四 暴走
ぼやけた視界の中、どこからか子供の泣き声が聞こえる。
悲しそうなその声は、やけに近い場所から聞こえた。
――近い場所?
ああ、そうか。
視界がぼやけているのは、涙で景色が滲んでいたから。声が近くから聞こえたのは、泣いていたのは私だったからだ。
「なんで……、なんでみんないなくなっちゃったの」
わたしの大好きな人たちは、みんないなくなっちゃった。
お母さん、お父さん、おばあちゃん……それに早雪も。
村のおとなたちがいってた。わたしは“のろわれたむすめ”だって。“のろわれたむすめ”ってなに? わたしがそんなのだから、みんないなくなっちゃったの? わたしのせい?
もうやだ……だれでもいいから、わたしをたすけて!
――思い出した。
この子は私。事故でいっぺんに家族を失って泣いていた、七歳の私。
かつての私の心がとめどなく流れ込んでくる。悲しい、寂しい、助けて、と。
七月十三日、私の人生が大きく変わった日。
私の七歳の誕生祝いをするため、家族みんなで町のレストランへ出かけたんだ。実際の誕生日はその三日後だったんだけど、お父さんの仕事の休みに合わせたんだっけ。
お姫様のドレスみたいにふわふわで、一番のお気に入りだったよそゆきのワンピースを着せてもらった私はとてもご機嫌で、車の中でお母さんやおばあちゃんとのたわいない会話にも大はしゃぎで声をあげて笑っていた。幸せだった。とても幸せだった日々の、最後の記憶。
まさかその数分後に、全て失うなんて思いもしなかった。
「もうやだ。わたしもみんなのとこにいきたい」
ここはいや。だって、みんなわたしをみるとにげるんだもん。だれもあそんでくれない、だれもしゃべってくれない、わたしをみてくれない。せんせいも、クラスのみんなも、みんな、みんな、みんな――
一人残された哀れな子供に救いの手を差し伸べる者は誰一人としてなかった。大人たちは私をいないものとして扱い、それを見た子供たちも大人の真似をする。普通なら誰かしら手を差し伸べる人がいてもおかしくないのに、何か特別な力でも働いているのかと思うほどに私は避けられた。
さらに追い討ちをかけるように、事故の前日まではいつも一緒にいた早雪が、何の前触れもなく煙のように消えてしまった。なんとか捕まえた村の人たちに聞いてみたけど、早雪という男の子のことを知っている人は誰もいなかった。
家族を失い、村の人からはいないものとして扱われ、唯一の友達も消えた。私はあっという間に一人ぼっちになった。孤独に追いつめられたあの頃の私は、家族のもとへ行きたいということだけを毎日考えて過ごしていた。
「高いところからとんだら、わたしも同じところへ行けるかな?」
神社のうらの森のおくに、すっごく高いがけがあったよね。とぶのはちょっとこわいけど、あそこからならみんなのとこに行けるかもしれない……。
七歳の私は歌うように独り言を呟きながら死に場所を求めて歩いていた。
神社の裏に広がる鎮守の森の奥、そこには立ち入り禁止の切り立った崖がある。危険なので森の途中に金網がはってあって、人が近づけないようになっていた。でもその金網、実は一か所だけ破れている場所があって、私は早雪と一緒にそこを通りぬけ、その先の崖を遊び場の一つにしていたのだ。
軽い足取りで崖へと近づく私。人気のない森の中、私を止めるものはもう何もない。あと数歩、簡易的に設置された柵を越えれば――。
突然ものすごく強い力で後ろに引っ張られ、バランスを崩した私はその場に尻もちをついた。
「だれ!?」
慌てて振り返ると、そこには自分よりずっと大きな白い蛇がいた。白蛇は私の上着の裾をしっかりと咥えており、私が引っ張っても一向に離してくれる様子はない。
「はなして、はなしてってば!」
私は半泣きで上着を引っ張りながら、どうにか白蛇から逃げようとしていた。しかし白蛇は頑として動かない。半ばパニックに陥った私は、とうとう大声で泣き出してしまった。
わんわんと泣く私に驚いたのか、白蛇はやっと上着を離してくれた。しかし一度決壊した涙腺は、もうそんなことでは止められない。ひたすら泣き叫ぶ幼子に、今度は白蛇が困ったようにその場でうろうろとしだした。
唐突に徘徊をやめた白蛇は、涙を拭うように私の頬に頭を擦りつけてきた。それにびっくりした私は思わず泣きやみ、目の前の大きな白蛇をじっと見つめる。ふと、小さな私の心が流れ込んでくる。
わたがしみたいにまっ白な体と、りんごあめみたいな赤くてきらきらした目。
「……おいしそう」
小さな私が思わずこぼした言葉に、大きな白蛇はびくりと体を引いた。
「あ、ちがうの。食べないから!」
