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絶望の仮想世界  作者: ぷらずま
第1部
18/22

終わらない拷問

…………ドズゥゥゥゥン……

「…………」

また、現実世界には戻らずにここにいる。

いつになったら戻れるのだろう……

「はぁ…………もう嫌だよ……」

帰って、いつも通りの生活を過ごしたい。

みんなとまた、お喋りしたい。

それだけ。

……さてと。

真っ暗で何も見えない。

地面は……ごつごつしてる、岩肌みたい。

そして……濃い血の臭い。

「やだなぁ……」

今まで、起きて血の臭いがしたら大体直前に死んだ私のものだった。

今回も…多分。

手探りで地面を触る。

すぐに、生温かい、液体の感触。

…………

止めよう。

見たくない。

……見えないけどね。

確か……直前に見えた光景は岩だと思われるものが目の前にあった。

それだけしか覚えてない。

私がどうなったかは……

「はぁ……」

私の身体は、一体どうなっているんだろう。

ゲームの中だから、実物ではないけれど……自分の死体を見ることができるということは、スペアみたいなものが何個かあるということ……?

そこに私の精神だけを移しているだけ、とか……

…………

お腹減ったなぁ。

初めにこの世界に来てから、まともに食べ物を食べていない。

どれくらい時間がたったかも分からないけど……

でも、さっきの仮説通りだったら、身体の状態はリセットされているのかも。

……目が覚めると疲れもないしね

……まだ、この世界にいるクラスメイトは何人くらいいるんだろう。

多分だけど…私が見ていないところで死んでしまうということはなさそうだったし。

何人かまだいれば、それだけクラスメイトが死ぬところを見なくてはいけない、ということかな……

はぁ…………

そのとき、パッと眩しい光が私の目に入ってくる。

真っ暗な所にずっといたから目が眩んだ。

少し待ち、ゆっくりと目を開く。

今私が着ている制服と全く同じものが真っ赤な血に染まり、それから普段見ることは無い肉のようなものがはみ出していた。

それが元々何だったのかは見当がつかないだろう。

当事者でない限り。

「…………おぇぇぇぇ……」

人の原型を跡形もなく留めていないそれは、強く異臭を放っていた。

早く、ここから離れたい……

直後、どこからか扉が開かれるような音が聞こえてきた。

こつ、こつと人の歩く音。

「…死体を確…………!?」

その人は私を見てあからさまに驚いた。

そりゃ、死んだはずの人間が生きていたら誰でも驚くよね。

私が死んだって思ってたってことは私はこいつに殺されたんだ。

「女は生きています!原因は不明です!」

小型の通信機らしき物で誰かに話している。

そんなことは私には関係ない。

「…はい、分かりました。すぐに処理します」

…………。

チャッ、と銃を構える音。

「…死んでもらわないと困るんだよね」

バンッ!!

「い゛っ……だ…………ぁ……!」

弾丸が左肩を貫通する。

後ろに倒れ、肩を手で押さえる。

「チッ……」

すぐさま二発目が撃たれる。

バンッ!!

「…………」

「く、くそっ!」

…………。

「人を殺したこと、ないんですね」

私は起き上がり、前を見る。

それは目を見開いた。

「……うるさい、黙ってろ」

「脚、すごい震えてるんですけど」

「黙ってろって言ってんだよ、この死に損ないが!!」

それはこちらに近付いて来た。

左目に、銃口が大きく映し出される。

バンッ!!

「何も見えなくしてやる……すぐに死ぬだろうけどな」


バンッ!!!


光が消えたのはここに来て2回目のことだった。

目が……見えない。

微かな光すら見えない。

経験したことのない、完全な暗黒が支配していた。

なんで、こんな……。

あれ、でも手に触れる感触は、さっきと変わらない地面。

「…………は?」

人の声が聞こえた。

あれ、両目を撃ち抜かれて死んだはずじゃ。

でも、目があった場所は我慢出来ないほどの痛みを感じる。

触れて見ると、生暖かい液体の感触。

我慢出来ないほどの痛みなのに……。

この感覚はなんだろう。

「なんで生きてんだよお前ぇ……」

チャッ

バンッ!!

お腹に激痛が走る。

身体が後ろに倒れ、頭を打った。

痛すぎて、声が出せない。

「っ……クソ!」

バンッ バンッ バンッ!!

お腹にもう三発、弾を撃ち込まれたらしい。

死ぬ。

痛い。

痛い、痛い、痛い痛い痛い痛い痛い。

お腹を触ってみると、生暖かいものが止めどなく溢れていた。

呼吸もまともにできない。

とても苦しい。

バンッ!!

