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5話


試験当日


もらった紙に書いてあったのは日にちと時間割、男子の場合は特別に男子のみの試験会場があるとの事。


個人的には人が居なくてソロの方が嫌なんだが。


試験って周りのこう、頑張ってる鉛筆とかシャーペンの音がするのが試験って感じだからそれがないと逆に落ち着かなそう。


とかなんとか朝飯食いながら思ってたのだが、唐突に思った。

服どうしよう......


普通高校入試って中学校の制服を着ていくのだがその制服がない。


でも書類に服装の指定なかったしなぁ。


んー、ブブるか。

ちなみにブブるとはブーブルというものがあってそこから検索することをブブるという。

ちなみに俺が元いた世界ではブーブルではなくグー〇ルだったが。


朝飯食いながらだから行儀悪いけど今回は許してくれぃ。


高校に志願書出した翌日に必要になるだろうと携帯ショップにスマホを買いに行ったのだ。


お金はあるからね、最新機種を買っちったぜ。


じゃないか、はよ調べよ。




ふむふむ、男子の場合は制服を持ってない場合が多いので私服で行く、カジュアルでもおkと。

緩いかよ......


じゃあ普通の服装でいっか。

今日の服はラップとかダンスとかしてそうな感じの服だ。

結構オシャレだと思う。

まぁ、もっと歳をとるとオシャレではなくなって痛い奴になるんだろうけど年齢的には合ってるだろう。


カジュアルすぎるとかそういうのは受け付けてないっす。


色々と身だしなみを揃えて外に出る。

よっし、忘れ物も無し!

天気も良き!

やるぞ!


意気揚々と高校へと向かい最寄りの駅で降りると色々な制服を着た女子女子女子。


やっぱり男子は全然いないなーって思いながら歩いているとジーッと全員がこっちを見てくる。


あのぉ、試験行かないとヤバいとお兄さんは思いますよ?


ま、俺が居なくなれば動くかぁっと思って、移動する。


ふぅ、高校につい......ん?


なんか俺の後ろにゾロゾロとついてきてるんだが。


それでいいのか......お前ら......


んま、気にするだけ無駄か、そんじゃ行きますかっと。


男性用の受付があったのでそこに書類に入っていた男子用の受験票を提出する。


「はいお姉さん、受験票です」

「はぇ?えぇぇぇぇぇ!!?」


ヨダレを垂らしながらうたた寝していた女性に渡す。

ってか勤務中なのに寝てても何も言われんてすげぇな。


「おおおおお、男の子ががががが」

「あの、早く会場に行って復習したいんですけど」

「あぇ、はぃ」


なんか顔を赤くして頭から湯気を出しながら受験票を受け取ってくれた。


「こ、この紙に書いてある地図を読んで教室に行ってください」

「はい、ありがとうございます」

「えっ?」


えっ?なんか感謝したら驚愕な顔になったんだけど......


「男の子が感謝............そんなバカな............」


いや、バカはあんただよ......


気にするだけ無駄だな......よし会場に行こう


会場について1番前の席に座るって復習をする。


(ここが並行だから錯角は等しいっと)


ガラガラ


ん?


「男の子が来てるわけないでしょ?」

「いえ、私は志願書を受け取ったんです居るはずですよ!」


なんか試験前なのに騒がしい先生方が来たなぁ。


「ほら!いたぁ!」

「なん......ですって......」


あ、この前志願書受け取ってくれた人だ。


「この前はありがとうございました、ね?現実だったでしょ?」

「うん!現実だった!」


なんかすげぇ乙女な顔で反応してきた。

先生としての威厳を守ってください、先生。


「ま、まさかいるとは......わ、私は試験監督として来たのよ、よろしくね」

「私もそうよ、よろしくね?赤城くん」

「はい、よろしくお願いします」


ニッコリと微笑んで返すと、二人とも顔を真っ赤にして縮こまってしまった。


「何あの子!カッコイイんだけど!あとすごい優しそうなんだけど!」

「物語の中から出てきたみたいな子ですね!」

「ムラムラするわ!」


ボソボソと何か喋っているな、あと中学生にムラムラすんな。


「しかも女の子の格好してるしどういうことなの?」

「私的にはそこもポイント高いですね、女の子の服装してるけどしっかり男の子、でも性格はとても穏やかで優しい」

「そんなの物語の子よね、是非とも合格してもらって高校に入学してもらって愛でたいわ」


愛でるなし、てか女の子の格好?

......そういえば男子はスカートを履くってブブッたら出てきたんだった。


はぁ、先が思いやられるな。


キーンコーンカーンコーン


「おっと、試験前の予鈴ですね」

「はい、その参考書を閉まってください」

「今から試験を開始します」

(ry


最初の説明って長いよなぁ。


というわけで試験を開始して終わって休憩して開始してと5教科分やった訳ですよ。


疲れますよねぇ。

え?そうじゃないって?

まぁ、そこはそういうものだと思ってくださいな。


ふぅ、マジで疲れた。

脳内でコントできるくらいの元気はあるけど疲れるものは疲れる。


まぁ、手応えは上々、結構な科目が満点近いんじゃないかなと思う。

正直前世の高校生パワーが強い。

さすがに1回学んだところはいけるなぁって感じ。


本来ならこの後に面接があるのだが、男子は免除になるらしい。

なんでも内申点と面接は含めないで試験を行うっていう文部科学省が定めた何かがあるらしい。

内申点は中学校に行ってない人は出せないしな。

あと面接は女性が試験官なわけで男性贔屓が凄く満点とかを余裕で与えてしまうから......とのこと。


なんか、この世界って残念だよなって最近常々思うわ。


試験も終わったので一週間後に控えている結果発表まではお家にヒッキーしようと思う。


ということでルンルンとステップを踏ん......出る訳では無いが踏みそうなほど上機嫌に家に帰った。


それを見ていた女性陣は、『なにかカッコ可愛い男の子がいた』との事だ。

他にも最近はじめた作品が2つほどありますので良ければ見ていってください!


ブックマークとか評価をしていただけると作者が嬉しくなるのでよろしくお願いします!


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