逃げ腰な白蛇のしっぽを咄嗟に両手でつかんでしまった。すると白蛇は恐る恐るといった風だが、再び私に向き合ってくれた。
あの頃も今も、私は特に蛇が好きということはない。でもあの時、この子だけは特別に思えた。最初こそその大きさに驚いたけど、私はすぐにこの子のことが好きになった。
――これが私と白蛇の雪との出会いだった。
※ ※ ※ ※
「ありがとう、結局送ってもらっちゃって」
「どーいたしまして。俺たちもう友達なんだし、変な遠慮すんなって」
やっぱり私に構う気満々の気配を感じ、即座に釘を刺す。
「小倉くん。明日からは私のこと無視してね。もちろん私も無視するから」
「…………えー、無理!」
「小倉くん!!」
小倉くんは私から少し距離をとると振り返り、「じゃね、まったあっしたー」と手を振っていたかと思うと、あっという間に見えなくなってしまった。
私はため息をつきながら玄関の引戸を開ける。
今日だけで何回ため息をついたんだろう。元々少なそうな幸せが根こそぎ持っていかれそうな勢いだ。
自分の部屋に行く前に帰宅したことを龍臣さんに報告しなければと思い、憂鬱な気分で居間の襖を開ける。すると笑顔だけど不機嫌そうな龍臣さんと、ラップに包まれ座卓の上に鎮座する夕飯が私を出迎えた。
「おかえり、月乃。デートは楽しかったかい?」
「ただ今帰りました。デートではないです。ちょっと話していただけです」
まるで言い訳のような返事をしてしまい、私は龍臣さんの向かいに座って俯く。
「ちょっと、ね……。こんなに時間まで話し込むなんて、彼とはずいぶん仲がいいんだね」
龍臣さんの言葉に刺を感じ、上目遣いで恐る恐る様子を窺う。笑顔が怖い。二人きりの居間に危うい緊張感が漂い始める。
「ゆ、夕飯、まだ召し上がってなかったんですね」
私は場の空気を変えたくて、とっさに別の話題をふってみた。が、薮蛇だったらしい。
龍臣さんはわざわざ私の隣に来ると、おもむろに片膝をつき私と目線を合わた。
「君と一緒に食べたかったんだ。せっかく出来た貴重な時間だし、この際、色々はっきりさせておこうと思って」
お互いの膝がつきそうな程の近い距離で、彼はその冷冷とした美貌に艶っぽい笑みを浮かべた。
「はっきりって……何を、ですか?」
私は正座のまま、じりじりと後退して彼から距離をとる。
「そうだな、例えば……」
彼は私が退いた分きっちりと、いや、それ以上に距離を詰めてくる。
「僕たちのこれから、とか」
まずい、そう思った時にはもう遅かった。
咄嗟に立ち上がろうとした私は焦りと緊張からバランスを崩し、畳の上に背中から倒れた。そんな私を逃すまいと、龍臣さんはすかさず私の上に覆いかぶさってくる。顔の両側に彼の手がつきたてられ、私の足の間には彼の足がある。完全に捕らえられ、身動きできなくなってしまった。
「起き上がるので、ど、どいてください」
聞き入れてもらえるとは思っていなかったけど、だめもとで声をかけてみた。僅かな希望を胸に彼を見上げる。しかし、私を見下ろす両眼は虚ろで、とても私の声が届いているようには見えなかった。
「月乃、僕はおかしいのかもしれない」
私の訴えを無視して、龍臣さんは一人語りだす。
笑顔なのに、声はなんだか泣いているみたいで――。そんな彼を見ていると心臓がぎゅっとなるような、なんだかよくわからない気持がこみ上げてきた。
「後見人として君を引き取る前から……、いや、初めて会った時から。僕は君の事をずっと一人の女性として見ていたんだ」
初めて会った時から? て、ちょっと待って! だって、私が初めて龍臣さんと会ったのって、たぶんだけど赤ちゃんの頃だよ。
私が目を白黒させていると、龍臣さんは自嘲するように笑い出した。
「はっ、おかしいだろ? 生まれたばかりの赤ん坊に一目惚れする高校生なんて。おかしいよな、僕だって当然思ったさ。だって、相手はまだ喋れもしない乳児だよ。もちろん忘れようと努力したさ。これは気の迷い、何かの間違いだって。でもね、だめだった。だって、何の因果か君が手に入ってしまったから」
私は何と言葉をかければいいかわからず、彼の独白をただ聞くことしかできなかった。
「本当はすぐにでも君が欲しかったけど、さすがに小学生に手を出すわけにはいかなかったからね。だから、君が十六になるのを待っていたんだ。それなら合法だし、問題ないだろう?」
不意に龍臣さんの雰囲気が一変した。さっきまでの苦しげな表情はもう欠片もなく、今は抑えきれない愉悦を隠そうともしていない。
「明日、月乃の十六歳の誕生日にプロポーズする予定だったんだ。ああ、違うな。プロポーズじゃない……そう、宣告だ。君の答えなんてどっちでもいい。どうせそのまま孕ませて籍を入れてしまうつもりだったから」
孕ませる?
