13話
帰りのHRも終わり帰ろうかというところ。
「あ、あの、赤城真司さん」
荷物を纏めて立ち上がる直前声をかけられた。
そちらを見てみると銀髪碧眼の女の子が顔を赤くして立っていた。
この子は確か......自己紹介の時に気になってた
「ボクは電風花、DPEXやってるって言ってたから気になって声をかけたんだけど......」
ボクっ娘......だと!!?
あぁ、神よ......どうしてボクっ娘という素晴らしい属性を産み落としてしまったのでしょう......
「あの、あの」
電さんは顔を赤くしたまま、少しずつ涙ぐんでいってしまっている。
「あぁ!ごめん!えーとDPEXの話だよね」
「う、うん」
「それで、それがどうしたのかな?」
「えと、出来れば一緒にDPEXやってくれないかなって思って......」
「ん?いいぞ、やろやろ!」
誰かとやりたいなーって思ってたから是非ともやりたいものだ。
「あ、ありがとうございます!」
「ううん、俺もDPEXやってるって聞いて今度話を聞こうと思ってたからいいんだ」
「そ、そうなんだ?」
「おう、まだ周りにやってる人ってのが莉央、えーと、俺の後ろの席の暁莉央しか知らなくてさ」
「そうなんだ、あっ、じゃあ今度やる時に暁さんも誘って三人でやるというのはどうかな、ボクからだと知り合いじゃないから誘いにくいし出来れば誘ってもらう感じになると思うんだけど」
それくらい全然いいのだが、というか俺もそれを言おうと思っていたし。
「構わないよ、じゃあ連絡先を交換しようか」
「あ、うん!」
トークアプリでちゃっと交換した......のだが。
「あ、ゲームをやるならこっちじゃなくてゲームとかの時に使うトークアプリにすれば良かったな、ごめん」
「ん、構わないよ、後でそっちの方のID送るから登録しといて欲しい」
「おうよ!」
その後ちょっと会話してから帰った。
家に着いた頃には既に電さん、じゃなくて風花か、から連絡が来ていた。
『IDはカミナリ#2562だよ、後出来ればボクのことは名前で呼んで欲しい』
『分かった、俺も名前で呼んでくれて構わない』
『そっか、ありがとう、真司』
と来ていた。
そういえばyo-tu-baの投稿している時の名前がカミナリでやっているらしい。
それの影響でカミナリという名前を使っているとの事。
あ、莉央に送っとかないとな。
『風花、じゃなくて電風花が莉央と俺とでDPEXを今度やろうと言ってたんだが大丈夫か?』
『え、電さんが?本当!!?やった!やるやる絶対やる!』
『お、おうそうか、了解したそう言っとくわ』
『ところで風花って名前呼びなの?』
『え、まぁ、そう呼んで欲しいと言われたから』
『......電さんの連絡先貰ってもいい?』
『聞いてきていいって言ったらな』
その後風花に聞いてみたら、今度ゲームする時とかにも必要だし、同じクラスだからあっても問題ないから構わないと来たので莉央に送っといた。
けどなんか連絡先欲しいって言ってきた時なにか次元を超えた圧迫感を感じたんだよなぁ、あれなんだろう。
♢
side戦乙女
莉央:速報、宿敵増、可能性有
凛:恋のってことっすか?
莉央:('ー')ウン
咲:これまた早いわね〜
結衣:その子とのコンタクトは?
莉央:とれてるよー、とりあえず真司くんと話してからそんな経ってないからまだ好きとかって状況じゃないと思うけど。
凛:まぁ、話して直ぐに好きになった私たちがいるんっすけどね
咲:それを言っちゃいけないわよ〜
結衣:まぁ、増えるなら増えるで構わないのだがな、とりあえずこのグループに一人増えるかもしれないと思えば良いのであろう?
凛:多分そういうことっすね
莉央:結衣ちゃんって結構口調変わるよねー
咲:結衣の口調、素はさっきの感じでお嬢様っぽいのは作ってるのよ〜
莉央:へー、そうなんだぁ、まぁ、とりあえず増えるかもって思っといてって連絡でした!
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