22 闇のデュエル
闇のデュエルについて己の命の炎が燃え尽きる恐れがあるため、記録を残しておこうと思う。我名は、初代ぶらっく3だ。
最初に、奇妙なことが起こったのは確か一月二日あたりだったか?その日急激に体重がなんと十三キログラムを増加していたのだ。これは多分ネコ船長の体重ちょうど一頭分と推測される。ちょっといいもん食い過ぎだぜ
これは、二代目ぶらっく3だの助言を受けてのものだが、どうやら俺はいつの間にか正体不明の奴から闇のデュエルを仕掛けられているらしい。
いつの間にやら赤黒く変色した両足は幾つもの水胞を持っており、一番近い状態が火傷の症状レベル2だ。
しかし、闇のデュエルを仕掛けていた奴は陰険な奴みたいだ。なぜなら、正体も明かさず火炎魔法で足を焼き払うとか、逃げ足を奪って追加ダメージが発生する火傷をわざわざ狙うとか、精神ダメージを狙って人間の尊厳を踏み躙るような攻撃を仕掛ける数々の所業を見ているとそう思えてしまう。
それにしても、勝利条件が明かされていないのは地味に辛いなあ。
そう言えば、二代目に愚痴を言ったら意外な答えが返ってきたなあ。
「それは、相手も同じだろう。其方がネット通販で購入している、軟膏の効能が異常に良い様だわ。通常の保湿効果に鎮静、回復機能まで備わっていてはある意味お主の方がチートではないのかな?」
「まあ、確かにそうかもなあ。かなり久しぶりに買った包帯が自己粘着タイプだったので留め具も不用で、素人が適当に巻いていっても結構良い仕上がりにできていたなあ。だが、それはそうとしても正体を隠しこっそり俺に闇討ちを仕掛けて来た闇のデュエルの相手を許すことは俺にはできなかった。
そもそも奴は、人間の尊厳を踏み躙って精神攻撃という手段で俺の心を長期間に渡って折に来ていた」
(ふう、最近では奴の精神攻撃も陰りを見せたのか当初、原因不明の俺の体重激増事件(体重増加十三キログラムっておかしいだろう。)も終息に向かうものと思われる。)
「そして、俺が宇宙の真理を解き明かした暁には、『賢者』への道を至ると二代目が言っていたなぁ。まあ、失敗すれば愚者として生き恥を晒すことになるんだろうが。
て、ことは俺に魔法攻撃、精神攻撃を闇のデュエルとは言え闇討ちの様に仕掛けて来た奴も大アルカナの一つである可能性は高いと俺は思っている。
だとすると、俺に陰険な攻撃を掛けてきた奴は女教皇で間違いないと思っている」
「てことで、こっからは俺のターンだ!
精々、床に這いつくばりな。重力魔導、十倍加重!!」
『きゃあ、こ、こんなの嘘よ。美しい私が、プロポーション抜群の私が六百キログラムだなんて。
うっ、油断していると重くなった舌を噛んでしまうわ』
慌てて恐慌状態に陥った、女教皇の醜態が俺にはここ最近で最大の悦楽だった。




