24話
土曜日、三人の荷物が届いて荷解きを手伝っていた時にふと、三人が引っ越してきたのであれば自分の部屋にゲーミングモニターとかPCとか買った方が良くないか?
と思ったのだ。
というのも今使っているPCはリビングに置いてあるのだ、つまりDPEX含め様々なゲームをする時に三人に見られるというのと、ボイチャを使うのであればうるさくなってしまう。
そう考えれば自分の部屋に置くべきなのかもしれないと思ったのだ。
丁度今のPCのスペックだとDPEXをやり込むのは厳しいか?と危惧していたところだったのだ。
「母さん、俺少し買い物に行こうと思うんだけど」
「ダメに決まってるでしょ?男の子一人で家を出たら狼に食べられちゃうだけなのよ!?」
待て待て待て待て、おかしいと思わんか?
俺今まで一人暮らししてたんよ?
家出とるやん?
「でも一人暮らししてた時は一人で外で買い物してたし」
「「「は?」」」
へ?
「お兄ちゃん、買い物わざわざ外に出てたの?」
「そうだぞ?当たり前だろ?外に出ないでどうやって買い物するんだ?」
「真司、普通は男性専用の通販で買い物するのが当たり前、外に出るなら信用出来る女の子と一緒に行くか、男性警護官をつけるのが普通」
「大丈夫なの?襲われなかった?真司くんが襲われたら私、私......」
えぇ、そんな反応するの?
「母さん、私、真司の買い物について行く」
「そうね、恵那に任せれば安心ね、絶対に守るのよ?」
「当たり前、もし真司に手を出す奴がいようものなら八つ裂きにして一族郎党けしずみにする」
いや、ちょっと待て?
手を出しただけなのに巻き込まれた一族が可哀想過ぎんか?
「荷解きは私と美玲に任せなさい」
「うん、お姉ちゃんの部屋の配置は覚えてるから任せて!」
「分かった、美玲に任せる」
お、おう、まさかの買い物に保護者(姉)同伴になるとは......
ま、まぁ、良いんだけどさ......
前世では兄弟姉妹がいなく、一人っ子だったので姉がいるのは新鮮だ。
だけどまぁ、まだ家族のことを家族だけど異性というふうにしか見えてないのだ。
だから慣れないとなぁ......と思っているのだが。
「真司......かっこいい......」
「あ、ありがとう」
出かけるということで服に着替えて外に出たのだが顔を赤くしながらそういうことを言ってくるのだ。
向こうも向こうで俺の事を家族だけど異性として見てるんじゃないかって思ってしまう。
それは姉だけでもなく美玲も母さんも俺の事をそういう目で見てきてるような気がしてならない。
まぁ、気の所為だろうけどさ。
ハァ、前途多難だなぁ......
そう思いながらも電気屋へと向けて足を動かし続けるのであった。
あと、少しだけ時間が足りなかったんや......
許して......
ブックマークとか評価をしていただけると作者が嬉しくなるのでよろしくお願いします!
★★★★★




