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仲間になって

およそ100年。

人類は魔族に虐げられていた。

そんな中、魔王城直下の村に勇者が誕生した事により、最短ルート&勇者単騎での魔王討伐が実現可能となった。


しかし勇者が魔王と対峙し、提案されたのは世界平和で!?


勇者、私の仲間になってくれませんか?


これは、勇者と魔王が共に世界平和を目指す物語。

血を溢したような赤黒く染まった空。

そこへ聳り立つ大きな岩山は、どこで途切れているのか麓が見えない。


くぐもった魔物の声の間を雷鳴が駆け抜けると、その青白い光に照らされ、瞬く間ようやく城の全貌が見えた。そこに魔王城方面から一人の少女が魔族の間を掻い潜り、ゆっくりと此方に向かってくるではないか。


「魔王様、お下がりください!」


肩甲骨あたりから翼の生えた、いかにもな感じの魔族が少女に声をかける。少女は其方を一瞥すると、ドスの効いた声で黙っていて、と命令した。


「あなたが魔王…でいいですか?」


勇者は剣を構え、少女を警戒しながら声を掛ける。

魔族は歳を取りにくいのだろうか?村人に聞いていた話では、魔族の圧政は100年ほど前からと聞いている。


それに何よりその姿は悍ましく、残忍さがそのまま歩いたような姿だという話だった。

しかし、彼女を見るに両耳の上あたりに大きな角がある事。髪が深紅である事と、金色の目である以外は、その見た目はどちらかと言えば人のそれに似ている。


コツコツとヒールを打ち鳴らしながら近寄ってきた少女は、赤い髪を揺らしながら深々と勇者の前でお辞儀した。


「はい、勇者。」

「私が2代目魔王、オロカ・ナルと申します。」


勇者は一瞬怯んだ。

が、即座にそういう作戦であるかも知れないと思い直し、剣に力を込めて鋒をオロカへ向ける。

オロカはその剣をグッと握り締めた。


握り締めた手に赤い血が滲む。

彼は剣を引くことも下すこともできず、只々彼女を見つめる。するとオロカは真剣な眼差しでこう言った。


「勇者、私の仲間になってくれませんか?」



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