市原海斗
市原海斗。
プロフィール
身長:175cm
体重:70kg
性別:男
年齢:18歳
性格:善人
運動神経:良し
学業:良し
人望:良し
特徴:器用貧乏
趣味:運動、アニメ
なるほど、
特に文句のつけようのない好青年である。
ん?
まてよ。
最後の項目をもう一度。
アニメ!?!?!?!?
この青年は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オタクなのか???
「やっぱり主人公は最強無敵に限るよな〜〜〜。」
朝のホームルームを終えて生徒の雑談が始まる。
東京高校三年
市原海斗は受験勉強に追われながらも、多種多様なアニメをみつづけている。
昨夜のアニメは『勇者物語』。
主人公は最強の勇者。
魔王を退治してのハッピーエンド。
まさに王道アニメといえよう。
「ふぁ〜〜〜〜。」
「おいおい、またアニメかよ。ったく、本当に受験生か?」
朝から退屈そうにしている海斗に声をかけたのは同じく
東京高校三年
高橋良介だ。
「なぁ、良介。俺はどうやったらアニメの世界に入れると思う?」
真剣な面持ちで言っていることは小学生に近いレベル。
良介は下を向いて思わずため息をした。
東京高校
名前の通り、東京都にある進学高だ。
特別偏差値が高いというわけでもなく、いたって普通の学校である。
その中でも、海斗や良介は優秀な方で、三百人近くの三年生の中でもトップ20には入る成績だ。
「あーーーぁ、アニメの世界に入らなくてもいいから、なんか無敵になって、そんで、モテまくったりとかしねーかな?」
海斗は友達が多く、普段は明るく笑顔が絶えない人間である。
しかし、朝には弱い。
理由は単純。
夜更かしに決まっている。
「いやいや、特に敵もいないし、お前、そこそこにモテてるだろ!!」
良介は海斗の言葉にツッコミを入れる。
「・・・・眠い。」
海斗は机に腕を置き、まくらを作った。
頭をのせふと、目をつぶり。
すぐさま深い眠りについた。
「授業、はじまるんだが・・・。」
良介は呆れながら自分の席に戻り、授業の準備を始めた。
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海斗。貴様に覚悟があるか。
物語を始め。
物語を終わらせる覚悟が。
扉は開かれている。
いつでも望むがいい。
世界は貴様を待っている。