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36話


「お嬢様、赤城様、到着致しました」


運転してくれていた女性がドアを開けてくれた。


「わざわざありがとうございます」

「い、いえっ、仕事ですので!」


チラッチラッとその女性は咲を見ていたけど咲はウンウンと頷いているだけだ。


ムム?感謝するのは雇い主にってことなのかな?

イマイチ分からないけど。

まぁ、気にしなくてもいいのかな?


降りてみるとそこはでかい、ホテル?みたいな所だ。


「ここはうちのグループが経営してるホテルだよ〜」

「おぉ、なるほど」


てくてくと入っていくと従業員の方々が咲に頭を下げて顔を上げると俺の存在に気づいて驚くという流れが出来上がっていた。


そんなに気になるのかな。


歩いているととある一室の前に立たされた。


むむ?


そこの部屋の横には立て札があったのでそこを見てみると、那珂家、と書いてあった。


あー、ここは那珂家の部屋ですよ〜ってことか。


「ん〜、ここだね」

「えっと中には親とかいると思った方がいい感じかな?」

「そうですよ〜、私のお母さんが居ます〜」


ぬぁ、マジか。

なんかこう友達のお母さんに挨拶するのって恥ずかしくね?


毎回初めて会う人には割かし気合を入れてから行くのよね。


深呼吸して部屋の中に入った。


「お母さ〜ん」

「あら?咲?もう来たのね、なんか寄り道してくる............て?」

「初めまして咲さんのお母さん、私、赤城真司と申します、娘さんの咲さんとは同じ高校の同じクラスで、いつもお世話になっております」

「あら、ご丁寧にありがとうございます......じゃなくて!!?」


バッと咲の方に振り返って。

焦ったように聞いている。


「なに!?この子はどこで捕獲してきたの!?」


捕獲されたの!!?


「いや、友達だよ?」

「こんなにいい子と!!?いくら!?いくら出したの!?」

「出してないよ!」


出されてないよ!!


そもそも友達と一緒にいたらその友達が疑われるってどういうことよ。


「普通の友達ですよ、パーティのパートナーがいないから来てくれないか?って言われたので力不足ながら手助けに来ただけです」

「........................」


口をポカーンと開けている。

これが呆然とするってことなんだろうなぁ。


「ナニコノコ、メチャクチャイイコ」

「知ってるよ〜、とても不思議だよね〜」


不思議??


「ふぅ、とりあえず私も名乗らないとよね、那珂 紫音と言うわ、いつもウチの娘がお世話になってます」

「いえいえこちらこそ」

「ねぇ、咲」

「なに?」

「同級生がお父さんになったらどう思う?」

「............お母さんでも横からかっさらってったら私、許さないからね」



普通に挨拶してからの流れも分からないし、同級生がお父さんになったらって流れで横からかっさらうってどういうこと?


「真司くん、隣の部屋に衣装が何種類かあるから着替えてきて、私少しお母さんと話し合いをする必要がありそうだから」


???


「分かった、ちょっと行ってくる」


よく分からないけど女性陣はよく俺を離しての話し合い?とやらをよくやっているのでそれと同じだろう。


ということで隣に部屋に向かうのであった。

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