表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

50/56

49話


「すまないっすね」

「おう、元気そうだな」


苦笑いしながら謝りつつ戻ってきた。


う〜む、右手になにか引っ提げて帰ってきたなぁ。


ポイッ「ふなっ!」


お、投げた


「痛い!お姉ちゃん!そこまでやらなくても!」

「うるさいっすよ!さっさと真司に謝るっす!」


ビシッと俺の方を指さしてくる。


「そ、その、ごめんなさい」


モジモジしながらぶん投げられた?少女が謝ってきた。


「まぁいいんだけど、そもそもあれか?妹だよな?」

「あー、そうっす、先に挨拶させればよかったっすね」


凛がその少女の背中を押して前に出てきた。


「えっと、その、川内 由梨(せんだいゆり)です、今中学3年生です」


「おうよろしくな、俺は赤城真司、凛と同じクラスだ」

「赤城?」


何故か先程まで狼狽えていたのに俺の名前を呟いてジーッと見てきた。


「似てる?いや、そんな訳......」

「見すぎっすよ」


ペシっと凛は頭を叩く。


「似てるって誰かに似ていたか?」

「いてて、あー、その、少し知り合いに似てるかと思ったんですけど気の所為かなぁって」


誰かに似ているか、流石にそれはわからんなぁ。


「まぁいいっすね、ほら、謝ったんだからさっさと出ていくっす、私たちは野球盤をやるっすから」

「え〜、いいじゃんお姉ちゃん〜、私も遊びたい〜」

「それは私だけじゃ決められないっすよ」


そう言いながら凛はこっちを見てきた、なんかすごい期待した目線を凛が向けてくるんだが?


まぁ、そんなに凛が妹と遊びたいって思ってるなら別にいいけど、面白そうだし。


「いいんじゃないか?」

「やったー!!ありがとうございます!」

「んなっ!!?」


え、なんで期待した目線を向けてきてたのに了承したら驚いてるの?


「どうしたんだ?」

「んや、何も無いっすよ、ハァー」

「えーと、大丈夫か?」


どうしたんだよ、本当に。


「......まぁ、いいっす、ただ今度は二人っきりで遊ぶっすからね」


あっ、あの期待していたのは二人だけでってことだったのか。


それはすまないことをしたな。


「分かった次は二人だけでだな、凛が行きたいところについて行くよ」


埋め合わせだからな


「マジっすか!」

「お、おう」


すげぇ食いついてきたなぁ......


「ぬふふ、次はデートっぽいことにするっすね」

「お姉ちゃん気持ち悪い顔してる、真司さん!先に野球盤やろ!」

「ん、いいぞ」


ニヤニヤして凛をよそに2人で遊び始めることにするのであった。

感想やレビュー、ブックマークとか評価をしていただけると作者が嬉しくなるのでよろしくお願いします!


★★★★★

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