2パート
「なんだその手の使い方は、そんな訳のわからないポーズを使って卵かき回すからこぼれるんだ。卵はこうやってかき回すんだよ。」
「こう?」
「ちがうちがうちがう。おかしいだろそれ。しかも今のうちに中のご飯用意してないといざってときに困るだろ。なんだそれは混ぜ方がそんなではなじまなくて美味しくないだろ。早くしないと健太がお腹すかしてるだろ。」
「僕の事は気にしなくていいよ。ニンニンジャー見てるから。」
その後、優にガミガミいわれながら拓人はなんとかオムライスを3人分作った。
「おいしー!」
健太はおいしそうにオムライスを食べていた。
「何回やっても卵を包むのが下手くそだったがこれはいいんじゃないか?」
「まだまだだよ。」
「健太は戦隊ヒーローとかが好きなのかー。俺の大学の友達にもなーヒーロー好きがいてなぁ。」
「お姉ちゃんアイドル好きだったよ。」
「ほんとか、アイドル好きもいたぞ。あ、食いしん坊もいた!実はこのオムライスはそいつの直伝だ。だから拓人。すぐに覚えて作れるようになるんだぞ。全力を尽くせよー。」
「はいはい。わかったわかった。」
すると優は電話がきて少し話し始めた。
「隆弘くん、広明くんじゃないか。しばらくぶりだな。あー吉田先生の最終講義か。あれこっちばたばたしてて行けなくてなぁ。ん、あれを?いいけど拓人なんかがもらっていいのか?……あら、そう。じゃあいいか。ありがとう。」
優は電話を切った。
拓人が30年前に飛んだ時に出会った人の名前である。吉田先生、最終講義だったのか。父が吉田先生の最終講義にいけなかったのは俺のせいだ。俺が変な仕事のやめ方するから迷惑をかけてしまった。相変わらず俺はだめなやつだ。
何度も何度もそう思って自分がとても嫌だった。
「拓人、流石にもう知っていると思うけど俺の大学の友達が君に渡したいものがあるらしい。来たら呼ぶから健太と散歩でもしててくれ。」
「わかった。」




