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爆縮と体温の機知(11)

無為に帰る

血液の回るティーカップ

内側は黒にくすんで灰色になる

そこに宇宙があった

プラネタリウムみたいに

浮かんで消えた


なだらかに下る

子供の小さな自転車

乗っている人間は見えない

筈だったを力にして車輪が回る


悲しさの落ちるベッド

水分を吸ってから

乾燥していった布

白い残り靄と泡構造

繋がりが空に帰って行く


四十九日を

無理矢理に笑いながら過ごす

『よく笑っていたから』

簡単な理由に縋って

周りごと自分を納得させた


太陽の曲線に従って

ジェットコースターみたいに

頭の中が下って行く

曖昧な時間が身体を動かしていた


悲しさを越えたベッド

越えたのではなくて

色々な物を何処かに

置いてきた

身体の中で迷子になる彗星

存在が内側へと消えて行く






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