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52話


「えーと、どうも加賀です」


ちなみに加賀はオレのゲーム名な


「はい〜、ボクの友達の加賀くんです。ん?そう男、へ?お金払ってないよ?というかそれが理由でチャンネル作らしたし」


うぁっ、一気にコメント来た......


「な、なぁカミナリ、コメント凄いんだけど」

「ん?お〜、凄いねぇこの一瞬で5万人って」


風花の方の配信を見ると3万人になっている。


ということは風花の一言で3万人も俺の配信の方に来たってことか?

......ってか残りの2万人はこの一瞬でどこから来た?


「なるべくコメントは反応した方がいいよ、ゲーム実況だから頻繁に反応しなくてもいいかもだけど......まぁ、それに総無視という選択肢もあるけど」


そ、そうか


「わかった、なんか、その、みんなありがとう......って可愛いとか言うなよ!」


コメントのところを見ると可愛いとか萌えとか尊死とか書いてる人がいっぱいいる。


「よし、それじゃ加賀、やろっか」

「わかった、えっと、いつも通りでいいか?」

「うん、あんまり緊張しないでね?」



「減りが早いな」

「まぁ、僕たちが大分倒してるからね」


ラウンド2の時点で残り5部隊

ただし俺たちのチームは一人やられてしまっている。


最初に激戦区に降りて敵を全員倒したがなんやかんやのうちに味方はやられてしまったのだ。


『これでゴールドとか詐欺笑』

『カミナリは元々別ゲーでもやばかったけど加賀くんのヤバさよ』

『初動のファイト、モサンペークで三タテした時の動きが神がかってた』

『モサンペークに希望を見いだした』


既に俺は10キル、風花は8キル、味方の人もやられる前に2キルしていたのでチームで20キルもしている。


全体の3分の1はうちのチームがやってるってことだな。


あ、4部隊になった。


「ってか加賀はウェンディマンは使わないの?」


ちなみにウェンディマンはリボルバー式の拳銃のことな。


「どうしてだ?」

「いや、エイムが化け物だから使えばいいのにって」


『それな、正直そっちの方が強そう』

『使わせたらただただ轢き殺しそう』


「正直連続で当てる自信はないかなぁ、リコイルの制御跳ねたあとどのくらい戻るのか分からないし慣れるまでに時間かかりそう」

「なるほどね、一歩間違えたら神エイム集が出来ちゃうと」


『それな』

『本当に当たんないんだよね、いや、当たれば強いんだけどさ』

『わかるなぁ、当たったからって調子に乗って使うと痛い目を見るんだよね』


「それにP701の音と溶け感好きなんよなぁ、あ、1枚落としたよ」

「どっちも割ってるよ、P701ね、強いんだけど何となくインファイで使いにくくない?」

「そんな事ないぞ?まぁブラットロインの方が腰うち精度高いとは思うけど、あ、こいつらグレあるけどいる?」

「いる」


『え?なに?なんで雑談しながら倒してるの?』

『ってか詰めるのにアビリティ吐いて硬直キャンセルしてたんだけどいつウルト使ってた?』

『アンチ外移動中に使ってたよ、ってか上手すぎん?』


「硬直キャンセルするとしても失敗する時はあるにはあるぞ?武器出てないで使うと間違えてパンチ出るとか」


普段の移動は武器をしまっているので特に考えずに射線を広げようとして使うと硬直キャンセルして撃とうとした瞬間パンチが出るとかな。


『あー、なるほどね』

『逆にこんな上手いのにミスが初歩的なのは謎』

『まぁ、そもそも硬直キャンセルを使ってまで詰めに使わないかなぁ』


確かに射線を広げるために元いた場所とは違う障害物に向かうため使うとかは色んな人がしてるかもな。


「あ、加賀、あれ最後のチームじゃない?」


そう言いながらも既に1人ダウンを取っている。


「どこ?」


『敵ピンさしてるところの1つ右の岩に2枚いるよ、片方は紫アーマーで70入ってるよ』

『報告ネキ乙』

『なおカミナリの画面を見てから打ってるはずなのにこの間2秒』


あそこに2枚か。


特に考えもなく相手から見て上からグレネードが降ってくるように3つ投げる。


「お、割った、いや、2枚ともやったわ」

「ナイチャーン」


『nf』

『nf』

『nf』

『神グレ入ってて草なんだ』


「いや、加賀はなれるのが早いよねボクが直下グレ教えて1日で狙ったところに100%落ちるようになったし」


『変態なんだ』

『凄いなぁ、容姿は見えないけど惚れた』


「ってかボクのコメの方で加賀に代わりに告白してっていう人いっぱいいるんだけど」

「ん〜、告白は直接じゃないと受け付けないかなぁ」


個人的には直接声を聞いて告白されたいかなぁ。


「別にラブレターとかメール、電話での告白を否定する訳じゃないけど、しっかり顔を見合わせて表情とか仕草とか全てを含めて告白されたいって思う......かな?」


それに告白だってどのように転ぼうと思い出になるんだから間接的だと記憶に残りにくいし忘れちゃったら悲しいじゃん?


『尊い』

『......なんか凄い乙女だね』

『分かる!なんか告白される立場になれるならって考えたら私もそう思うし』

『純情......私たちが守らねば』

『切り抜き案件だなコレ』


「ちょっ、今の話切り抜かれるのは恥ずかしすぎるんだけど」

「なんか、加賀の新たな一面を見れたから嬉しいんだけど全国に拡散されてるって考えるとすごいムカつく」


『草』

『加賀くんはカミナリちゃんだけの人じゃないってことだから』


その後も時々尊いって言われる事柄が起きつつも無事に初めての配信を終えることが出来たのであった。


というか尊いとか言われて普通に恥ずかしいわ......



ちなみに直接告白されたいって話の部分を姉さんが切り抜きで配信していることに気がついたのはしばらく経ってからだった。

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[良い点] あまり頭を使って読まないでいいので、読んでて疲れない。 [気になる点] 1話ごとの文字数が少し少ない [一言] 更新お願いします
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