お腹に触れていた右手も貫通された。

痛いよぉ。

口から血を吐く。

もう、死ぬ。

左手で支え、身体を起こした。

血がすごい量、流れている。

顔も血涙で真っ赤になっていそう。

…………。

痛い、苦しい。

「意味わかんねぇ…………なんで死なないんだよお前……」

ガシャ、と大きい音がした。

その直後、カシャン、と何かを嵌める音が聞こえた。

「これが魔女か…………」

左胸に固いものが当たる。


バンッ!!バンッ!!バンッ!!バンッ!!バンッ!!バンッ!!!


また血を吐き、後ろに倒れる。

なんか涼しい……。

というか、くすぐったい。

でも尋常じゃない痛みも感じる。

カチ、カチ

「はぁ……はぁ……」

こつ、こつと移動する音が聞こえる。

が、その音はだんだん小さくなり、扉の音と共に聞こえなくなった。



「…………」

痛みは消えた。

目も見える。

左胸に穴は空いてない、お腹にも何も無い。

痛みは無い。

ふと、後ろを向いてみると

目から血を流しお腹を赤く染め身体中が赤い死体が、木の板に貼り付けられていた、

その死体は口からも血を流している。

よく見ると、その死体の口の中に舌は無かった。

頭からも大量に血を流している。

髪をかきあげると弾が貫通した穴が、4つ見えた。

この死体は、いつまで生きていたんだろう。

ここまでしなくちゃ死ななかったのだろうか。

……常識的に考えれば、そんなことあり得ない。


三回目の、扉の音。

……もう帰りたい……。


――――

「…………ん」

……あれ?

穴……。

ガシャ、と音がする。

両手首、両足首にそれぞれ鎖付きの枷が付けられていた。

鎖に遊びは無いらしく手足はほとんど動かせない。

……こつ、こつと足音が聞こえる。

周りを見ると、私は牢屋みたいな所にいれられているみたいだった。

格子の前に、人影が現れた。

暗くてよく見えない。

ガチャガチャという音の後、格子の一部が開いた。

そして人影が中に入ってくるようだ。

ドスッ

「……っあ゛……」

お腹に蹴りをいれられる。

ドスッ ドスッ

それは、腹が立っているかのように私に数発蹴りをいれた。

「っ……は…ぁ゛……はぁ……」

気休めにお腹を押さえることもできない。

「……もごっ」

カチャリ、と口の中に何かを突っ込まれる。

バンッッ

「はっ…………げ…っ……げほっ、がはっ…………」


くちのおくと、あたまがとてもいたい。

ずきずきする。


「げほっ………は、ごは……」

びちゃびちゃと、口から大量に落ちる音。

頭がくらくらする、息もまともにできない、身体が動かせない。

「…………だからよぉぉ」

声が聞こえる。

「なんっでてめぇは死なねぇんだよおおおおぉぉぉぉ!!」

バンッ! バンッ! バンッ! バンッ! バンッ!

身体に弾丸を撃ち込まれる。

その度に身体は不自然に揺れ、口から血を吐いた。

この身体はなんなんだろう、私は一体

「はぁ……はぁ……」

息をする度、ひゅーひゅーと音がする。

「………………は」

ドスッ

「がはっ…」

口から血を吐く。

身体から大量に血が流れる。

意識が朦朧とする。

生きてる……。

「呼吸できんならできなくしてやるよ」

カチャ、ガチャ、と音がし、腕が重力に任される。

それにつられ身体も前に倒れる。

脚の枷の感覚が無くなると、枷があった場所を掴まれ、引き摺られる。

血の溜まり場から一本の赤い道ができていた。


――――

がやがやと周りがうるさい。

「あれもう死んでるんじゃねぇか?」

「死んでるだろ、あんなに血まみれなんだぜ、うえー」

脚に何かを付けられている。

私は出来る限り腕に力をいれ、身体を起こそうとした。

「おい……動いたぞ……」

「あんなんで生きてるのかよ!?あいつ人間じゃねぇな」

「魔女だな、魔女。だから今から沈めんだ」

そうかもしれない。

沈めるって、なんだろう。

だめだ、力が入らない。

意識が朦朧とする。

両方から腕を掴まれ、身体を持ち上げられる。

ずるずると後ろに動かされる。

足が、重い。

右足と左足、両方の足首に鎖が繋がれ、その先に黒い球が取り付けられていた。

周りががやがやとうるさい

お腹に紐を巻き付けられる。

苦しい、身体を熱い物が流れる。

周りには人らしきものがたくさんいた。

私の真正面だけ、それが開けたようになっている。

後ろから2回、ザブンと音がした。

開けた道に、何かを持った何かが来た。

それは座ったような、構えたような


ズガガガガガガガガガガ…………!

