1話
新作、はじめましたァ。
「やべぇ!遅刻する!走るぞ山田!」
「おい待てよ!いくら遅刻するからってラーメン食いながら走るんじゃねぇ!」
そのいかにも角で遅刻しそうな女子高生とぶつかりそうなラーメン食いながら走っている男は赤城 真司高校2年生だ。
今日は寝坊しそうで朝からラーメンを食べながら通学路で走っていたら同じクラスの山田に会ったので一緒に登校してる訳だが。
「なんで『超人』のお前が寝坊してるんだ?」
「いやさ、早起きしたから換気扇の掃除してたんだけど思った以上に時間かかってさ」
「マジで?やべぇなお前」
聞いての通り俺にはあだ名がありそれは『超人』なんでもカッコよくて頭良くてスポーツめっちゃ出来るからだと聞いた。
意味がわからない。
確かに顔は整ってる方だとは思う。
スポーツはそれなりに自分で鍛えてるから体幹もあるとかだと思うし。
勉強はしっかりとしてるからだと思う。
それなりに努力の結果だと思うから超人では無いと思うんだよなぁ。
「ところでラーメン食いながら走っているけどお前容器はどこに捨てるんだ?」
「え......どこにしよう」
「考えてなかったんか!」
「まぁ、何とかするわ!」
その時だった前方に登校班から1人遅れてる女の子が急いで渡ろうとしている十字路にトラックが走ってきていることに気づいたのは。
「やべぇ!」
「ちょっ、赤城!」
食っているラーメンも手放して全力疾走する。
「危ねぇ!!」
「キャッ!」
ギリギリのタイミングで女の子を突き飛ばしトラックの進路から外すことに成功した、だが。
あ......死んだ......
トラックは速度を落とすことはなくその重量に速度を乗せた威力を俺の体へと叩き付け......
次のタイミングで目を開けると部屋にいた、テーブルと椅子が置いてある部屋だ。
「死んで......ない?」
確かに速度と重量をそのままに凄い威力を維持していたトラックに引かれた記憶はあるのだが。
「死んでいますよ」
「へ?」
いきなりであった。
知らない女の人が部屋の扉から入ってきた。
「あなたは死んでいますよ?」
「え、でも今意識ありますよ?」
てか、この人誰?ここどこ?
「私はそうですね、あなた方が言う神様みたいなものです、ここは天界みたいなものだと思ってください」
あ、心の声聞こえる感じか。
「はい、それで本題なんですけど本来ならあなたは死んだので次の人生へと魂が行くわけですよ」
つまり輪廻転生だな?
「その通りです、ですが本来の運命だとあなたは先程の事で死ぬことは無かったのです」
......運命が決まっていて死期は決まっているのか。
「運命ですけど、かなりひっくり返す人が多いですけどね?」
運命は覆せると、かっけぇじゃん。
「主に死期が早くなるということですけどね、そこでですが本来なら死ななかったあなたは人助けを行い死にました」
あ、あの女の子怪我はしてねぇかな。
「ここでも心配は助けた子ですか......そこでいい行いをして死んだということで記憶を保持したまま異世界に転生して頂こうと思ったのですが、赤子からやるか成長した年齢で行くかどっちがいいですか?」
異世界転生か異世界転移?小説かよ。
「まともに話しているのですが」
すまん、んー、この精神年齢で赤ちゃんはキツイなぁ。
「では成長した年齢で行ってもらいますか」
すると先程入ってきた扉を見て指を指す
「あそこからこの部屋を出てください、そうすれば辿り着きます、そこに置いてある紙で説明がしてあるので見てください」
え、はい。
「それではどうぞ」
どうぞと言われて通る人はなかなか居ないような
「ど・う・ぞ」
はい、すみません
大人しくその扉を通ることにする。
「あなたの人生に溢れんばかりの幸福を願います」
扉を閉める直前にそんな声が聞こえた。
「ところで、あの人死んだって言われたのに焦ることありませんでしたね」
なかなか見ない変人を見たなぁ、と仕事に戻る神様であった。
|・ω・`)フムフム
これ、何作品も同時っていけるのか?
いや、落ち着け、ノリと勢いがあれば行ける!
田中くん?え、あの子はいい子だったよ......
あれ?山田くんだっけ?
ブックマークとか評価をしていただけると作者が嬉しくなるのでよろしくお願いします!
★★★★★