3話
この世界に来てから一週間経った。
最初にお金を下ろすため銀行に行く時女性に凄く見られ、必要なものを買うためにショッピングモールに行ったのだがその時に女性に凄く見られ、帰り道もすごく見られた。
何があったらあんなに見られなきゃいけないんだと言うくらいに見られた。
そりゃー襲ってくる人もいるわな、と思った。
うん、正直目力で殺されるかと思ったわ！
まぁ、よく考えたら元々の学校でもあんな感じでよく皆から見られてたからそんな気になんなくなったけど。
それでいろいろと調べてみた結果高校に行くには2パターンあって共学に行くか男子校に行くからしい。
大体の男子は男子校へと向かうらしいが共学にも行く人がいるらしい。
ただ、男子校はそもそも試験がないらしく、入るのを希望した人は家の近さや様々な要因で最初から分けられるらしい。
共学に行く男子もそもそも小学校中学校に通ってないので言い方は悪いが偏差値の低い高校にしか行けないとの事、偏差値45以上の高校に男子が行ったことがあるのは過去に1件しかないらしい。
しかも偏差値は51の高校なのでそんなに高くない。
そんな面白いこと言われるとそこを超えた高校に男なら行きたくなるよな？
ってことでこの国の1番頭のいい高校に行こうと思う。
まぁ、国は日本なのだが政治体制が違うのだ。
いや、内閣政府はあるし象徴天皇もいる、だが貴族が存在する。
なんかその辺の制度はよく分かっていないので勉強をしようとは思う。
うん、それは置いといてだが。
しかも国内で1番頭のいいと言われている高校が俺の家から結構近い位置にある。
その高校は貴族の子女とか頭のいい人が多く国の宝と言ってもいい人物が多いため高校の周りの治安は凄く良い。
なので男子の俺が通うにしても治安が良い方が良いかと思う。
というかそんな治安がいい地域に含まれている俺の家ってヤバくない？
調べた感じここの家高級住宅街に含まれてるし。
てまぁ、そんなこんなでとりあえずの行動方針としてはそこの高校を受けるということにしたのでしばらくは勉強だな、って感じ。
そもそも向こうの知識とこっちの知識はほぼ一緒だからそんなにすることは無いのだが。
強いて言うなら過去の英雄達とかの名前は変わってないけど全員が女になってるくらいだし。
なので俺がするのはただひたすらに政治・経済・法律だ。
これもやってみてはいるのだが、なかなかに向こうと違う。
政治は衆議院・参議院はあるのだがそこに貴族院が存在しており二つの院ではなく三つある。
貴族の中でも上下はどうやら存在するらしくトップは三つ家門があるようだ、まぁ、興味はないが。
まぁ、経済はほぼ変わらないのでそこまでだが、もしかしたら変わっているかもしれないのでそこは復習程度だ。
一番の問題はここ、法律だ。
もう、これが一番キツイ。
人口の比率的な問題が存在するせいで様々な法律が存在している。
俺としての違和感は子供を産んだ時男が生まれた場合その家庭に300万円の補助が渡されるというもの。
意味がわからん。
そんなのを国庫から出していると考えると余りにも男性優遇が過ぎるのでは？法の下での平等が守られてないのでは？と思う。
それと一夫多妻制が取られており上限は存在しないらしい。
まぁ、これは男女比的に仕方のない事なのかなとは思う。
ただ調べた感じ今いる日本の人口は約1億3000万人いる内の100分の1、約130万人の男性がいる訳だが。
そのうちの0.5%しか結婚はしないらしい。
なんでも男性は女性に恐怖を抱き外に出られなくなり引きこもりになるか。
母親に溺愛されて我儘の俺様系になって女性に貢がせるだけ貢がせて捨てるかの二択になる場合が多いらしい。
まぁ、恐怖を抱くのは分からなくもない。
外を出てみて、そんな目で見てくるかぁとは思ったから。
しかもこのひきこもりが成り立ってしまう要因の一つとして政府から男性名義の通帳に毎月40万送られるという制度がある。
これは法律の男性保護法の一つとして行われており、貧困による自由な恋愛が出来なくなる等の問題を解決するために行われているとの事。
個人的にはその恋愛が行われないから必要ないのでは？とおもう。
では、このように男性が結婚してない及び手を出していないなら子供は出来なくて人口が減ると思うだろ？
それがそうでも無い。
というのも結婚せずに男性に手を出してもらわなくても人工授精をすることが可能であり、世の中は産休及び育休がしっかりとしている。
恐らく働き手が女性しかいないためだと考えられる。
だから男親を持っている人は少ないらしい。
まぁ、そんなこんなで勉強をしないとなとは思っているが、そこまで日にちがない。
今は既に1月27日、入試の日が2月13日なのであと2週間ちょっとしかない。
正直定期テストのテスト範囲言われたから始めるか程度の時期だ。
短かっ！って感じ。
まぁ、何とかするが。
なので今日書類を整えてきたので明日は高校に出願しに行こうと思う。
とまぁ、そういうことなので
「腹も減ったし、飯食うか」
今日も平和な一日だった。
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