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35話


今日は土曜日、咲が迎えに来てくれると言っていた日だ。


来たら恐らくチャイムがなると思うのでそれまではソファでゆっくりしている。


ちなみに朝、母さんが仕事に行く前に


『ヤバいと思ったら一瞬でもいいから私に電話して逃げるのよ?着信履歴が来てたら即行探しに行くから!』


と言って会社に向かっていった。


ここだけの話本当に母さんの説得が大変だった。


『え?パーティ?そんな女の人がいっぱいいるところに行かせられるわけないじゃない』

『貴族の人と行く?それって真司くんはその人の婚約者って思われるのよ?』

『もしかして本当に婚約者なの?いつからなの?どうして私に相談しないの?』

『違うのに一緒に行く意味がわからないのよ、え?友人の頼みで協力したい?』

『んー、いや、友人の協力をしたいってのはいい事なのだけど......』

『分かったわ、ならその子の連絡先を持ってるでしょ?直接話をさせて』


ざっとまとめるとこんな感じだ。


この後に咲に連絡して10分くらい話していたのだが戻ってきて許可が出た。


だけど絶対何かあったら連絡しなさいと話をしていた。


母さんにそう言われるのは嬉しいけど、なんというか、未だに俺の母さんからの心配っていうより年上のお姉さんが俺の心配をしてくれていると思ってしまうのだ。


すごく申し訳ないと思うし、なんというかなぁ。

ごめんなさいとしか言えない。


でも一つだけ言い訳させて欲しいのだが、母さんも母さんなのだ。


確かに母親として接してくれてる。

だけど2割か3割くらいだろうか?

母親としてというより一人の異性として接してきているような気がするのだ。


向けてくる視線と言うのだろうか?がそうなのだ。


女性は胸とか脚とかそういう場所を見られると気付くとよく言うだろ?


俺はこの世界に来てからそういう感じの視線には強くなった?のだがそんな感じがする。


いや、俺が気にしすぎてるだけだと思うけどさ。


うーん、未だにこの世界の価値観が掴めてないんだよなぁ。


よくよく考えたら血縁者との結婚とかも許されてるから変なことではないのだが。


まぁ、考えてても仕方が無いのだが......


ピンポーン


ん?

あ、来たのか。


ガチャ


「あ!真司くん!おはよ〜」

「おう、おはよー............???」


え、何あの黒塗りのでかい車。


「それじゃあ行こ〜!」


そう言って咲は黒塗りのでかい車に入っていった。


え?あれってあれよね?なんだっけ、リムジン?


うわぁ、初めて乗るなぁ。


そう思って乗り込む俺であった。

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