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粛と淫

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

会話内容が、恋愛のR15です。

苦手な方はご注意下さい。

でも哲学的な生き様を書いてます。


注意事項3

知りたい。何もかも。

そして反乱分子を握り潰す。


あの子は、極めて無垢で、極めて淫乱だった。何も知らなかったし、何でも知っていた。粛と淫が同居したような子だった。普段は子供のような笑顔で燥ぐ癖に、数分後には椅子に座って蠱惑的な瞳で誘惑してくる子だった。

そうして一通り満足した後には、決まってスマホを弄って何かを書き留めていた。頼んで読ませて貰った事がある。書いてあったのは日記。圧倒的なまでな描写と心情を交えた、もはや私小説と言っても良いものだった。

今日も極めて潔癖なデートの後、公園のベンチに腰掛けて、スマホをせっせと弄っていた。また日記を書いているのだろう。

「君は……何でも記しておこうとするね」

そう言うと、大きな黒目を殊更大きく広げて、首を折った。それから瞼を僅かに閉ざして溜息を一つ。

「捩じ伏せたいだけなんです。反乱分子を。マウント取ってきた奴を理論で捩じ伏せたいだけなんです。その為には知る必要がある。快も不快も、良いも悪いも、全て実体験に基づいて捩じ伏せる必要がります。知る必要が……ある」

熱心なまでの知識欲の権化。経験欲の権化。それ以外には何も求めて居ない様だった。彼氏である私の存在でさえも、その知識と経験を天秤に掛けたら放り出されてしまいそうな程。

彼女は少女から女になった。蠱惑的に舌舐めづりをすると、僅かに口角を上げた。

「今は一人だけ。たった一人だけ、つまり貴方だけに人生を捧げますわ。でも来世は男女構わず魅了する様な女に生まれ変わる。そして数多の男と床を共にするの。最期はその中の一人にぶっ刺されて死にたい。きっとそうしないと見えない世界だってある。私は其れが見たい」

「来世で……良いのかい?」

思わず聞いてしまった。本当は今生で噛み締めたいと、顔が、身体が、振動している。興奮によって高められた熱は此方には余りにも熱すぎた。

「一人だけを愛するという事は、今生しか出来ませんから御安心を。その代わり、来世は傾国なの」

「そう。じゃあ信じて……見ようかな」

この粛と淫が同居した恋人を。


オマケ

「あ、捩じ伏せるというよりも、握り潰す……の方が」

「その心は?」

「全方位から力が加わるから。私の力だけで潰したい」

いつも通り、際どい人間です。


最後の辺りの台詞

『来世は〜背中ぶっ刺されて死ぬ』

というのは、来世の私の願望です。

今の私には何もかも、足りない。

なんならムーンライト様でも出そうと思った台詞。

『生まれ変わったら、数多の男と床を共にし、背中刺されて死にたい』

というのは。


まぁ、思い付いた経緯でも。

多分マウントの代名詞って

『そんな事も知らないの?』

だと思うんです。

つまり相手より多くの事を知っていれば、マウントをし返せるのです。

『そんな事も知らないの?』と返せる訳です。


これって物を書く時に凄く大切で、違和感を感じさせない為に、多くの事を『経験として』知らなきゃいけない訳です。

一人でも多くの方を納得させる為に、経験する必要があります。


善も悪も、粛も淫も、両方知らなきゃ相手を黙らせる、つまり捩じ伏せる事は出来ない訳です。


登場人物ってワンパターンじゃ飽きられますからね( ˙꒳˙ ) 多くのものを吸わなきゃ行けないのです。

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