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28話


ふわぁ......

眠い......


目を擦りながら昇降口に向かって歩いていた。

最近は高校生活にもやっと慣れてきて、というか周りの女子からの視線に慣れてきて?

楽しい高校生活を送れていると思う。


相も変わらずよく話すのは、結衣と凛と咲と莉央、あとは風花ぐらいだが。


結衣とは今度遊びに行こうと約束したし、凛は家に遊びに来なよと言っていたので行こうかなぁ、

と思っている。


咲はなんかのパーティーのパートナーがいないと言っていたので俺が行こうか?と言ったら喜んでくれたし、莉央はちょこちょこ電話してアニメとかの話をしている。


莉央は思っていたよりどうやらオタクなようで深いところまで話してもしっかり対応してくれるので話していて楽しい。


風花ともDPEXをやっていてもうそろそろ配信し始めようかという話になっている。


ただ、俺も含めみんな部活には入っていない。

風花は元々入る気はなかったらしいが、もし俺が野球部に入るなら一緒に入ると言っていた。


それを含めてどうやらあの時俺と長門先輩が喧嘩していた理由?をみんな知っているようでみんなも俺が入るなら一緒に野球部に入るつもりでいるらしい。


だけどそもそも野球部がどうなったかを知らない俺は入るかどうかで言えば今のところ入らないに傾いていて微妙な感じなのだ。


いつも通り周りから変に視線が集まっているが気にせず廊下を歩いていくと何やらうちの教室の前がザワついていた。


「ただ私は赤城に言いたいことがあって来ただけだ」

「それでもそう簡単に会うつもりでいるのはどうなんですか?」

「いや、それこそ私と赤城との約束なのだ」

「別に会う約束ではないでしょ?」

「そうだが、違うのだ」


何故かうちの教室の前に長門先輩が居て、結衣と莉央がそれを拒んでいるというよく分からない状況が起きていた。


んー、やっぱこれ、俺が出ないとダメなパターンだよなぁ?


なんか、俺が話題みたいやし。


それに多分だけど謝りに来たっぽいよな?

それとも勝負だ!って言いに来たか。


「あ、失礼失礼」


周りの人垣を掻き分けて中心地に向かう。

なんか、後ろから俺が触れた人の倒れた音がしたような気がするが気にしない。


頼むから早く男子に慣れてくれ。


「おはよう」

「あ、真司くん」

「おはよう真司くん」

「おはよう、二人とも、それに長門先輩もおはようございます」

「あ、あぁ、おはよう」


どうやら俺が普通に挨拶してきたことに困惑したようで驚いているようだ。


「そんなとって食うわけじゃないですから驚かないでくださいよ」

「だ、だが、あの時は迷惑をかけたというかなんというか」


あの日のことがかなり効いたようで申し訳なさそうにしている。


それにこの雰囲気は多分理解して部員には謝ったのだろう。


「少し話があるんだ、ちょっとついてきてもらえるか?」

「えぇ、構いませんよ」


ザワザワザワ


「告白?告白なの?」

「あの、イケメンの長門先輩がイケメンの赤城くんに!?」

「くっ、先に手を出されたって思ったけどイケメン×イケメン......禁忌の匂い......」


なんなのこの周りの方々!!


「ホントにいいの?真司くん」

「あー、まぁ普通に約束を守りに来たんじゃないか?」

「そうかもだけど......」

「大丈夫だって、じゃ、行ってくるわ」


先に歩いていってしまった長門先輩の方へと小走りで向かう俺であった。

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