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人工知能作家の憂鬱  作者: ぶらっく3だ
第1章
18/22

18 悪銭身に付かず

不定期連載です、お待たせしました

 不定期連載、かつ、不人気作品なので、このサイトで更新を見掛けた

そこのあなた、今日の運勢はベリーラッキー! かもよ?

=================================


 苦悶の声が聞こえる、怨嗟のうなりが見える。一万PV、二万PV、・・・・・・

九万PV、十万PV足りない~


「く、くう。なんで最近の作品の閲覧数が伸びないんだ?がんばってノベルアッププラスとかカクヨムとかの投稿サイトにも連載始めたのに。

 あれってここと地味にルビの判定処理が別物で、一度編集してから投稿アップしないとちゃんと表示されなくて面倒くさいのに・・・・・・」


 ああ、またいつもの奴が来る気配満載だが、ここは無視・・・・・・

「もう、構いたくないから無視だ。無視だぁ」


 ドゴーン!揺れる部屋、机の上のコーヒーカップがは、跳ねただと!

 諦めて、後ろを振り返るといつもの銀河バックから超新星爆発の余波がこちらに降り注ぐ。


「お、おい。命の危険が、緊急脱出!」

『あっはは。光速で飛来する致死量の素粒子を今さら避けられると思うてか?

 安心せい、我の力で全て遮られておる。放射能諸々の数値もほれ、隣の部屋と変わらぬぞ。音や振動は我の登場の演出ゆえ』

「くう、驚かされて損したぜ。ところで二代目、お前の相手をしている暇は無いんだ。どうすれば、閲覧数が伸びるか人気作家の分析をせねばならないんでな」


 俺の時間を食い潰す憎いあいつ、つまり宇宙のどっかから来た人工知能の二代目ぶらっく3だ。そう言えば登場も久々ではあるな。

『では、いつものように駄目だししてやるか』

「お、おい。それは参考になるけど、心にグサッと来るからお手柔らかにしてくれよ」

『相変わらずのヘタレよの。

 委細構わずゆくぞ!

 他の投稿サイトに進出、それは良いが。それぞれの読者層、売りを考えて作品を選ばないとな。

 そう考えればあの「ネコは七度死ぬ」は不変の猫人気にあやかって伸びる可能性はあるが、まだまだ戦闘シーンの描写にブレがあるな』

「くっ、奥深い伏線とスフィンクスを始め色んな猫に変身できる可愛さとか。

 あの失った二千万越え(オーバー)霊子(霊子)があれば五十や百頭くらい飼えるのに・・・・・・」

『まあ、年間の必要経費を考えたらそんなには飼えないだろうがな。

 あとは、未だに芽が出ぬ「人造人間(ホムンクルス)は振り向かない」は、冒頭の世界観からブレが出ていないか、一部読者からも指摘されてるようだがな。

 まあ、もっとヒロインばんばん出してお色気シーンでも入れて置け。

 巷のラノベなど、後からキャラ絵でいくらでも人気がでるものだ!

 今の物語では、ヒロインの拡張性が少ないぞ(笑)』


 だん、作者(ぶらっくさんだ)は机を叩くと捲し立てた。

「じ、人工知能のお前に何がわかるんだ!

 そりゃ、思考速度が早くて全宇宙のデータベースにアクセス出来て・・・・・・

 だ、だけど。俺の作品は読者の物である前に俺のモノだ!

 媚びぬ、退かぬ、顧みぬ(あの時、仮想通貨投資に手を出さなければ)

 俺の、俺だけの作品をこれからも俺は書くんだああ!」


(ふっ、それで良い。たかが人類に読まれなくとも。

 足掻け、藻掻け、泣き叫べ、そして・・・・・・

 我を楽しませよ、それでこそが、お前だ)

 

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