42話
凛のお迎えに来ていた車、確かBMWだったかな?
イマイチ車に興味が無かったので知らないけど。
に乗って送ってくれるとの事で乗っているのだが
「え?野球盤がやりたいんっすか?」
「そうなんだよね、最近ゲームセンターにも無いし、家で出来るボードの野球盤もなかなか見ないし」
昔はゲームセンターで見たんだけど無くなっちゃったしボードも近くのおもちゃ屋さんにも無いしさー。
「通販で買えば良くないっすか?」
え?
「そうじゃん............」
「気づいてなかったっすか............」
完全に通販という文明の利器を忘れてた......
通販って普段使わないんだよね、すぐに届かないからさ。
だから忘れちゃうんだよ、うん。
「んー、でも野球盤っすか、出来ないこともないっすけど」
「どういうことだ?」
「家にあるんすよ」
「マジか!」
おぉ!野球盤が久しぶり(前世ぶり)に出来る!
あれ、時々無性にやりたくなる時あるんだよな。
「だから今度貸s」
「今度凛の家に遊びに行くから一緒にやろーぜ!」
「へ?」
ん?
凛は目を大きく開いて驚いたようにこちらを見てきていた。
「どうした?」
「い、いいっすか?」
「何がだ?」
いったいどうしたんだ?
「いや、私の家に来るってことっすよ?」
「え、そう言ったんだけど、というか行っていいか聞くのは俺なんじゃないのか?」
「違うっすよ、まさか家に男の子が来てくれるとは思ってないっすよ」
んん?
なんか話が噛み合ってないような気がするんだが。
「とりあえず俺は行ってもいいのかダメなのかなんだが」
「良いっすよ!なんなら来て欲しいっす!」
お、おう、そんな食い気味にこんでもええに。
あー、じゃあまぁ
「行くわ〜、あ、一応親に俺が行っていいか聞いといてくれよ?」
「たぶん言わなくても良いって言うと思うっすけど」
「ま、一応な」
親が嫌って言う可能性もあるし一応都合とかもあるからな。
あ、都合で思い出したわ。
「いつなら遊びに行ける?」
お互いに都合を合わせとかないとだからな。
「ん〜、どうっすかね〜、土曜日とかっすかね?部活もないっすし」
「あー、それはあるな」
「じゃあそういうことにするっす、一応聞いとくっすね〜」
と、話が纏まったタイミングで俺の家に着いた。
すると運転してくれていたお姉さんがドアを開けてくれたので感謝して降りる。
まあ、固まってしまっていたが凛は気にせず一緒に出て来たので気にしない。
「それじゃあ土曜日に来るってことで良いっすよね」
「ん、まぁ、連絡を取り合えば大丈夫だろうしな、なんか変更あったら連絡してくれ」
「分かったっす、それじゃあまた明日〜」
「あいよー、またなー」
そう言って凛は車にもう一度乗り、固まっていた運転してくれていたお姉さんを揺すって正気に戻して帰っていった。
んー、やっぱ凛といると面白いなー。
なんか波長が合うし。
次の土曜日が楽しみだなー。
何か面白い男友達とつるんでいる気持ちになるしさ。
しいて言うなら家族の人に挨拶する必要がある可能性を覚悟しておかないとな。
遅くなってしまい申し訳ない!
ほか二作品も少しずーつ書き進めています。
長い長ーい目で見ていただけると嬉しいです!
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