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41話


「あ〜、疲れたっすね〜」

「そりゃー、部活してたからな」


今は野球部での練習も終わりいつも通りのメンツで帰り始めていた。


「凛はポジションどこにするんだっけ〜?」

「私はショートっすよー、確かにメニューは内野手共通でやってるんで分かりにくいっすよね」

「分からないわね〜、あと一緒に練習してるのは結衣もだっけ〜?」

「そうね、私はセカンドのつもりよ」


今は捕手、内野手、外野手、投手で別々のメニューを中心に行っている。

まぁ、野手、投手、のメニューもあれば野球部全体のメニューもそこそこあるので中心と言っていいのかは分からないが。


ちなみに俺が参加しているメニューは投手優先の内野手のメニューも参加する、みたいな感じだ。

まぁ、外野手のメニューも時々やっているが。


「そういえば真司くんは最終的にポジションはどうするんっすか?」

「え?投手なんじゃないの?」


ん?なんでそんなに捨てられた犬みたいな表情で見てくるんだ?


「投手を主にやってくぞ?」


莉央とそういう約束をしたしな、約束は守らないとダメだぞ?


「だよね、良かったぁ......」


ホッとしたようで莉央は息をハーと吐き出した。


「でも、主にってことは〜、一応は他のポジションもやるんですか〜?」

「あぁ、選手的には投手が俺しかいないけどどうせ野手で入ってる誰かは投手と兼任になるだろうしなぁ」


それに誰かが怪我して出れなくなった時の代わりができるかもしれないし、単純に試合には出たいから可能性は広げときたいよね。


「一応ボク的には、先発で出てもらってそれ以外は三塁手をやってもらおうかなって思ってる、まぁ、内野手のどこかに変えるかもだけどね」


助監督?の風花がそう言うのでそういう風に使われる可能性が高いだろう。


「というか風花はすげぇよな」


風花は助監督をやりつつもマネージャーとして働くのと練習にも参加している。

もしかしたら試合に出れる人がいないとか、出ないと行けなくなった時に出れるようにとの事。


「あはは、そんな事ないよ、頑張りたいから頑張れるだけだし」



「そうか、俺も頑張らないとな!」


よく分からなかったけどみんな頑張ろうってことだよな!


と、歩いていると校門に近づいてきた。


「よし、じゃあ今日も帰るか、莉央、風花」


最近は帰り道が一緒だった莉央に加えて同じ方向の風花が加わり一緒に帰るのが増えているのだ。


「ちょっと待って欲しいっす!」


んん?


「どうした?」

「たまには私とも帰って欲しいっす!ほら、この前送ってくって話もしたし」

「え?あー」


そういえばそんな話もしたような気がしなくもないな。

でも迷惑じゃね?


「ほら、運転手の人にも迷惑かかるかもだし」

「あー、それは問題ないっす、男の子を連れて来るって言ったら一発っすよ」


oh......それ、この世界特有のやつぅ。


「んー、いや、んー」

「お願いっす!」


そんなに熱烈に言われると弱いんだよなぁ。


まぁ、たまには一緒に帰りたいよな。

友達が居ても強制的に車で一人で帰らされてるんだろうし。


「分かった、じゃあ帰ろうか」

「やったっす!莉央、風花、真司くんを今日は借りるっすよ」


借りるって笑

なんか莉央と風花が保護者みたいじゃん笑


そんなこんなで皆とは別れて、少し歩いたところに車が止まっていた。


あれかな?

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