。あなたの新星幽霊が初めて覚醒していた場所。」
「ええ…あの…その」
「ヘロインに戻ってもらう、アンナベル。いいえ、夢子だ!」
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