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プロローグ

妖怪達を救う現代ファンタジーです

妖怪とは通常、人に認識されない不思議なこと、災害や幸福、いろいろなものを引き起こす存在と言われてる。人に友好的な妖怪もいれば、人に害を与える妖怪もいる。

魔面とは妖怪に邪気が憑くことにより妖怪の顔に被さる面だ。その面を被ってしまうとだんだん意識を失っていき、最終的に暴れ回ってしまう。時にはそのせいで災害を起こすこともある。

邪気とは、妖怪や人間の負の感情から生まれると言われている。滅多に生まれない。妖力や霊術で祓える。

妖面とは、特殊な妖力により妖怪についた邪気を祓うと魔面が妖面に変わる特殊な面である。妖面を放置してしまうと邪気が憑き魔面に戻ってしまう。

これはそんな妖面を駆使して魔面に囚われた妖怪を解放していく男の物語である。



ピピピッピピピッピピピッ ガチャ


「うーん…あと5分…?…ん!8時!?」


慌てて飛び起きて、一階に降りる。


「はじめに起きた時は7時だったじゃん!なんで目を瞑って開けたら8時なんだよもー」


俺は急いで顔を洗って歯を磨いて家を出た。


俺の名前は環天晴(たまき あまはる)。親は父1人の父子家庭で育った。

今日は高校の入学式、電車で30分くらいの離れた偏差値の高い高校だ。

なんで俺が家から遠い高校を選んだかと言うと地元の公立高校だと中学の同級生似合うかもしれないからだ。俺は小さい頃から妖怪やもののけが見えていた。まだ小さかったからみんなにも見えていると思って妖怪のことを話してしまった。だが、誰も信じてくれなく、人は自分とは違う物を怖がるものだから、友達や大人からも俺は変な目で見られていた。そのせいで友達はおらず、中学になってもひとりぼっちだった。

でも俺はそれでもよかった。なぜなら妖怪の友達がたくさんいたからだ。俺は1人で山や神社にいき、妖怪たちとよく遊んでいた。俺はこれからもそれで良いと思っていた。だけど師匠から人間の友達も必要だと言われ心機一転するため知り合いのいなさそうな高校を選んだというわけだ。


俺は家から出て急いで駅に向かい、ギリギリ時間通りの電車に乗れた。


「入学式から遅刻なんて悪目立ちして友達が出来なくなるところだった。」


そんなことを思いつつ、高校につき、昇降口で自分のクラスを確認して席に着いた。少しして先生が教室に入ってきて、入学式が始まるから外に並べと言い、体育館へと向かい入学式が始まった。入学式は在校生やら来賓やら新入生の挨拶などで終わった。

入学式が終わり教室に戻ると、ホームルームが始まった。クラスの生徒や先生の自己紹介や明日の予定について話し、ホームルームが終わった

俺は妖怪意外と話すのが久しぶりで緊張して初日は誰とも話せなかった


「はぁ〜緊張して誰とも話せなかった。明日はちゃんとせめて1人とは話そう。」


そう思いながら学校から家へと帰った。

帰ってからは師匠から言われているランニングや筋トレをしてから夜ご飯を作り、1人で食べているとぽんっと音を立てて一匹のたぬきが現れた


「また出たぽん。路地裏に魔面をつけた妖怪だぽん」


こいつは俺とともに修業をしている妖怪の友達の化け狸のぽん太だ。


「わかった、すぐ準備して向かうよ。」


俺はぽん太にそう伝え、狐のお面を持ち、ベルトに四角のポーチをつけて現場へ向かった。


とある街の路地裏、ある妖怪がそこで暴れていた。

そいつはイタチのような見た目の両腕と尻尾に鎌をつけている妖怪、かまいたちだ。かまいたちは普段街には降りて来ず、畦道の雑草や山の木を刈ったりして遊んでいる、人にはあまり危害を加えない妖怪だ。だがそんな妖怪が何故人のいる街まで降りてきているかというと魔面のせいである。魔面を被ってしまうと力が溢れて意識がだんだんなくなっていき最終的に自分の意志とは関係なく暴れてしまう。