耳をつんざくような轟音が聞こえ、身体が揺れる。

痛い。

後ろに傾く。

地面に倒れる、しかし私は地に着くことはなかった。

不思議な感覚。

冷たい。

下におちていく、でも自由落下のそれじゃない。

ゆっくりと身体を押されるように。

いきが、できない。

「……が…ぼ……っ…」

あるかどうか分からない空気が抜ける。

くるしい。

さむい。

気付いた、沈めるってそういうことかぁ

「がぼっ」

赤い物が跡を引く中、大きな泡が上に昇っていった。



――――

ざばっ

「魔女は死んだ!これでもう恐がるものはない!」

「いよっしゃー!」

「これで安心だわ」

……うるさいなぁ。

私も私で、なんでまだ

「…ごぼっ……げぼっ…げほっ、げほっ……」

また、息が出来るようになってるのかな。

「…………え……?」

静かになったみたい。

「げほっ……はぁ…はぁ……」

もう苦しくないや、痛くもないし。

体も問題なく動かせる、意識もはっきりしてる。

なんでだろう。

でも妙に脚がだるい、重りをつけられて沈んだからかな。

「な、なんで生きてるんだ!?」

また、騒ぎ出す。

頭に響くから静かにしてよ。

「て、鉄砲よーい!」

カチャ、カチャリと。


複数の銃口がこっちを向いてる。

バンッ!パンッ、パンッパパパパパパパンッ、バンッ!


痛い。

もう、嫌だ、痛いの、嫌だよ。

早く、死んでよ、こういうのいらないから。

死ねば、楽になれるのに。


カチャ、カチャカチャカチャ

ガガガガガガガガガガ…………!


身体に穴が開きそう。

視界が揺れる。

前は真っ赤に染まっている。

嫌な臭い。

痛い。


チャッ

口に突っ込まれる。

バンッ!


身体はビクンと揺れ、赤い物が飛び散る。

もう、嫌だ。

引き摺られ、さっきとは違う落下を味わう。

これは普通の落下だ、視界が明るい丸を小さくして黒くなっていく。

穴かなんかに落とされたのかな。

一瞬視界が揺れた。

頭をぶつけ、身体を強打する。

普通ならこれだけでも十分死ねるのに。

何故か五感は機能している。

身体は全く動かせない。

身体は熱い。

熱い液体が流れてるから。

上から何か落ちてきた。

火花が弾けている束になった筒状の物。

ダイナマイトかな、これ。

それは複数個落ちてきた。

バチバチいってる。

火花が触れて熱い。

痛い。

また、何か落ちてきた。

ごつんとぶつかる。

石だ。

たくさん、雨みたいに石が降ってくる。

目が瞑れそう。

痛いから。

もう止めて。

たくさんの石で上に見える光が小さくなっていく。

重い。

少ししたら光は完全に見えなくなった。

ごつ、ごつという音とバチバチという音だけが聞こえる。

重い。

熱い。

痛い。

時間も経った。

ダイナマイトの音も、心なしか大きくなったように聞こえる。


…………

はぁ……

嫌だ、ここ。

何故か私が訳の分からないものになってるし。

そのせいでこんな仕打ちに。

……はぁ。

それに、なんで死ななかったんだろう。

いつもと違うし。

もう何がいつもなのか分からないけど。

…………

せめて、次は苦しいのは嫌だな。

痛いのももちろん嫌だ、もう現実世界に戻りたい。

この世界に居たくない。

あ、あと、そうそう



熱いのとかは二度と

毎回毎回、更新が遅くてすいません(´・_・`)

まぁ今更待ってる人はいないと思いますが…


えー、始め、小説を書こうと思ってから2年以上が経ち、正直今、昔何を書こうと思っていたか忘れました

その為、話はその場その場の妄想で書いてるので、前の方と色々と設定とか違ってると思うんですよね

まぁこれは僕の悪い癖なんですが

長文書いてると直前に書いたこと忘れちゃうんですよね

と、いうわけで今回も話の内容はよく分からないと思いますがご了承ください

はい。


莉奈ちゃんを痛め付けることだけはしっかりしてます


あと、これは個人的な話なんですけど、僕、死姦って無理なんですよね

死体をいじったりそういうことしたり、とか

ですので、前の方の話はどうだか知りませんが「小説として書き上がっている」ところは少なくとも「莉奈ちゃんがまだ生きている」場面になります

意識がある、わけではないです

死体をいじるって面白くないですよね

感情は出ませんし表情は変わりませんし

では何故、莉奈ちゃんを何回も殺しているのだというわけですが、「死体をいじる」ことは無理ですけど「死ぬ瞬間」は好きだからです

死ぬ直前の恐怖やらひきつった顔やら、いいですよね

そういうことです


はい、ちょっと長くなっちゃいましたけどこんなところで

次話はまた1から書くことになりますが、まだしばらくつづくと思うのでまだ読者の方がいたら気長に見守ってください

ではでは~

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