13 仮想の闇2
不定期連載です。時事ネタは腐るのが早いですね。
2018.9.13 微修正 SF作家 → SFF作家
2018.9.13 末尾3行加筆(人工知能がまた、やりやがった(笑))
うわー、な、なんで こんなに資産が目減りしているんだあー!
例によって売れない3文小説家が吼えている。ここはぶらっく3だというSFF(Science Fiction or Fantasy:空想科学小説 兼 幻想)作家のアトリエだ。
次回作の設定は、小国の王子が友に裏切られ、恋人も両親も、国さえも失い復讐と国を取り返すいうありきたりの物語だ。唯一目新しいのは、手段として暗号通貨(仮想通貨)を利用することだ。
既に、ある程度の身銭(20ビーストコインの以上)を切った今、学習も終わりに近づいている。あくまでも、初心者を抜けた程度だが構わない。俺は別に仮想通貨で億り人を目指す訳じゃない、作家として兆利人を目指すだけだ。
因みに、億り人は1億円以上の利益を出した人(特に仮想通貨とかFXで)、兆利人は1兆円以上利益を出した人の俗称だ。
時は満ちた、後は暗黒の騎士と、闇の司祭を呼び出すのみ。
王子:ブラックサンは語る、既に我の資産は無きに等しい。だが暗号通貨に残した資産は、古き頭の輩には追跡できなかったようだな。すぐに、空母を買って凱旋するには足りないが今から増やしていけば、奴らから我の国を取り戻すことも出来よう!
取り合えず、かの国の揚陸艇を抑えておけ、そうよのう、艦載機も10機程で用意すれば良い。し、心配いたすな、我に勝算あり。まあ、高見の見物でもしておれ。
な、なにが起こっているの?
大国が、退き始めた中東で?既に滅びたはずのあの国がなぜ?今になって脚光を浴びているの?
銀河の渦がある部屋の一点に、投影される。
「ふっ、なかなか骨が太い話ね」
「2代目か?まあ、そこで指をくわえて見ているんだな。俺様という、天才の所業をなあ」
「俺は、出鱈目な世界で兆利人を目指す!」 Coming soon!!
はあ、しかし小説の取材費で20ビーストコインも落ちるのかなあ。
「それは、そうと。2代目、あのさあ悪い、今日の昼飯代貸してくんない?」
「ほう?ならば、少し手を加えさせて貰うぞ。なに、売れればよかろう。少しと言わず、大幅に変えさせて貰うがな!」
「な、何を?」