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過去の栄光
「俺、バスケする気ねぇから」
中学時代、バスケで名をあげた嶺 太陽は
高校に入学するも、バスケ部に入ろうとはしなかった。
しかし
彼女と出会い
また輝き始める。
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「おはよう太陽、起きやー!!」
朝から、幼なじみの神園令央のでっかい声で起こされる。こいつ、昨日から俺の部屋泊まってたんだっけ
「うっせーよ令央…」
「うるさいちゃうで!今日入学式やろ、テンションもあがってまうって」
入学式。
「ああ、そーだっけか」
そうだ、今日は高校の入学式だった。
ちょーめんどくせー
「はぁ、乗り気じゃないなぁ太陽は…。まぁいいや、とりあえず用意しい!遅れてまう」
そう言って令央は、真新しい制服に着替え始めた。
そして、明るい茶髪をセットしていく。
「はぁ」
今日が憂鬱すぎて、ため息が出た。
でもまぁしかたねえ、
俺も準備するかな。