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2.勇者の資格

 周りが明るい事に気付き、俺は目を開けた。



 その視界に広がっていたのは、俺の部屋とは何の関わり性も持たないだろう、まっさらな大平原だった。



 あれ、これはもしかしてもしかしたら天国だったりする?



 一応念の為、ほっぺたを抓ってみ、イタタタタタ!!



 ……とりあえず、天国でない事は実証されたな。



 じゃあなんでこんなところに?



 ……確か、あれは呪いのゲームだよな。



 とすると、手に入れただけでマフィアに襲われる可能性だってあるわけだ(?)



 そうなるとここは……何処だ。



 もしかしてあの電撃を受けてから近くに事前に隠れていたマフィアに連れ去られて、この場所に放置されたのかもしれない(?)



 …………謎すぎる。



 とりあえず、ここがどこなのかを知る事が大切だ。



「ガルルルウゥゥ」

「ガルルルウゥゥ」

「ガルルルウゥゥ」



 その前に目の前にいるケモノらしき生き物達をどうするかだけどな。



 ……んーと、どうしようか。



 よし。



「逃げろおおぉぉ!!」



「ガルルルウゥゥ」

「ガルルルウゥゥ」

「ガルルルウゥゥ」

「ガルルルウゥゥ」



 しかし、囲まれていた!!



 あ、これ、死んだな。



「ガルルルウゥゥ」

「ガルルルウゥゥ」

「ガルルルウゥゥ」

「ガルルルウゥゥ」

「ガルルルウゥゥ」

「ガルルルウゥゥ」

「ガルルルウゥゥ」



 ついに一斉に襲いかかってくるケモノ達。



 どうするどうするどうする!?



 こうなりゃ戦うしかねぇ!!









 ……で、どうしろと。



 と思った時には遅かった。





[会心の一撃! 腹に噛み付かれ、21のダメージ!]


[会心の一撃! 右足に噛み付かれ、15のダメージ!]


[会心の一撃! 尻に噛み付かれ、52のダメージ!]


[あいうえは死ぬことに成功した!]









「はっ!!」



 気が付くと俺は、魔法陣のような模様が描かれた床の上に立っていた。



 死んだはずなのに、どーして……。



 あぁ、なるほどな、これから転生して異世界に飛んでいくってヤツだろ? 分かってるって。



 その憶測が正しければ、神様のような老人が来るはずだ。



「うぬよ」



 ほぅら噂をすれば。



 声の方を見やると、






「うぬが死んだあいうえか」



 王族のお姫様みたいな人が居ました。



 んんーと、えっ?



 あぁ、なるほど、ロリババアね。



 最近の神様はロリババアが主流なのね、よく理解しました。



「あいうえが誰かは知らないが、死んだのは俺だ」



「良い死にっぷりであったぞ? いやしかし、まさかレベル最低のフィールドで即死とは……」



「どういう事だ?」



 全く状況が掴めないんだが。



「その死にっぷりを見込んで、うぬに頼みたい事がある」



 あ、無視ですか、そうですか。



「うぬよ、勇者になれ」



 意味が分かりません。



「うぬの死にっぷりなら、魔王を倒す事など、造作もないであろ?」



 日本語でお願い出来ます?



「おぉ、そうか。やってくれるか」



 いや、何も言ってないんだけど。



「さぁ、勇者あいうえよ。魔王を倒すための修行に出かけるのじゃ」



 ロリババアはそう言って呪文を唱えると、床の魔法陣が光り出した。



「ちょ、おま、え!?」



「まず第1は『ハークスの丘』。健闘を祈る」



 その直後、俺の視界が暗転した。

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