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26話


「ゲーミングPCですとこんな感じですかね、一応仕事用としても運用することも可能ですがオーバースペックになりがちですし、何より高いので仕事用としてだけですと勿体ないような気がしますね」


ついて行ったところのゲーミングPCの説明及びオススメの話を聞いていた。


やはり自由度や最大値のことを考えれば自作PCの方が圧倒的に良さそうだが、残念ながら俺からすれば敷居も高く俺のスキルだと無理だろう。

そう考えれば既製品の中での最大値だろう。


オススメと言ってくれた何商品かのポテンシャルや、利点、欠点の話を聞いた上で決めた。


次にゲーミングモニターだが、こちらも同じような感じだったのでそこまで特筆して言うことは無い。


次にゲーミングデスクとゲーミングチェアだ。


やはり高さや椅子のことを考えると同じ会社で取り扱ってるのが基本的に合ってそうだが、色々と見てみる分には見ておきたい。


「このチェアですと背もたれにもたれかかった時の方が重視されていますね、ですが座った時のフィット感や長時間座ることを考えるとこちらのチェアの方が座りやすいかもしれないですね、ですが(ry」


やはりゲーミングチェアとゲーミングデスクがセットになりがちなことを考えると一長一短だ、チェアが良くてもデスクの位置や配置のことを考えるとあまり良くないとか、色々な問題がある。


かと言って組み合わせるのもなぁ、と思っていた時に。


「お、これは」


周りのゲーミングデスクやゲーミングチェアとは違い値は張るが俺の理想の配置を組めそうなデスクがあった、ゲーミングチェアも座面の材質や形を見るに長時間でも耐えられそうだ。


まぁ、俺は予算とかがないからってのもあるが、この値段を見ると、やっぱり高いものの方が性能が高い事の方が多いよなぁ......

と思ってしまった。


その後はいくつか必要そうなものを見繕って買った、持ち帰れなさそうなので郵送にして貰ったのだが明日の9時頃には届けるとの事。

いや、早っ!って思ったけど男性優先とのこと。


普通に考えて平等とかに問題が......と思うが、どうやら普通のことらしい、多分元の世界の考えだとレディーファーストに近い?ことかな。


でもまぁ、ちょっと、いやかなり過剰なような気がするが。


どうやらこういう男性優遇の部分で一部の政治団体は、もう少し優遇度を下げるべきだ、とか女性に対しての措置の向上や、男性と出会える機会を増やすべきだ、などなど様々なことが行われているようだが、絶対数が少ないようで、一般的な女性達は穏便、または自分磨きをした方が現実的と考えているようだ。


何より全世界で先程述べたような政治運動を行った時に男性側が猛反発したようでこれはいけないと国が全力で押さえ付け、この反発した行動に関した記録を後の世に残したことで、今の世の中の女性達は自分の魅力を磨いて選んでもらった方がいいと考えるようになったとかなんとか。


と、考え事をしていると姉さんに手を掴まれて止められた。


「どうした?姉さん」

「あそこ、アイス屋がある」

「ん?あー」


どういうことかと思ったがどうやら姉さんはアイスが食べたいようだ。


「じゃあ行こうか」


掴まれた手を一度外して掴まれた手の方で手を繋ぐ。


「へ?真司!?」

「食べたいんでしょ?」


顔を真っ赤にしながらも後ろからピョコピョコとついてくる姉さんを見て微笑みながらもアイス屋に近づく。


メニューを見て、自分の食べようと思ったものを決めたが、どうやら姉さんは迷っているようだ。


「姉さん?」

「あ、ごめん、ちょっと迷ってて」

「どれが食べたいの?」

「この、イチゴのつぶつぶアイスと濃厚キャラメルのアイスで迷ってるんだけど......」


二つかぁ。


まぁ、自分の食べたいヤツは無理に食べたいやつじゃ無いしな。


そう考えて、未だに悩んでいる姉さんを引っ張って受付へと向かった。


「真司?」


悩んでいたのに引っ張られて困惑したような姉さんのことはとりあえず置いといて店員さんに注文をした。


「このイチゴのアイスとキャラメルアイス、一個ずつください」

「はーい」


どうやら、元々奥にいたのだが俺の事を見ることなくアイスを作り始めてくれたようだ。

おかげで店員さんがフリーズすることは無かったので楽で助かる。


「真司?私まだ......」

「姉さんが食べたかったのは今注文した二つでしょ?半分ずつにして食べよう、そしたらどちらも食べれるでしょ?」


ニコリと微笑むと、恥ずかしいような嬉しいような困惑したような、色々な顔をした姉さんが最終的にコクリと頷いた。


俺が受け付けで受け取ると店員さんがフリーズするかもしれないからと姉さんにお金を渡して少し離れたところに移動した。


少しすると姉さんは笑顔でアイスを両手に持ってきて、俺のところに来ると耳元で『ありがとう』と言ってイチゴの方を渡してきて上機嫌に歩いていってしまった。


慌てたように俺は後ろを追いかけて行った。




笑顔が綺麗でドキリとしてしまったことを忘れようとしながら。



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