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ダスト・シティ  作者: 大林秋斗
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「発電所だよ。


発電所を壊せば、この町もやつらの企みも、潰せるかもしれない。


明夫君、頼む。


自由に動けるのは君だけだよ。


どうか、発電所を壊してくれ。」


「わかった。やってみるよ。」




俺は注意しながら、灰色のドームを出た。


あいつらは、いないよう。


発電所を壊せといっても、どうしようか。


そう、考えながら歩いていると、俺の後ろで、カサコソ音がする。


悪い予感だ。俺はおそるおそる振り返った。


ポテトだ。ポテトの袋が立っている。



「捜しましたよ。」


ポテトの袋が近づいてくる。



「明夫君、だめですよ、あの後ろにあるドームに、行ったのですね。


立ち入り禁止なのに。


ゲストさまでも、シティの決まりは守っていただかないと・・・。」



俺は、話の途中で逃げ出した。


「お待ちなさい!!」



ポテトの袋が追いかけてくる。


ウウーとサイレンが鳴った。


『アキオヲタダチ二、レンコウセヨ。』



緊急の放送が繰り返し、何度も流される。


捕まってたまるものか。俺は必死になって、発電所を目指した。



**********************************************************************



足がくたびれて重い。


それでもなんとか発電所につけた。


でも、入り口に何かいる。


古ダンス、大きな斜めの傷が目立つタンスが立っている。


入口のガードをがっちり固めている。



俺は深く息を飲むと、気合を入れた。


タンスめがけて走った。



タンスはにやにや笑っている。


がっちりと俺を捕らえようと構えている。


俺の体格から、タンスは自分が優位に立っていると思っているようだ。


俺はタンスに当たりそうになった瞬間、身をひるがえして後ろにまわった。


タンスがよろめいた。


思った通り。大きくて重い体は、すばやい動きができないんだ。


俺はすかさずタンスの背中を思いっきり押した。


タンスは体を支えきれず前のめりに倒れた。



俺は、急いで発電所の中へ入った。


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