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聖女召喚
「おおおお!!成功したぞ!!!」
見知らぬ男の声と、どよどよと響く声で、私は目を覚ましました。眩しい、、なんだか、床が光っている?
大理石らしき床の、ひんやりとした感触が手のひらに伝わり、私はそっと体を起こしました。周りには10人程度の人影が。
ええと、、なんだっけ?なにをしていたんだっけ?
私の思考がまとまらない内に、1人、私の近くに駆け寄ってきました。
「よくぞ、召喚に応えてくれました。聖女よ。」
満面の笑みの、金髪イケメン。流暢な日本語。
ん?聖女?
「聖女よ、お名前を教えて頂けるだろうか?」
聖女??
戸惑う私の横に膝まづき、私の手を取り、金髪イケメンはもう一度言いました。
「申し訳ない、気持ちが焦ってしまって。私はこのハンプステア王国の第一王子アンソニーだ。聖女よ、あなたのお名前は?」
金髪イケメンは、輝く笑顔。
王子?聖女?なんかのドッキリ?
「あの~、ここ、どこですか?」
私は左手を金髪イケメンに預けたまま、途方にくれました。