籍を入れる?
この人は何を言っているの? わからない、わからない、わかりたくない!!
「離して、離してってば!!」
私は自由になる両手を突っ張り、力いっぱい龍臣さんの体を押し返そうとした。しかし細身に見えた体は意外と筋肉質で固く、そして重い。自由になる足で暴れてみたが、私程度の力ではとても敵わない。
必死に足掻く私をあざ笑うように、酷薄な笑みを湛えた彼の顔が近づいてくる。怖くて怖くて、とにかく彼と少しでも距離をとりたくて、力一杯彼の顔を押し戻そうとした。しかしその些細な抵抗は状況をより悪化させた。
いとも容易く捕らえられた私の両腕は、あっという間に畳に縫い付けられてしまった。
「正気に戻ってください、龍臣さん!」
「はは、正気なんてとっくに失ってるよ。君に出会ったあの日から、僕はもうずっとおかしいんだ」
龍臣さんは笑いながら、少し掠れた声で私の耳元で囁く。
「頭の中で誰かが囁くんだ。君は僕のものだって、誰にも渡すなって……」
次の瞬間、耳にぬるりとした暖かいものが触れた。
耳を舐められたと理解した瞬間、全身の肌が一気に粟立った。なんとか彼の下から逃れようと足掻いが、私たちの力の差は歴然で――。
「やだやだやだやだ! 助けて、やだ、誰か助けて!!」
――――どさり
すぐ近くで、何か重い袋のようなものが落ちた音がした。
直後、龍臣さんの顔が強ばり、ぴくりとも動かなくなった。押さえ込まれ為す術のない私は、その状況をただ見ていることしかできない。
その時、彼の首にするすると白い紐が巻き付いた。それは――
「雪!」
白蛇の雪、私の大切な友達。
「またお前か、ナイト気取りの虫風情が」
龍臣さんは叫ぶと、首に巻きついた雪を乱暴に引き剥がそうとした。しかしそれより先に雪が龍臣さんの首を締めあげる。すると彼は息ができないのか、苦しそうにもがき始めた。これ以上はまずい、私は慌てて雪を止める。
「雪、ダメ! もういいから、私はもう大丈夫だから」
三メートルを超える大蛇が人の首を絞めるとなると、それはしゃれにならない事態に発展する可能性だってある。
私の制止で雪は龍臣さんを解放した。私は震える足を叱咤ながらなんとか立ち上がると、喉を押さえながら咳き込む龍臣さんをその場に残し、雪と一緒に家を飛び出した。
友達も親戚もいない私は逃げ出したはいいが行く当てもなく、結果夜道で途方に暮れていた。
あの家にはもう帰れない。これからどうしようかと考えながら歩いていたら、いつの間にか裏山の神社に辿り着いていた。とりあえず拝殿の正面の階段に腰掛け、賽銭箱に頭を預けながら夜空を見上げる。
「助けてくれてありがとね、雪」
私が声をかけると、隣にいた雪がこちらを向いた。その赤い円らな瞳を眺めながら、改めて不思議な蛇だな、と思った。
雪は白化個体のアオダイショウ……だと思う。たぶん。
その大きさはアオダイショウとしては規格外だし、ただの蛇だとは思えない程頭もいい。私が調べた限りでは、その身体的特徴からアオダイショウだと思うけど、あまり自信はない。別に爬虫類好きというわけでもないし。
それにしても白蛇は神様の使いというが、雪はまさに神懸かっていた。
人間の言葉こそ喋れないけど、私の言ってることはちゃんと理解する。しかも文字も読めるみたいだ。前に冗談で本を差し出したら、器用にしっぽでページをめくりながら読み始めた。そんな蛇離れした雪は、本当に神様の使いなのかもしれない。
「家、帰れなくなっちゃった。これからどうしよう……」
膝を抱え泣き言をこぼす私を慰めるように、雪が私の頬に頭を擦り付けてきた。
「ありがとう。雪は優しいね」
頭を一撫でしてやると、雪は満足そうに隣でとぐろを巻きなおす。
私は再び夜空を見上げ、嘆息をもらすと目を閉じた。
龍臣さんがあんな手段に出るとは思わなかった。しかも、私に対してずっとそんな感情を抱いていたなんて……。もしかしたら、と思わなかったわけじゃない。でも、まさかという気持ちの方が大きかった。
ううん、本当は心のどこかで分かっていた。彼は私を求めている、と。わかっていて気づかないふりをしていたんだ。だって、彼から求められても、私は応えられないから。
小倉くんの好意は、嬉しい。
いつでも明るくてちょっと強引で、人の話を聞かないけどどこか憎めない。でもヨータ君のようになったら、と思うと軽い気持ちでは関われない。それに小倉くんに対して感じるのは、あくまで親愛だ。
