40話
一度紫音さんや咲と部屋に戻りメイド?執事?にお祖母様へと今から向かうと伝えといてくれと話をしておく。
ずっと通しで喋って喉も渇いたので置いてあるウォーターサーバーで水を飲んでから向かって行った。
また............執事でいっか、執事の格好してるし、執事さんの後ろについて行って次はお祖母様の元へと向かう。
コンコンコン
「どうぞ」
「失礼します」
中に入ってぺこりと頭を下げる。
するとお祖母様は目を丸く見開き俺の後ろにいる紫音さんと咲に目を向けた。
2人はウンウンと頷いている。
「お母様が男の人がしっかりとした礼儀を踏まえると思ってないからこそ女の子だと思ったのは分からなくもないけどね」
「でもまぁ、男子だよね〜」
男子だからね。
「改めてご挨拶を、私、赤城真司と申します。
お祖母様のお孫さんの那珂 咲さんとは同じ学校の同じクラスの友人で今日のパーティーのパートナーとしてついてきて欲しいとお願いされたのでついてきました」
「なるほど......それで承諾したってことはこの子とは婚約を」
「してないよ!お祖母様!」
ワタワタと手を振って慌てながら否定する咲。
そんな顔を真っ赤にして否定しなくても......
そんなに怒るほど嫌だと思われるとは......
まぁ、友達は友達ってしっかり線引きしてるのはいい事だけどね。
「してないのに、ついてきてくれた?............いくら払ったの?」
「どうして二人ともそういう考えになるのさぁ!」
「いえ、貰ってませんよ?友人から協力して欲しいと言われたら協力するのは、当たり前ですよ」
その言葉にまたまた、目を丸く見開き驚いている。
少し経つとフリーズが解除されて動き出した。
「咲、少しこちらに来なさい」
お祖母様はそう呼び掛けて部屋の端っこへと向かって行った。
それに続いて首をかしげながら咲はついて行って、コソコソと話し始めた。
その様子を紫音さんと俺で首をかしげながら見ていたが、咲は顔を赤くしながらわちゃわちゃと手を振ったりなんだりとしている。
んー、どうしたのかなぁ、何か照れてる顔?だよな、たぶん。
少しすると戻ってきたが、まだ顔は少し赤い。
大丈夫なのかね?
「あ、そういえば私の名を名乗っていなかったわね、私は那珂 涼子、よろしくね赤城さん」
「はい、よろしくお願いします」
よく分からないけど話も済んだ?のかな?
っぽいので部屋を出ることにした。
んー、よく分からないけど、咲は少し残るのでと別れて先に部屋に戻るのであった。
♢
「咲、あの赤城さんを逃すんじゃないよ、あの子はかなり特殊だ、今まで見た事もないからね、必要があれば私からも援護するわ」
「ふぇ?はい、ありがとう!お祖母様!」
思わぬ援護に感謝と嬉しさから笑みがこぼれる咲であった。
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