27話
ババーン!
なんと、先日頼んでいたゲーム環境を整える機器達が揃いました!
わぁーいパチパチパチ
............うん。
9時頃に届いたのでその設置等を1時間ほどだろうか、行ってからPCの設定やリビングに置いてあったPCに入っている俺関係のデータを移行する作業等をしてお昼になった。
今日は昼食後に風花とDPEXをやる予定なのだ。
残念ながら莉央は用事があったようで来れないらしい。
俺は面白いと思ったとはいえ時間が無く、レベル10くらいまでしかあげていないのでランクマッチという制度をまだやっていなかった。
風花はどうやら俺と合わせようと思ってくれていたようでランク上げをしてなかったようなので一緒にパーティーを組んでやろうという話をしていたのだ。
PCも変えたし少しエイム練習をしとくかぁ、ということで射撃訓練場に入る。
もちろんトークアプリの方の通話には入っておく。
エイム練習の時はリボルバーの拳銃と反動が強めのアサルトライフルを持って撃つ練習をする。
基本的にはリボルバーの拳銃の方でヘッドショットを狙う練習を、アサルトライフルの方では中距離からの当てる練習ももちろんだが、どちらかというと屈伸レレレ(しゃがみと通常の立ち上がりを連続で行いつつ左右に移動すること)をしながら敵を撃つ練習を行う。
こういう細かい技能自体はこのゲームを始めた日に射撃訓練場に籠って練習をしていたのでかなり上手くなっている。
リボルバーの拳銃は8発撃てば7発は動きながらでもヘッドショットが入るようになったし屈伸レレレもある程度形にはなっているはずだ。
まぁ、対人経験が少ないので本番で使えるかは分からないし、おそらく射線管理が甘くなりがちだろうからそこの練習をしないとだろうが。
ピロロン!
お、どうやら通話に入ってきたみたいだな。
「ごめん、遅くなった」
「ん?射撃訓練場でエイム練習してたから問題ないぞ」
「ボクもウォーミングアップが終わってるから行けるよ」
風花は既に通話に入る前にエイム合わせをしていたようだ。
「よし、そんじゃ行くか」
「うん!」
「そういえば風花はDPEXはそんなにやってないだろ?腕はどんな感じなんだ?」
「うーん、どうなんだろう?他のFPSは結構やりこんで上位プレイヤーだったしある程度行けるかな?」
ほぅ、ということはゲームシステムに慣れれば射線管理などは出来るので大分上に行けるのか。
「なら目指すは上位750人だな」
このゲームでは上位750人になるとシーズンを跨ぐ時にかっこいい赤いバッチとかっこいい赤いダイブ軌道が貰えるのだ。
「お、真司やる気だねぇ、ボクも本気でやらないとかな」
そこから4時間ほどやっていたのだが9戦中7回がチャンピオン、2回が二位だった。
まだこのゲームが始まってからそんなに経っていないので猛者が下の方にいたようだが。
それ以外の場合はそこまでだった。
俺の持ちキャラはアビリティを使うと一時的に無敵になり移動ができ、必殺技はある地点とある地点を繋ぐワープを作ることが出来る女性キャラだ。
持ち武器はP-701という射速レートが早いアサルトライフルとマズディブというショットガンだ。
対して風花は持ちキャラが紐を伸ばして移動したりある地点とある地点に紐を張って移動出来るロボットだ。
持ち武器はブラットロインという反動がそこそこ大きいアサルトライフルと俺と同じくマズディブというショットガン。
俺と風花はお互いに射線を広げて撃って、ある程度削った後にお互いのアビリティで詰めて行ってショットガンで倒すということが多い感じだ。
撃ち合っていてこの人当て勘いいなぁ、って人には風花と話し合ってカーソルを合わせて倒す感じにしている。
まぁ、それで上手くやれなかった場合に負けるから2位になることがあった訳だが。
だが、俺らは発展途上中なので、もしかしたらある程度上の方に行けるのかもしれない。
風花はどちらかというとリコイル等の技術、俺は射線管理などの細かい立ち回りを勉強をした方がいいかなぁ、という感じだ。
ある程度やってランクも上げたし夕飯が近くなったのでやめるか、という話をしている時に風花はお願いがあると言ってきた。
「なんだ?お願いって」
「そのね?ボク、yo-tu-baでゲーム実況を上げてるのは言ったよね?」
「あー、カミナリって名前でだろ?」
「うん、そう、それでリスナーさん達がDPEXを上げて欲しいって言ってたから上げようかなぁって思ってるんだけどさ」
「おう」
「もし良ければ一緒に出てくれない?そうしたら一緒にランク配信とか色々出来そうだし、もちろん、それで再生された時に稼いだお金は分けるから」
あー、なるほどね、確かに動画をあげる上で撮影班とか一緒にやる枠的な感じとか本気でやってるのを配信するならパーティー組んでるのを見せた方がいいのか。
「あー、まぁ俺の時間が合えば全然いいぞ?あと金はいらないけど」
「いや、無償でなんてお願いできないよ......本名は出ないけど声は出ちゃうから......」
「ううん、いいんだよ?俺は風花とゲーム出来るだけで楽しいしそれで」
「はぇ?」
ん?どうしたんだ?
「ま、ま、まぁ、いいよ、とりあえず今度お願いするから!よろしくね!」
プツッ
何かまくし立てて焦ったように電話切っちゃったな。
まぁ、いいんだが。
それにインターネットの動画に出るなら本気で腕をあげないとな。
飯を食べたらカジュアルマッチでスキル上げをしようと意気込んでパソコンを閉じるのであった。
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★★★★★
追記
間違えて0時にあげようとしたら早くあげちゃいました。
ごめんなさいです




