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無敵もつらいよ!  作者: へたですまん
1/1

市原海斗

市原海斗。



プロフィール

身長:175cm

体重:70kg

性別:男

年齢:18歳

性格:善人

運動神経:良し

学業:良し

人望:良し

特徴:器用貧乏

趣味:運動、アニメ



なるほど、

特に文句のつけようのない好青年である。

ん?


まてよ。



最後の項目をもう一度。



アニメ!?!?!?!?




この青年は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オタクなのか???







「やっぱり主人公は最強無敵に限るよな〜〜〜。」



朝のホームルームを終えて生徒の雑談が始まる。


東京高校三年

市原海斗は受験勉強に追われながらも、多種多様なアニメをみつづけている。



昨夜のアニメは『勇者物語』。

主人公は最強の勇者。

魔王を退治してのハッピーエンド。

まさに王道アニメといえよう。



「ふぁ〜〜〜〜。」



「おいおい、またアニメかよ。ったく、本当に受験生か?」


朝から退屈そうにしている海斗に声をかけたのは同じく

東京高校三年

高橋良介だ。


「なぁ、良介。俺はどうやったらアニメの世界に入れると思う?」


真剣な面持ちで言っていることは小学生に近いレベル。

良介は下を向いて思わずため息をした。




東京高校

名前の通り、東京都にある進学高だ。

特別偏差値が高いというわけでもなく、いたって普通の学校である。

その中でも、海斗や良介は優秀な方で、三百人近くの三年生の中でもトップ20には入る成績だ。





「あーーーぁ、アニメの世界に入らなくてもいいから、なんか無敵になって、そんで、モテまくったりとかしねーかな?」




海斗は友達が多く、普段は明るく笑顔が絶えない人間である。

しかし、朝には弱い。


理由は単純。


夜更かしに決まっている。



「いやいや、特に敵もいないし、お前、そこそこにモテてるだろ!!」



良介は海斗の言葉にツッコミを入れる。



「・・・・眠い。」


海斗は机に腕を置き、まくらを作った。

頭をのせふと、目をつぶり。

すぐさま深い眠りについた。



「授業、はじまるんだが・・・。」



良介は呆れながら自分の席に戻り、授業の準備を始めた。






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


海斗。貴様に覚悟があるか。

物語を始め。

物語を終わらせる覚悟が。

扉は開かれている。

いつでも望むがいい。

世界は貴様を待っている。

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