51話
「あ、あ、あ〜、テステス」
「ん、聞こえてる」
今日は風花と一緒にDPEXをやると約束した日なのだが
「配信する、んだよな?」
「そうだよ?それで、そっちも準備は出来てるの?」
「ああ、姉さんに手伝ってもらった」
前に風花が話をしていた自分の配信に出て欲しいというのが丁度今日行うということになったのだ。
そこで風花が自分のチャンネルに男子を出すわけだから何も払わずに出すのはダメだとか何とか言ってお金をスっと出してきたのだ。
俺としてはただ仲のいい友人とゲームをしているだけ、色んな人に見られているとはいえ、しているだけなのだから金銭的なやり取りなんてしたくない。
だが風花は引くに引けないのかどうなのかは分からないが話は平行線だったのだ。
そこで出た案として
真司もチャンネルをつくって、コラボ配信ということにすればいい!!という謎の案が出たのだ。
いや、よく分からないのは分かる。
俺もよく分からないし。
だがその案に関しては話が平行線で終わらないと悟った俺は了承したのだ。
したのだが如何せん何もノウハウの無い俺がどうやって配信するのかとなるのは当たり前だ。
そこでアタフタしていたのだがそんな俺に神が舞い降りた。
それが姉さんだったということだ。
前に俺がパソコンを買いに行ってから何故か電気設備関係の勉強をしていたらしく何でもできるから任して、と言って来たのでお願いしたら本当に何とかしてくれたのだ。
オマケに俺の配信やその他諸々の面倒も見てくれるとの事。
その代わりというかお礼にということで俺のチャンネルの切り抜きを公式でやらして欲しいとの事。
まぁ、そんなこんなで今から配信を始めようと思えばできてしまうということだ。
あ、ちなみに前にDPEXをやろうと話していた莉央については
『私ごときが風花のガチうまいプレイを見たい人達のところに出るのは逆に申し訳ないからパスしとくね』
との事。
それ、俺にもプレッシャーになるんだけど......って思ったのはここだけの話。
「よし、それじゃあお互いに配信つけようか」
「あーい」
一応配信をつけたあとは俺は声をかけられるまでは喋らないという風に言われている。
「よし、ついたかな?ん、ついたか、みんな元気〜?」
お、始まったみたいだな。
俺のパソコンのモニターは進化して3台に増やしたので真ん中にゲーム画面、右に各種設定やコメント、左に風花の動画を流すというふうにしている。
「ん、今日はDPEXのランク配信をやれやれうるさいからやることにした」
見てくれてる人にうるさいって......
いやまぁ、結構フリーでやってるからとか言ってたけどさ。
「そう、コラボ、珍しい?ボクにも友達くらいいるし!」
なんかコメントを見れないと聞く側って独り言聞いてるみたいになるな
「リア友だよ、普通に出てもらうだけだとアレだからその子にチャンネルを作らした、これからそのリア友呼ぶけど今ライブ配信してるから始まったらそっちに行ってもいいと思う」
優しいな、俺の方の話までしてくれるなんて。
今そんな風花を見てるのは6万人か〜、6万人!!?
めっちゃ見られとるやんか
ピロリン。
?
「今リア友にチーム招集送った」
まさかのNo合図
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