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ダスト・シティ  作者: 大林秋斗
8/8

気がつくと俺は自分の部屋にいた。


しかし、初めは、ここが自分の部屋だとわからなかった。


俺の部屋にあった物というものが、全くなかったからだ。


「明夫、明夫ちゃん、帰ってきたのね。」


かあちゃんが、俺の部屋に入ってくるなり、目から涙をこぼして抱きついてきた。



************************************************************************



俺はこっちの世界(人間の世界)で、一ヶ月の間、行方不明になってた。


同時に行方不明になってた他の子ども(裕太たち)も、家に戻った。


新聞やテレビは


『現代の神隠し、謎の解決』


なんて、言ってる。


俺たちは誰もダスト・シティのことは話さない。


話しても誰も信じそうにないし、変人扱いされそうだし。


俺が家に戻ってきた時は、気持ち悪いくらい優しかったかあちゃんは、


最近、教育ママゴンに変身している。


家庭教師を頼み、そいつが来る日には、強制的に掃除させられる。


俺は勉強嫌い。


今に見てろよ。


俺の部屋の物は、すっかり新しくなった。





俺は道端に粗大ゴミなんかが捨てられていると、つい足を止めてしまう。


ゴミたちが集まって、ダスト・シティ再建の相談をしているように思うからだ。




それにしても、暑くなった。もうすぐ夏休み。


とても楽しみ。裕太と遊ぶ計画があるもの。


もちろん、かあちゃんには内緒のこと・・・。


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