第六話 蟹川有希(かにかわ・ゆき)
こんにちは。
お久しぶりです。十五年ぶりですね。
自分への手紙なのに敬語なのはおかしいでしょうか。
でも三十才の大人ですし、今の私が尊敬できる人になっていると思うので敬語です。
それはさておき、今日の同窓会はどうでしたか?
クラスのみんなはどうなっていましたか?
先生はお元気でしたか?
今となりに麻里奈ちゃんはいますか?
みんな元気で集まれたらいいなと思います。
私自身はどうなりましたか?
クリエイターにはなれましたか?
アニメやゲームの趣味は変わってないですか?
お母さんとは仲良くしていますか?
好きな人とかできましたか?
もしかして結婚とかしていますか?
……恋愛に関してはあまり期待していないので大丈夫です。
落ち込まないでください。
世界はどうなっていますか?
発売延期になっていたゲームは発売されましたか?
好きな作品のシリーズはまだ続いていますか?
新しいコンテンツとかは出ていますか?
知りたいことがたくさんあります。
でもこの手紙を読んでいる私はその全部に答えられるのでしょうね。
とっても楽しみです。
……もし仮にこの手紙を読んでいる私がしんどい状況だったなら。
大丈夫です。
勉強は苦手ですけど。
人付き合いも得意な方ではないですけど。
それでも、今手紙を書いている私はがんばってほしいと思っています。
十五年経っても変わっていないはずです。
私はやればできる子です。
大丈夫です。
がんばって、それで楽しいことをたくさんしてほしいです。
まあ私ならきっと大丈夫でしょう。
そろそろ国語の時間が終わるので手紙もここまでです。
よければまた次の十五年後の私にでも手紙を書いておいてください。
世代がちがう自分がそろうのも面白いと思います。
それでは。
お昼を食べたばかりで眠い私より




