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31話


「はい、受け取りました、皆これからよろしくね〜」

「「「「「「はい!よろしくお願いします!」」」」」」


昨日母さんの許可を貰って書いた入部届けを一緒に入る皆と放課後、響監督に渡しに来たのだ。


「では、長門部長の元へと向かってください、恐らく案内があります......あ、やはり赤城くんは残ってください、話があります〜、それと皆さん長門部長の元へと向かったら案内は他の人に頼むことと、私の元へと来ることを言っといてください〜」

「「「「「はい!」」」」」


へ?俺は残ってないといけないのか?


皆は先に行ってるねー、と俺に言ってグラウンドへと向かって行ってしまった。


恐らく少しすれば美希も来るだろう。


「響監督、話ってなんですか?」

「ん〜、まぁ、長門ちゃんが来たら話すわ〜」


んー?なんなんだ?

この前の1打席勝負とかの話かな。


十分ほど待っただろうか。


美希が走ってきたようで少しだけ息を切らしながら来た。


「ん?赤城」

「おっす、美希」

「来たわね〜長門ちゃん、そしたら話をするわ〜」


お、本題に入るみたいだな。


「今回でね〜赤城くんが私たち、野球部に入った訳なんだけどね〜、これからただでさえうちの高校で珍しい、というか唯一の男子が野球部に入ったらどんなことが起きると思う〜?」


どんなこと?


難しいところではあるな、他の女子部員が俺の扱いに困るとかかな?


「他の女子部員が練習に身が入らないとかはどうでしょう」

「う〜ん、長門ちゃんが言うように確かにそれはあり得ると思うけど〜、赤城くんがちゃんとやってくださいって応援したら、あの子たちはやる気を出すと思うわ〜」

「......それもそうですね、元々やる気はありますし、赤城ほどの良い奴から応援されたらやる気も出る」


えぇ?やる気出るか?


女子陣って俺が話しかけるとフラフラになるイメージあるんだけど......


最近やっと理解したんだけど、顔を赤くする女性陣は恐らく照れてるのではないだろうかと気づいたのだ。


「そうじゃないのよ、赤城くん目当てでやる気のない子がいっぱい入ってくる可能性があるのよ、あとは大人数で練習を見に来るとかね」


あー、つまりちゃんとやりたい人達に迷惑がかかってしまうという事だな。


「ですが本気でやりたい人が入れなくなっちゃうかもですよね?」


俺としては入りたい人に迷惑をかけてしまうのも申し訳なくなるのだが。


「ん〜、それに関しては私が一人一人面談みたいなのをして対応するしかないわね〜」


え、マジか、それは申し訳ないのだが......


「では私は同級生や後輩にその事を伝えて回っときます」

「ありがとうね〜、長門ちゃん、あとは練習を見に来るのは禁止にするしかないわね〜、公式戦とかだったら構わないけど」

「そうですね、ではそれも私が周知しておきます」

「では、練習に戻っていいわよ〜、赤城くんもありがとね〜」


あ、あれ?気づいたら終わってしまっていた?


というか果たして俺は必要がなかったのではないだろうか?


い、いや、きっと対応を本人として知っときなさいよ的なあれだよな?

いらない子じゃないと思うしかないよな?


あ、美希が行っちゃう。


置いていかれるのも嫌だったのでしっかりと後ろからついて行ってグラウンドに向かうのであった。

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