龍臣さんの好意は、怖い。
表面上は理想的な保護者だったけど、時折感じるあの視線。絡みつくような、いたたまれなくなるような、そんな視線。だから龍臣さんに対して感じるのは、もはや苦手というより恐怖に近かった。
そんなことを考えながら夜空に浮かぶ月を眺めていたら、ふと蛇神さんの顔が浮かんだ。
夜の月ではなく昼の月のような、どこか現実離れした夢みたいな人。夢で何度も見ていた桂男の君とそっくりだったから、余計にそう感じたのかもしれない。だから今日確かに言葉を交わし触れたはずなのに、本当は全部夢だったんじゃないかって未だに不安に苛まれる。
もう一度会いたい。今日初めて会ったはずなのに、わけのわからない焦燥感が私を駆り立てる。
「でも……だめ、だよね」
わかっている、それは出来ないってことは。だって、私は関わる人を不幸にする。私が近づけば、きっと彼に危険が及ぶ。
近づきたくても近づけない――ヤマアラシのジレンマ。
温もりを求めて近づけば、私の刺が相手を傷つける。だから相手も刺で身を守る。誰とも寄り添えない私はずっと一人。きっとこれからも一人ぼっち。そんな孤独におしつぶされそうな時、私は呪文を唱える。
時は春、
日は朝、
朝は七時、
片岡に露みちて、
揚雲雀なのりいで、
蝸牛枝に這い、
神、そらに知ろしめす。
すべて世は事も無し。
落ち込んで、考え込んで、時々独り言を言っていたかと思えば詩を諳んじる。そんな情緒不安定な私を、雪が心配そうに見上げてくる。
「ごめんごめん、大丈夫だから。今のはね、『春の朝』っていう詩だよ。私のお母さんが好きだったの。綺麗な詩でしょ? 落ち込んだ時にこれを口ずさむとね、なんだかお母さんが励ましてくれてるような気がして元気が出るんだ」
この詩が紡ぐ美しい情景は、過去の幸福だった日々を思い出す。あの頃は毎日がきらきらと輝いていた。お父さんと本を読んで、お母さんの美味しい御飯を食べて、お婆ちゃんに不思議なお話をねだって、早雪と一緒に駆け回って……。そういえば、早雪もこの詩が好きだって言ってくれたな。
『……の』
不意に聞こえた幽かな声が、私を幸せな夢から蒸し暑い夏の夜へと引き戻した。
周りを見渡してみたけれど、隣の雪以外に動くものはない。念のため拝殿の中も覗いてみたけど、やっぱり誰もいなかった。
「ねえ雪、ここ、誰も来てないよね? 今、誰かに呼ばれたような気がしたんだけど……」
私は首をかしげながら、再び賽銭箱の前に座り込んだ。
それにしても、ここにきてからどれくらい経ったんだろう。携帯を取り出して時間を確認すると、丁度零時を過ぎたところだった。いつの間にか月は中天に昇っており、私は思ったよりも長い時間呆けていたらしい。
『月乃』
また聞こえた! しかもかなり近くから。でも、近いんだけど、どこから聞こえるのかいまいちわからない。私は即座に立ち上がると再度辺りを見渡した。でも人影どころか、蚊の一匹さえいない。そういえば、あんなにうるさかった蝉の鳴き声もやんでいる。あたりは不自然なほどに静まりかえっていた。
『ここです、ここ! 貴女の足元です』
足下? え、でも、足下って……
私は恐る恐る足下へと視線を下げた。そこにあったのは、心なしか嬉しそうな赤い瞳。
『ああ、やっと通じた! ずっと、ずっと貴女と話したかったんです』
「待って、いくらなんでもそれはない。いくら雪でも、蛇が人の言葉喋るなんて構造的にも無理だし」
『これは声を出しているのではなく、直接貴女の頭の中に語りかけているのです』
これって夢? 蛇が人の言葉を喋るなんて、まるでおとぎ話の世界だ。私はこういう時のお約束、とりあえず自分の頬をつねってみる。
「……痛い。夢、じゃないんだ。」
『何してるんですか。ああ、ほら、頬赤くなってますよ』
雪は呆れたように私を一瞥すると、手水舎の方へ行ってしまった。
それにしても雪の声、なんだか聞き覚えがあるような気がする。懐かしいような、つい最近聞いたような……。
一人考えに耽っていたら、突然目の前に濡れた手拭いが差し出された。
「お待たせしました。頬、これで冷やしてください」
顔を上げると、そこにいたのは蛇神さんだった。
春の朝 ブラウニング 上田敏訳「海潮音」より