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4.マンダンダの丘

 気がつくと、そこは雪山だった。



 吹雪も吹いており、寒過ぎて、今にも凍え死にそうだ。



「だから丘じゃねえだろ!!」



 丘は、その周囲より高いが、山よりは低くかつ傾斜のゆるやかな地形であるぞ!!



 雪とか降るわけねえだろ!!



 ここで今度は何をしろってんだ?



 考えあぐねていると、やはりと言ったところか、懐に手紙のようなものが入っていた。



 それを広げて読んでみる。



『勇者あいうえよ、うぬの修行その2じゃ』



 なるほど、コピペか。



 さてさて、どうすればいいんだろうな。






『そこで凍え死ぬのじゃ』



 凍死ですかバカやロー。



 だからそんなん誰だってできるじゃん、別に俺じゃなくてもいいじゃん。



 てか俺が死ななければいけない意義は?



 勇者が修行するんだったら、そこらへんのモンスターと戦うとかそういうもんじゃないのかよ。



『出来ない場合は、策も考えておる』



 出来ない場合なんてねえよ!!



 楽勝だよ!!



 こんなツッコミを入れてる合間にも刻一刻と死が迫ってきてるよ!!



 ……しかし、だ。








 凍死ってどんくらいの時間がかかるの?



 多分、結構な時間かけないと死ねないよね?



 ……痛いのやだよー(ジタバタ)



 こうなりゃ、自分で死を早めるしかない(謎)



 じゃあどうしよっかなーっと、えーとえーと。



 ああそうだ、この雪食べちゃえば良いんだ。



 バクバクとそこら一帯の雪を食べ進める。



 感想。






 冷たくて、頭が痛くて、土の味がして、シロップが欲しい、以上。



 別に要らねえよ(ノリツッコミ)



 ……もう手は尽くした!! こうなりゃ、神様の案とやらを信用せざるを得んな。






 5分後。その時がやってきた。



 遠くの方からソリに乗った神様が手を振ってこちらに向かって突っ込んできた。



 俺は体を吹き飛ばされ、そこらへんに転がる。



 って俺ごと引くのかよ!! 



「勇者あいうえよ、早く死なないか」



 今のが致命傷な気がするけどな!!



「死ねないというのなら、これを使うのじゃ」



 と言って渡してきたのは、なにやら化学物質の入ったようなビン。



 ラベルをみると、液体窒素と書かれていた。



「それを飲んで死ぬのじゃ」








 ……それ、ここに来る意味なくね?



 体を急激に冷やしたらさ、そりゃあ死ねるけどさあ、ここでやる必要性ないよね。



 まあ、これ以上ここにいても、結局死ぬわけだし、飲んでやることにしよう、どうなるか分からんが。



 と言うわけで、蓋をあけ、口の中に液体窒素を流し込む。



 その瞬間、俺の生命体活動が止まり、気を失った。



◇◆◇◆



 目を開けると、毎度おなじみ魔法陣の上である。



 これはいったいどういうシステムなんだと疑問に思いつつ、今はこの神様とやらに付いていくしかないわけだしな、深く考えるのは止そう。



「勇者あいうえよ、良い死にっぷりだったぞ」



 お誉めにあずかり光栄ですよっと。



「どうじゃ? 死ぬことにも慣れてきたか?」



 とりあえず、あんたの頭のおかしい命令には慣れてきたよ。



「そうかそうか、まだ慣れないか。気にするでない、習うより慣れろじゃ」



 だから人の話を聞けと。



「では第3の修行場、『ビエルンカの丘』。健闘を祈る」



「だからおま!!」



 そして視界は閉ざされた。

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