拷問(水責め・三角木馬)・腹パン・片腕切断
割とグロいかもしれないです。
一応閲覧注意して下さい・・・
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「………ぅ…げほっ…え゛ほっ…」
お腹がすごく痛い…
潰れてしまったかのように痛い…
でも、どうやら生きてるようだ。
あそこまでいったら死んで現実世界に戻った方が楽だと考えていたけど…
死体を埋葬されてしまったら、次、地面の中に転送されて終わりだし、これでよかったのかな…
いや、どっちにしろ状況が最悪なことに変わりはなかった。
今、私がいるのは独房。
恐らく、なんか罪人扱いされてるみたいだから…
牢屋にでもいれられたのだろうか。
手は自由になっているが、足枷が付けられていて満足に動けない。
制服は泥だらけになっている。
牢屋の様子を見てみると、太い格子で外には出られない。
後ろの壁には小さい窓があるけど、そこにも格子が張ってある。
牢屋内には、1枚の汚い布があるだけだった。
他には何も無い。
よく見えないけど、牢屋の外には見張りらしき人が二人いる。
かなり厳重だった。
なんで私がこんな目にあっているのか、全く分からなかった。
「殺人犯」、とか言われていたけど、人なんか殺してないし…
寧ろ私が殺された…
なんか辻褄が合っていないような言い方だけど、それは事実だ。
ダメ元で、見張りの人に話しかけてみる。
「あ、あの…」
いきなり声をかけたので、驚いたのか、片方の人がびくっと震えた。
「ちょっと聞きたいことがあるんですけど…」
しかし、まるで聞こえないかのように動かない。
「なんで、私が殺人犯になっているんですか…?」
依然として動かない。
足枷が付いているので、これ以上は前に進めないし、なんせお腹をたくさん殴られたあとなのだ。
気を失っていたとはいえ、ダメージが大きすぎたのでまだかなり痛い。
声を絞るように出すのが精一杯だった。
「状況がよくわからないんです…」
声を出すだけでお腹に響き、痛みが走る。
「私はこのあと、何をされるんですか…?」
でも、この訳のわからないことだけは解決したかった。
しかし、やはり無視される。
聞く耳をもってくれる気はないみたいだった。
これ以上話しかけるのはお腹の痛み的にも厳しいので、私は話しかけることを諦め、布の上でうずくまる。
お腹が痛い。
お腹は減っている気がするのに、何も口に入りそうになかった。
……何も無いけど…
とにかく、お腹が痛い…
自然と涙がこぼれる。
もう、私に何が出来るなんて思えなかった。
これが終わるなら、もう死んでもいい…
しかし、私はここで死んだ場合、強制的に現実世界に戻され、10分したらまた強制的にこっちの世界に送られる。
無限ループだ。
やはり、この世界を変えてしまった何か、を取り除いて最初に理科ちゃんがプログラムした世界に変えること以外にこの無限ループを終わらせることは出来ないのか…
だとしたら、もう無理かもしれない。
私はもう、この場所から出られる気がしなかった。
3人揃って、やらなければ変えられないと言っていた。
3人のうちの、私がここに監禁されてたら…
もう無理だ。
私はもう、一生終わらないこの無限ループに捕らわれてしまった。
そう絶望したとき、私の意識は再び闇に落とされた…
――
――
いつの間にか眠ってしまっていた。
時間はわからない。
もう、何をすればいいのか分からない。
餓え死ぬのを待ち、現実世界での10分間に解決法を見つけるしかないのか。
とにかく、今は何を考えても意味は無い。
何かを出来る訳でもない。
寝ようにも、今起きてしまったばっかりだ。
と、その時。
牢屋に、足音が響いた。
誰かが来た。
でも確認する余裕は私にはない…
どうやら、見張りの人と話してるらしかった。
私についてだろうか…
嫌な予感しかしない…
その時、キィィィ…と、重苦しく牢屋の格子が開く音がした。
開いた、ってことは…
私の…
「来い」
私の思考は、その2文字にかき消された。
牢屋と足枷を繋いでいたくさりが外され、手錠を付けられた。
やっぱり…
多分、処刑かなんかされるのだろう…
もしくは、裁判。
どちらにしろ、私に分があることはないだろう。
ここで、死ぬ。
お腹痛い…
1歩踏み出すたんびにずきずきする。
気付いたら、大きな扉が目の前にあった。
付き添いの人の一人が、その大きな扉を開けた。
そこは、処刑場ではなく、裁判所でもなかった。
が、何をされるかは一目で分かった。
それぞれの道具で、何をされるかは分からないが、雰囲気から、唯一分かるのは…
これから、拷問されるということだった。
「…!」
怖い。
ありもしない虚実を、無理矢理吐かされるのだろうか。
だったら、最初から言ってしまえば…
しかし、虚実を認めたとしてそのあとどうなるかは…
足が震えて前に進めない。
しかし無理矢理前につきだされる。
「これから、罪人の拷問を始める。罪を吐かない限り永遠に続けることとする」
罪を吐かない限りって…
罪も何も、していないのに…
私が誰を殺したことになっているか分からない。
知らないといい続ければ、拷問は永遠に続くし、でたらめなことを言えば何をされるか分からない。
そんなことを考えているうちに、私は縄でぐるぐる巻きにされる。
手錠、足枷を付けた上で、だ。
木のテーブルの上に仰向けに乗せられる。
すると、口を無理矢理開けられ、冷たい水を流し込まれた。
