9話
無事入学式も終わり自分の席へと座る。
一応戻ってきてすぐに莉央が連絡先交換したいというのでしておいた。
「ふっふーんこの高校で一番だね!」
って言ってきたので先にお嬢様方と交換したことを言ったら。
「も、もう三人も......レースは始まっていた......」
なにか厨二的波動を感じたが触れずにいよう。
「はーい、とりあえずプリントを配っちゃうねー」
響先生がプリントを配っていく。
プリントを配りながら何かを考えているようで。
「みんな席替えしたい?」
あー、このことを考えt
ひっ......
な、なんか恐怖を......
周りを見てみるとクラスの女子全員がこっちをギラギラした目でこっちを見てきていた。
いや、全員ではないか、俺の隣の女子と莉央がイヤイヤしてる。
な、なんでこっちを見てきているんだ?
「し、しなくてもいいんj」
「「「「「「「します!」」」」」」」
そんな被せてこなくても......
「オッケー」
プリントを配り終えた響先生は教卓の足元から箱を取りだし
「はーい、ではこの箱から紙を取り出してそこに書いてあった番号の席に移動ねー、赤城くんから引いてね!」
俺から?まぁ、出席番号順が妥当か。
んー、出来れば窓側の一番後ろがいいなぁ。
学生なら1番そこを狙うであろう席を狙う。
おりゃっ!
「はーい赤城くんは6ねー」
6ってことは窓側の一番後ろの一個前か。
まぁ、当たりかな〜。
ガッツポーズしてもいいくらいの当たり席になったのでニヨニヨしてると。
「「「「「「「「5、7、13、5、7、13、5、7、13」」」」」」」」
な、なんや!?なんか女子達がブツブツしとるど?
何故かボソボソと数字を唱えてる(数字が何かは聞こえていない)女子を『なんやこいつら』と思いながら眺めること約5分
「よろしく!赤城さん!」
「よろしくっす!赤城さん!」
「よろしくね!赤城さん!」
「また後ろだね!真司くん!」
右前が神通さん、右隣が川内さん、右後ろが那珂さん、後ろが莉央となった。
知り合いが纏まったな。
周りが喋ったことがある人なのは普通にありがたい。
一瞬ご令嬢の方々が莉央のことを睨んだような気がしたが、気のせいだろうか。
ピロンピロンピロン
んぉ?なんか通知来たな。
先生にバレんように下で見てみると三人ほどから
『私も真司くんって呼ぶ』
と来ていた。
まぁ、構わんがそれ今メッセージで言う必要ある?
と思った。
とりあえず既読スルーでいいか、後で三人には授業中に携帯を弄るなと言っておかないと。
HRだから授業中ではないか、ならいいのか?
「はーい、それじゃあ皆帰っていいよー、自己紹介とか委員決めとかは明日にするよー」
んぉ?帰っていいのか!
帰るぅ!(知能指数低下)
俺は別に学校が好きなわけじゃないからな、というか勉強嫌いだし。
帰りの挨拶をしたら全力ダッシュして帰った。
戦場が俺を待っている!
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