「あれだぽん!」


「かまいたちか。まだ路地裏で、周りを見る限り人には危害を加えてなさそうだね。良かった。とりあえず人払いのお札で結界を張るか。」


俺はポーチから札を4枚取り出しそれに妖力を込めた

すると、4枚の札は宙に浮き、四方に飛んでいきドーム状に結界が張られた。


「じゃあ、行ってくるよ」


「任せるだぽん!面の交換はいつでも言うぽん!すぐにわたすぽん!」


「ありがとう、こころ強いよ」


「妖纏・炎狐(ようてん・えんこ)


俺はそういい白色に赤い模様の入った狐の面を被り妖力を込めた。すると赤い火に包まれ、火でできた狐の耳や尻尾が生えてきて、背中には円を描くように火の玉が6つ浮いていた


「まずは1番動き慣れてる狐の面で様子見だな。」


俺はそういい、かまいたちを見ていた小さなビルから飛び降りた。


「今、その魔面を外してあげるからね。」


「ピャキャキャキャキャーキャキャキャー」


「炎狐・燐火(えんこ・りんか)


かまいたちが威嚇しながら三本の鎌で風の斬撃を放ってきたので後ろに浮いている火の玉に妖力を込めてそれを放ち、相殺した


「鎌で風の斬撃を放ってきたか」


「ピキャキャキャーキャキャー」


「炎狐・燐火」


俺はもう一度同じ攻撃をするが相殺されてしまう

かまいたちは今度は体全体を使い回転し、風の竜巻を作り出した


「狐の面は相性が悪いな」


狐の面は炎で攻撃を繰り出すため風の攻撃を出すかまいたちと相性が悪い。もっと妖力を込めてかまいたちに放てば倒せはするが、怪我をなるべくさせたくないのと、炎で攻撃してしまうと竜巻で周りに炎が広がり被害が出てしまうかもしれないからだ


「ぽん太、この前のツチノコの面をこっちに渡してくれ!」


「了解だぽん!」


ぽん太は背負っていたリュックから出したツチノコの面を俺に投げ渡した


「サンキューぽん太!じゃあやりますか」


「妖纏・野槌(ようてん・のづち)


と言い、ツチノコの面を被り妖力を込めると、岩で体が包まれ腕に岩でできた装甲がつき、岩でできた蛇の尻尾が生えてきた


「野槌・岩封」


俺はそう唱え地面に手を当てた。するとかまいたちの下の地面から岩の柱がガガガと音を立てて早く何本も飛び出してかまいたちの竜巻を止め、斜めに何本もかまいたちを絡めてばつ印状になりかまいたちを拘束した


「妖力をかまいたちの、魔面に込めてっと」


かまいたちの魔面に俺の妖力を込めて邪気を祓うと、ぽろっと魔面が妖面にかわり地面に落ちた


「この前手に入れたツチノコの妖面使いやすいなこれからも練習するか。あと札も回収してっと」


そう言って札を回収して、


「よし、これで終わりっ!ぽん太帰るぞー」


「わかったぽん!」


俺は妖面をつけたままかまいたちを抱えて足に妖力を込めてジャンプし、家の屋根を渡って帰った。途中かまいたちのいたという住処により、かまいたちを住処に返してきた。かまいたちはお礼を言って住処の山に帰って行った


俺は家につき、妖面を取る


「それにしても最近はまた増えてきたな。魔付きの妖怪」


「僕もその原因について調査中だぽん!帰りも怪しいものがいないか見てたけどだれもいなかったぽん」


「まぁ俺も原因がわからない以上迂闊に動けないし一応お札で見えないようにしてるけど」


「とりあえず、もっと情報を集めるぽん!それじゃあまたぽん!」


そういうと、ぽん太はぽんっと音を立ててそのまま消えた


「何もないといいんだけどなぁー。あ、妖面のお手入れだけしておかないと!」


俺は今日使った狐の面やかまいたち、ツチノコの面を磨いて


「ふぅ、邪気もついてないしお手入れしゅーりょー。」


自分の妖面を並べてニマニマしながら眺めていた。

そう俺、環天晴は妖面を初めて見た時、妖面に一目惚れし、好きになった妖面コレクターである。


「はぁ〜いつ見ても綺麗だなぁ。魔面を祓うことで妖面になり妖怪も救えて、俺も妖面を集められて一石二鳥!。よし、これからもがんばるぞ」


そうこの物語は妖面が好きな妖面コレクターの妖怪たちを救う物語なのである。


ここまで読んで頂きありがとうございます。

消えてしまったのでまた載せます。すいません

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