ホースから水が延々と流れ込み、私は全部飲み込むしかなかった。
しかし、それも長く続かない。
次第に息苦しくなったり、飲み続けることによってお腹が水で満たされる。
「……っ…がっ……えほっ…げほっ…」
咳をしても、休まず水を流し込まれる。
呼吸が出来ない…
苦しい…
窒息する…
「……がはっ…っ…げほっ…けほけほっ……」
大きくむせる。
そこで、ホースからの水が止まった。
「……っ」
「罪人、白状せよ」
白状しろって言われても…
全く心当たりは無い。
言えるはずが無かった。
「次」
そう聞こえた後、私は頭上にあるパイプを通し、吊り上げられた。
そして、私の顔が丁度沈む位置に水がたっぷり入った水槽が置かれた。
直後、急に体が下に落ち、私の顔は水に沈む。
息が、出来ない。
「……………」
窒息…する…
しかし、暫く沈められた後に、体は引き上げられ、水から顔が離れる。
「…えほっ……はぁっ…はぁっ…っ!」
しかし、またすぐに水に沈められる。
そして暫くしてまた顔が水から離された。
だがすぐに沈められる。
これを何回も繰り返された。
何回も何回もやられた後に、しばらくしたら体は上に引き上げられ、水槽は取り除かれた。
話す気力を失った。
「罪人、白状せよ」
さっきと同じ言葉が、繰り返される。
「………」
「次」
拷問は終わらない。
もう殺して欲しかった。
私は、死ねば一旦解放されるのだから…
しかしその願いも届かず、次は木で出来た三角の物が出てきた。
私に縛られてた縄はほどかれ、足枷を外された。
まさか…これに跨がると…
でも、さっきよりは楽かもしれない…
ただ、乗せられるだけなら。
しかしその考えは甘かった。
私はてっぺんが三角になっているそれに跨がされると、足に重りを付けられた。
ずしっ、といつもよりも遥かに重力を感じる。
そして、それによって股が開かれ、痛みが走る。
「あ゛っ…! う…痛……」
股が裂ける。
でも、この程度ならなんとか我慢できそう…
「……ぐ…う…」
ずしっ
「がっ…! あ……っ…」
更に重りが追加される。
重量なんて分からない。
とにかく痛い。
これ以上重りをつけられたら…
ずしっ
「!! あ゛っ……あ…あ…」
痛い。
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い…
ずしっ
「あ゛っ… あ…あ… ああああああああ!!」
下から、みしっと嫌な音がする。
「がっ… あ゛っ… 痛い…痛い…いだいいだいいだいいだいいだいいだだだだだだ!!」
痛みが思考をも支配する。
「あ゛っ……あ゛っ……う…」
なんで、回りの人は助けてくれないんだろう。
役人の人だけでなく、一般の人もたくさんいた。
なのに、誰も助けてくれない。
なんで?
「……がっ… あ゛…… はぁっ…はぁっ…う゛っ…」
すると、ひそひそ声がかすかに聞こえた。
「なんでまだ生きてるんだよ…」
「さっさと殺せばいいのに…」
なんで。
ここまで恨まれているんだろう。
訳が分からない。
「罪人、白状せよ」
この状態でそれを問いかけることも、拷問の1種に感じた。
「わ……」
私が声を絞り出した瞬間、ざわめいた。
「お、おい…今あいつ喋ったぞ…」
「やっぱ不死身なんじゃないか…」
「魔女だ、魔女。そうに違いない…」
「……」
おかしすぎる。
「静粛に。罪人、白状せよ」
なんで、平気でそんなことが聞けるんだろう。
こいつら、人間じゃない。
「……わ…私は……」
場が静まり返る。
「…何も……していません……」
…………
「次」
え?
いやいや、ちょっと待ってよ。
何もしていない、って、言ったじゃん。
なんで、なんで?
本当のことを、言っただけなのに。
なんで、拷問は終わりにならないの?
「!! がっ…はっ………」
重い衝撃が走る。
お腹を殴られた。
三角のこれに、乗ったまま。
おもりをぶらさげ、股が避けそうなまま。
お腹に鈍い痛みが走る。
どぷっ…
「……うっぷ……おえええええ…」
お腹に貯まった水を吐き出した。
どふっ…どかっ…
「あ゛っ…あ゛…あ゛……」
無理。
どっ…
「…がっ……あ……あ゛…」
死にたい。
どっがっ
「…………………」
ぼすっ…
「……がはっ…」
口から出た、赤い液体。
血を吐いた。
がっ…
「…げほっ……げほっ…」
血が出てくる。
どすっ…
「…う…あ゛………おえええええ……」
赤く染まった大量の水が出てくる。
「……えっほっ……げほっ…げほっ…」
がちゃり
手錠が外された。
前傾姿勢になっていた体を起こされ、左手を伸ばされる。
目の前には、剣を構えた人間が立っていた。
次の瞬間には、剣は降り下ろされ、その少し後に、床から、ぼとっ…と、何かが落ちる音がした。
ぶしゃああああぁぁぁ…
ゆっくりと、顔を左に動かす。
血が、勢いよく噴き出していた。
切断された、私の、左腕から。
「あ… あ… ああああああああ!!!」
激痛が走る。
意識が、遠退く。
「…かっ……あ゛っ…」
頭がくらくらしてくる。
呼吸が辛い。
息が、次第に出来なくなっていく。
「がっ……はっ…はっ…はっ………」
吸うことが、出来ない。
「はっ………………はっ………………」
頭の中がぐるぐるしている。
気持ち悪い。
無理だ。
もう…
何も…
考えられない………
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